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2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
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先週のしまいあたりから、天気予報を装備しました。
これで競馬の予想もばっちりさ。
まあ、当たるかどうかはまた別のお話。

実は自分、天気予報が大好物である。
特に夏の天気予報が、である。
なんか「うわ、きょうも暑そうだ」とか「うわ、三十度超えてるよ」とか言うのが大好きなのである。
いや、暑いのはとても苦手であるのだが。
なんていうのかな。
そういった暑い寒いに一喜一憂すること自体が好きなのである。
んー。わかりづらい、か。
まあ、スペック不足で上手く説明できないので、このあたりにしておこう。
天気予報、というお題で、以前新聞で仕入れた面白いお話がある。
お隣、韓国での天気予報について、である。

ぶっちゃけ、彼の国においては。
天気予報が異常に当たらないらしい。
「きょうは雨は降りません。良いお天気でしょう」
等と言った先から集中豪雨となったりするようだ。
あくまで極端な例ではあるが。
しかしそのために
「雨が降らないって言ったから河川敷に車を止めておいたのに、流されちまったじゃないか。賠償を要求するニダ」
などという嘘のような本当の話もあったらしい。
ってーか河原に車置いとくなよ。アホの子か。
もうネタとしか思えないよねえ。

まあ、そこまでではなくとも。
「週末は雨が降るといったからバカンスを取りやめにしたのに、いいお天気で損をした気分だわスティーブ」
とか
「きょうは晴れるといったから家族でピクニックに出たのに降られて散々だったよジェニー」
等ということは日常茶飯事であるということだ。
それっくらいならばかわいいものだが、一次産業に従事する人などは大変であろう。
農業、漁業、林業などは、自然との戦いでもある。
あまりに予報がアテにならないと、漁業や林業などでは命の危険さえ伴うのである。
笑い話ではすまされなかろう。

なぜ、このように予報が当たらないのか?
実は韓国での天気予報、どうやらコンピューターのお仕事らしいのである。
気象衛星などからあがってきた天気図や気圧配置などを専用のソフトにかけ、それをそのまま流してしまうのである。
さて、合理的な方法の様に思えるが。
これがやはり当たらないのである。
その分野のソフトの開発状況など知る由もないが、やはりコンピューターにも得手不得手というものがあるのだろう。
日本においては国家資格の気象予報士など、いまだマンパワーによるところが大きいのだが、韓国より日本に観光に来たひとが、天気予報の精密さに驚くという話もあるようである。
いや、こちらにしてみれば結構ハズレもあるよ?という話なのだが。

さすがに彼の国でもこのままではイカンと思ったのか。
最近では「日本の気象予報士を呼んで予想について教えてもらおう」という向きもあるようだ。
さて、それが国家単位の気象庁へのオファーという形であるのか或いは民間の予報士を招聘しての勉強会という形になるのかはわからないが。
さてさて、どれほどお役に立てるものか・・・。
基本的に大陸の天気とは別物だろうし、ねえ。
まあ、上手くいったらお慰み、といったところであろう。

なんにせよ、現在日本の天気予報は世界的に見て最高ランクの的中率を誇っているようである。
んー・・・。
普通に生活してるとあんまりそうも思えないときもあるのだがなあ。
使ってる気象予報士次第で結構ばらつきあるようだし。
当たらないと評判の某都知事一族のアレとか・・・。
もっと頑張れよ●純。

というわけで。
当方の予想のためにも、予報士さんにはおおいに頑張っていただきたいものである。
まあ、馬場の状況が正確にわかったからといって当たるかどうかはまた別の(ry
では、今週はクイーンステークスGⅢを予想します。
お楽しみに。
 

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自分ではそんなことはないと思っていたのだが。
どうやら当方、相当な筋論、原則論の信者であるらしい。
歳をとっていささか頑迷さが出てきたようにも思う。
困ったものである。

どういったことかといえば、である。
近頃「エロ必要なし」という言葉をちらほら耳にするようになった。
エロゲに関してである。
ちかごろというよりずーっと言われていることかもしれない。
前述したとおり、自分の我慢が足りなくなったのか?
やけにそういった言葉が「目に付く」ようになってきたのである。

いや、それが別段悪いと言っているわけではない。
「俺はエロ目当てでエロゲーを買ってプレイしているわけではない。故にゲーム内のエロシーンは全部スキップしているぜ」
これはこれで筋が通っているように思う。
思うにこの人は恋愛ゲームやら美少女ゲームというものが大好きな人なのだろう。
だがしかし、そのように思い入れのあるヒロインがあのような行為に及ぶことが耐えられなかったり許せなかったりするのかもしれない。
わからんが。
その姿勢を貫き通すこと、なかなかに立派であるとすら思う。
或いはただ単純にストーリーの展開における夾雑物と感じてしまうのかも知れない。
たしかに読み物としての流れをぶった切るようなエロシーンはエロゲーにおいては多々存在するのも事実である。
どこかで見たことがあるが、エロゲーというジャンルが存在しなければ恐らくはアドベンチャーゲームという存在自体が駆逐され世の中より消えてなくなっていたことであろう。
が、純粋にこのADVが好きな人もおそらくは存在する。
で、現在、まともなADVをプレーしようとすれば、このエロゲーという一大分野は避けて通れないのである。
絶対数自体が圧倒的なのである。
玉石混交ではあるし、石が圧倒的に多数であるという現実もあるのがエロゲーマーとしては辛いところであるが。

・・・ここまでわかっていて何にわだかまっているのか?
簡単なことである。
エロ不要と公言して憚らない連中の精神的な構造についてである。
より具体的には、エロゲーを購入しながらエロに関して否定的或いはエロの存在自体を馬鹿にしくさった連中に、である。

原則としてエロゲーとは
”エロのあるゲーム”
である。
エロの無いゲームはエロゲーとは呼ばない。
つまり、エロがあるのがあたりまえなのである。
が、連中にはそんなことは関係ない。
エロゲーにエロがあることそれ自体が”悪”なのである。
そして声高にのたまうのである。
「エロなんざ必要なし」と。

必要ないと思うこと自体、悪いことではない。
斯く言う当方も、時として「エロ必要ないなあ」と思うことも(不本意ながら)ある。
が、それはあくまでそのエロゲーにおけるエロの”質”に問題があるのであって、エロゲーというジャンルにおいて本質的にエロが必要ないということでは断じてないのである。
エロが悪いわけではない。
ただただ良いエロと悪いエロがあるだけなのである。

上記のようなエロ不要論者に対しては事あるごとに
「だったらエロゲーやんなよ」
とか思ってしまうわけではあるが、残念ながら馬耳東風である。
彼らの言い分は大体上に挙げたとおり。
「エロゲーは好きだがエロは嫌い」
そんなところだ。
筋もクソもあったモンじゃない。
ならば潔くスキップでもして済ませればよいものをナゼだかその未熟な攻撃性はエロそのものやエロ目当てでプレイしているユーザーに向かうのである。

世の中にはいやな奴が多い。
自分がどれほど阿呆なことを言っているかも理解できないのである。
そして他人を不快にさせる。
わかっててやってるのかなあ?
だったら困ったものである。
 

・・・んー。
まさか最後の最後で除外とはな。
ヒモ2頭がいいレースしてたんだけどなあ。
これで今回は引き分け。
収支変わらず+1120円である。

とはいえ、今回予想をアップした時点でメジロチャンプは単勝一番人気だった。
なんであんな馬が?
人気一切かかわりなく予想はしているのだが、こうも続くといやになってくる。
一応、穴を狙っているつもりなのだがなあ。

ともあれ、三浦君は立派なものだ。
デビューから腕があるとか言われていたが。
まんまと重賞制覇である。
依頼も順調にきているようだし。
あのフィフスペトルという馬もやはり底はみせていなかったようだ。
が、ややタイムが平凡なのが気にかかるところか。
差し、追い込みで届いているのだが・・・。
よくわからん。
まあ、ここまでの馬なのかねえ。

というわけで、函館はここまで。
いよいよ地元札幌開催である。
切り替えて行きますよ。

さて、ただいま連敗記録更新中である。
現在は六連敗中。
しかも今回の予想はかつて一度も当てたことの無い2歳戦である。
その名も函館2歳S。
無謀なところでガンガン伸ばしますよ、連敗。
現在収支は+1180円。
俺のアスにファイアが。

”函館2歳ステークス 函館 芝 1200m 馬齢混合 G3”

もうね。
予想とかあんまり意味ないし。
正直、馬の将来性とか、そんなものを占うレースでは断じて無い。
ここで力を出し切れる馬が勝つ。
その一点に限るであろう。
近頃ではおととし二着のローレルゲレイロがまあ、頑張っていたといえば頑張っていたなあ。
それ以外はさっぱりわからん。
鉛筆でも転がしたほうがまだましかもわからんね。
当日の函館は天気もよく、芝は良馬場で行われるだろう。
先週の大雨で芝コースの内側がやや掘れて来ている印象がある。
内コースの馬には注意が必要であろう。
ではやる気の無い予想です。

①サダムテンジン 前走ラベンダー賞は2歳戦の割にはそこそこの時計であった。勝ち馬は強かったと見るべきか。今回はその勝ち馬がいるため畢竟評価を引き下げることに。

③アイアンデューク 前走後方から良く切れる脚をつかってきっちり差しきっていた、が、いかにも時計が平凡である。ペースはそれなりには速くなりそうだが上手く前が捌けるかも問題となりそう。今回は見送り。

⑤ベルシャルル これもラベンダー賞組。残念ながら負けすぎである。

⑥シシャモチャン それなりに速い流れになりそうではあるので、前々だと脚が上がってしまうかも。時計も平凡であまり見所は無いか。

⑧バイラオーラ 前走しっかり仕上がっていただけに、今回は上昇味が薄そうな印象。斤量も3k増えて厳しいところ。

⑨ディーズハイビガー 前走はすんなり逃げ切りもしまい詰められていた。時計は上々も末の甘さが気になるところ。はたして相手が強かったのかどうか。目標になると辛いと見る。 

⑪ヒシアカデミー 前走ダートで楽勝も、芝でどうか?高い潜在能力は認めるが今回は見送り。

⑬ルシュクル 前走時計平凡でギリギリ勝ちきる。今回はさすがに相手強化で難しい。見送り。

⑭ケイアイジンジン 前走5着も少し負けすぎ。さすがに1200mで08秒はなされると買えない。勝負付けが済んでいると見る。

というわけで9頭消えた。
残る6頭の検討に移る。

②アイアムカミノマゴ 前走福島ダートでぶっちぎり。も、このあたりは⑭といっしょ。時計も同じ。人を不安にさせる何かがあるが、未知数の魅力を買う。ヒモまで。

④コパノマユチャン デビュー戦では前走ラベンダー賞圧勝の⑦ナムラミーティアをラベンダー賞と同タイムで撃破。前走は中盤不利を受け走る気をなくしたようである。タフネスさには欠けるがスピードは引けを取らぬと見るがどうだろう?小さい馬なので馬体重の増減も気になるところ。

⑦ナムラミーティア 実績上位。デビュー戦の2着も出遅れた割には良く詰めたといったところ。その後は隙らしい隙を見せない手堅いレースをしている。低い評価は出来ない。

⑩メジロチャンプ 前走いかにも時計平凡も馬格があり見栄えがする。やや余裕残しに見えたので一叩きで上昇の余地ありと見る。ジョッキーのアンカツも今季好調。

⑫フィフスペトル これも時計平凡というよりむしろ遅い。が、競争中は終いまで楽そう走っていた印象がある。それでいて楽勝。底を見せていないと考える。

⑮ラインブラッド 名前が大物感あり。血統も好き。ただそれだけ。前走は厳しいレース。時計も平凡。が、買う。ヒモまで。

というわけで。
どれにグリグリ打とうかな?

◎ ⑩メジロチャンプ
○ ⑦ナムラミーティア
▲ ④コパノマユチャン
△ ②アイアムカミノマゴ
△ ⑫フィフスペトル
△ ⑮ラインブラッド

ということに。
で、買い目はというと。

馬連
②─⑩ 82.0  200円
④─⑩ 52.6  200円
⑦─⑩ 13.4  300円
⑩─⑫ 36.3  200円
⑩─⑮ 123.0 100円

※オッズはJRA発表の前売りオッズです。

さて、今週はこんなところか。
きょうはせっかくのお休みを一日中モニターの前で過ごした気がするなあ。
まあ、別段やることも無いし良しとしようか。
結局函館は散々だったが。
まあ一応プラスを作れたのも函館のおかげということで。
札幌が始まったら早速足を運ぼうと思っています。
では、よい日曜日を。
 

さて、最上である。
現在当方が遊んでいる信長の野望において、最上氏が当初自分を含め三人しか武将がいないというのは以前話したとおりである。
たとえば同様のシナリオゼロにおいて、有名どころの織田氏、今川氏、北条氏、武田氏、毛利氏、長尾氏などは比較的潤沢な人的資源を保有している。
果たしてこの格差はどこに起因するのか?
そのことについていささかなり、思うところを述べてみたい。

もちろん年代当初は最上氏の力などごく微弱なものであったから、ということは否定できない。
そも、最上氏というのはどういった家柄であったのか?
この最上氏、歴とした清和源氏の家系である。
もともとは奥羽探題で清和源氏である斯波氏が大崎氏を名乗り、その庶流である大崎某が羽州の最上郡に居を定めたところから最上氏の始まりとなる。
たとえば、織田信長ははじめ藤原氏を名乗っていたが後に平氏を名乗り、豊太閤豊臣秀吉はえらくなってから自分平氏ですなどと素性のわからぬ不良少年上がりのくせにそんなことをいい出し、徳川氏などは清和源氏でございなどといっているがこれも相当に怪しいものである。
これは中華であっても同様だが、戦国期と名のつく時期には、必ず権力の降下が伴うのである。

将軍家を頂点とした武家社会で考えてみよう。
先ずは最もえらいのが足利将軍家である。
足利将軍から細川氏や斯波氏、畠山氏など、有力な武門の血族が各地の守護や探題などに任官される。
ここで実質的な権力は将軍家→守護大名と降下する。
各守護大名家は京都に居を構え、自分の一門や家来などを現地へ守護代(行政官)として送り込む。
ここでも守護大名→守護代へ権力が降下する。
そして守護代はその家宰へ、そして家宰は自家の家来へと、どんどん実質的な権力が降下してゆき、権力構造のピラミッド上部は形骸化してゆくのである。
これが所謂、教科書で習う下克上というものの本質であり、その際には当然、血統として胡散臭いものも多数台頭するのである。
まあ、あとで必死に取り繕う訳だが。

いささか説明が長くなったが。
つまりはそのあたりの胡散臭い血韻と違い、最上家は中々に由緒正しい血統であるということである。
それがどうしてこのような、配下が二人しかいない(?)ちっぽけな土豪に成り下がってしまったのか。
これは過剰な分割相続による領土争いの激化が原因と考えられる。

室町初期には、本家大崎氏をしのぎ探題を自称するほどの最上黄金期があったようである。
が、兄弟や血族にどんどん領土を分け与え相続させた結果、最上本家の力は見る見る衰微し、血族同士の血で血を洗う抗争が始まるわけである。
これもまた、下克上の一形態と捕らえられなくも無い。
が、当方としては、どうやら室町幕府成立時の足利尊氏のあり方を思い出してしまう。
戦功のあったもの、或いは土着の豪族などに派手に領土を与えすぎてしまったというアレである。
当時は室町幕府自体もそこまでは衰微していなかったし、或いは権力者としての当然のあり方だったのかも知れないが、結局はそんな気前のよさがアダとなり、出羽の一豪族に過ぎなくなってしまうわけである。
そこを、陸奥の伊達氏に大いに付け込まれるのである。
どういうことかといえば、つまりは最上本家は伊達家に取り込まれてしまったということである。
そして伊達家が最上家に頭首として送り込んだのが現在自分がプレイしている現最上頭首、最上義守その人である。

1500年頃の伊達氏は奥羽に覇を唱えた一大勢力である。
その頃には大崎氏のものであった管領職に補任も受けている。
伊達氏とは。
鎌倉初期、奥羽藤原氏との戦争に出た源頼朝に従った藤原氏の某が祖であるとも言う。
が、これも正直とても胡散臭い。
当時の土着の豪族であるかも知れず、血韻的には源平藤橘というように、武門としては清和源氏には比べるべくもない粗末なものである。
このような伊達氏に取り込まれた最上本家の悲嘆はいかばかりであったものか。
後に天文の乱という伊達家の、奥羽全土を巻き込んだ一種のお家騒動により、伊達家は乱離骨灰となり米沢一国に引きこもることとなる。
傀儡であった義守もそのクビキから脱するわけであるが、いかに傀儡とはいえ、このときの最上本家家臣団の怨嗟が独立の基になった感は否めないであろう。

斯様に最上家、山あり谷ありである。
が、最後の一山はやはり出羽の驍将、最上義光の登場であろう。
前回、最上義守の野望でも述べたとおり、この義光、父である義守を隠居させ、頭首の座についている。
これについては親子の仲が険悪になり、天正最上の乱になったといわれている。
が、原因ははっきりしていない。
なぜ、そこまで険悪になってしまったのか?
諸説あるが、一般に言われている義守が兄の義光ではなく弟の義時を溺愛し、家督を彼に譲ろうとしたために義光が武力排除に踏み切った、というのは恐らくはまあ間違いであろう。

この義時という人、実在しないのではないかという説がある。
最上家の消息を伝えるいくつかの史料に、この人の名前が出ていないという事がある。
ある意味センセーショナルな話題のため、もしこの説が事実であったなら恐らくはどの史料にも必ず朱書きされるはず。
が、そのような記述自体もそうは見かけられないというのが実際なのだ。
まあ、確かにあまり外聞のいい話とはいえないので史料で封殺してしまった可能性は否定しきれない。
が、他家の史料では外聞関係なく面白い話ではあるので残されているはず、が、それが見受けられない。
そしてこれが大事なのであるが、最上家の史料というもの自体、伊達系や他家の家譜等を除いてほとんど”残っていない”のである。
しかし、義光が父親を隠居させ、最上の実権を握ったというのは本当であるようだ。
さて、どういうことであろう。

ここで推理してみると、恐らくはこの親子闘争の根底には「独立派」と「親伊達派」という二つの派閥の抗争があったのではないかと見る。
もとより最上義守という人は伊達家より傀儡として最上家に使わされた人である。
彼の権力の源流というものは伊達家より出ており(そもそもが最上における小さな支族の出身である)、独立したとはいえ、伊達家とは緩やかな友好(隷属)関係で国を切り回してゆきたいと考えていた。
そこで現れたのが彼の嫡子、義光である。
長じるにつれ、その優れた資質が顕れ始めた。
優れた体躯、怜悧な頭脳。
そして何より現在の様に伊達家に隷属するをよしとしない考え方、である。
父としては当然看過できない事態である。
そこで義守は幾度も「伊達を頼れ」と教育したであろうことが考えられる。

対する息子義光は断じて父を嫌っていたわけではない。
難しい局面に支族出身の父は、形の上とはいえ独立まで持ってゆき国をまとめたのである。
が、彼の時勢への感覚というものが、伊達に隷属し続けたこの先の最上家の限界というものを見通してしまったのかも知れない。
そして、伊達家の力が大いに弱まっている今こそ、完全なる自立の好機と捉えたのであろう。
かつて伊達家が奥羽に扶植していた力は絶大で、時機を逃せば伊達家はまた力を戻すことも考えられる。
実際、最上家中にも伊達与党は存在する。
当然、周辺諸豪族にも伊達待望論があったと見るべきである。
武士団、というものは常に所領を巡る争いが絶えないため、ある意味大きな力を持った裁定者を必要とするものである。
その後の伊達家の伸張も歴史が証明していることである。
ならばと即位前に独立派を糾合し親伊達派を圧迫、その首魁として国論を完全独立に持っていこうとしたのではないか。

ここまでされては父も黙ってはいられない。
息子の考えを危険なものと判断し、ひそかに廃嫡をすすめ、そして新たな嫡子の選定に入ったのではないか?
ここで更に想像の翼を広げると、或いはその話自体が米沢の伊達本家に聞こえていたとも考えられる。
あくどい考え方ではあるが、伊達としては新たな嫡子に伊達の血族の一人を義守の養子に入れるということも謀ったのではなかろうか?
そのように考えるとこれは伊達家の悪謀の一大スキャンダルでもある。
伊達系の史料にこの周辺の事実が載っていないことにもうなずけるというものである。
当然、義守としてもそこまでのことは望んではいなかった。
自分の息子か、或いは支族の中の良い年頃の子を養子に迎え、速やかに廃嫡を行うはずであったろう。
このあたり、義光の英気を知る父だけに、伊達も絡んでしまい心中複雑であったに違いない。

当然、そのことを義光は察知する。
結果、糾合した独立派による武力蜂起、そして天正最上の兵乱となるのである。
結果から言えば、老臣格の氏家直定が独立派に与力したことにより、決着はあっさりとついた。
義光としても父親をどうこうするつもりはなく、隠居、そして出家して政務に関らぬという誓紙をとり、この一件は落着となる。
穏やかにすごしてくださいという親思う子心というものであろう。
その後はご存知のとおり、最上は関が原後、六十万石弱(実高百万石とも)もの大大名に出世するわけである。

前述したが、最上家に関する史料はほとんど”残っていない”のである。
不幸は江戸初期に最上家が改易されたことであろう。
これは義光の後継者を巡るいわゆるお家騒動である。
父の通った道を息子たちも再び通るわけである。
まあ、ここではそれは置くとしよう。
この御家騒動により、最上家が家譜などを編纂することが出来なかった、あるいはすでにあったものが散逸してしまったというのが、最上の武将が二人しかいないという不幸につながるわけである。
その後、その血統の途絶えるのを惜しいとした幕府により、最上家は一万石の交代寄合としてどっからか引っ張ってきた怪しい血縁者を立て、家を再興することとなる。
が、当然当時のことに詳しい家臣団も離散し、最上のたどってきた詳しい道程なども家譜として編纂されることもなかった。
江戸期に出た最上に関する軍記物はいくつかあるが、どれも史料としては三流のものばかりである。

これはどこかで読んだことだが。

「史料としては当時、尾張とその周辺のみが光の当たるところであり、つまりは文字を読み書きできるという文化の度合いが高かったのであり、また、権力を保持し続けたために史料の散逸が防げたということである。その点においては京都のある山城やその周辺なども同様に日陰の状態であり、尾張兵が流れ込んだことにより人物的にも地勢的にも光が当てられてゆくのである」

歴史は、常に、勝者のものである。
いくら最上が小国とはいえ、代表する人材が二人だけなわけがないのである。
中には政務に長けた人間もいたことだろう。
戦場において、いい働きをした人間も、もっといたに違いない。
が、悲しいかな、歴史に残らなければ我々はそれを知るすべがないのである。
であるからして武将が二人だけなどという悲しい現実に直面せざるを得ないわけで・・・。
とか、野望をプレイしながら歴史に対して思いを馳せたりする一日である。
 



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