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2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
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読書、というものは、言ってみれば純粋な趣味の世界である。
小さな文庫を一冊、ポケットに忍ばせておけば、いつでもどこでも開いて読める、そんな趣味だと思う。
だから別段、本を読む人間はえらい、とか、そういうことには繋がらない。
読まない人間は駄目だ、ということにも当然ならない。
「最近のやつらは本もろくに読まん」
そんな風に”読書”という行為を大上段に構えてえらそうにしている自称文化人どもには、正直言って虫唾が走る。
本を読むより楽しいことがあるなら、それで結構。
読まぬ人とて、必要に駆られれば読むのだから。
読書の必要性など、その程度の考え方で十分ではないかと思う。

「日本人は本を読まなくなった」
自分が生きてきた時間と等しいほどの間、たびたび耳にしてきた言葉である。
そう、ずーっと言われ続けている、ほぼ普遍的に。
確かに、中小の出版社の倒産情報など、ここ最近ちらほら耳にする。
本は、売れない時代なのかもしれない。
インターネットや携帯電話などの情報媒体の普及も一因にあるはずだ。
取捨の選択にいささか難あれど、必要な情報を、必要な時に取り出せる、そんな利便性が、紙のメディアを追いやってしまったのかもしれない。
しかし、自分はどうやらこの”紙のメディア”の魔力からは、当分抜け出せそうに無い。
古臭かろうがなんだろうが、新聞にせよ書籍にせよ、どうにもモニター越しでは「読んだ」という気が起きないのである。

わが愛すべき両親などは、その昔、私が本を読んでいると
「またお前は本ばかり読んで」
等と、困ったように言ったものだ。少し、変っているのかも知れない。
好意的に解釈すれば、読書などは所詮読書以上ではなく、書に淫する時間が有るのならば、もっと実践というものを重視しなさい、ぐらいの意味だったのかもしれない。
言われてみれば全くその通りのようにも思う。ごめんなさい。

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ヤバイのである。自転車が。

何度か歩行中、自転車にひかれ(そうになっ)たことがある。
北海道は冬真っ盛り。連日真冬日が続き、当方いささか寒さにも食傷気味である。

そんなある日のこと。
家の近所を歩いていた一人の男がいた。
彼は近所のラーメン屋でいつものように醤油大盛ネギ増を食べ、いい気分で家路についていた。
しばらく歩き、視界の隅に、よく利用する小さな八百屋が入った。
脂っこいラーメンを食べたあとだからか、彼はどうやら、ミカンが食べたくなったようだ。
しかしそれこそが運命と言う名の陥穽であったことを、わずか後に思い知ることになる。

彼は八百屋の前で立ち止まった。彼の脳裏はミカンのことで一杯であったという。
その時、もはやこの町の冬の風物詩とも呼べるであろうテラテラに凍ったアスファルトの上を一台の自転車が猛スピードで突っ込んできたのだ。
驚いた彼はそれでもすばやく飛びのき、暴走自転車にはねられることだけは避けえたが、下はスケートリンクのような一枚氷、無様にもしたたかに尻餅をついてしまったと言う。
暴走自転車の運転手は、よく見ると十七、八の若者であった。
彼の方は一瞬態勢を崩したようだが、何とか持ち直し、少し進んだところでマシンを止め、一瞬、鋭い視線を無様に転ぶ彼に投げつけ、そして何事も無かったかのようにマシンにまたがり
「じゃまくせーんだよ!」
はき棄てる様に言い放ち、また猛スピードで去っていったという。

その後、彼が若者の去っていった方向をにらみつけ、やり場の無い怒りに打ち震えたのはいうまでも無い。

2008/1/20付けのとあるブロック紙に
”歩行者、自転車分離方式のモデル地区に新さっぽろ地区”
と言う記事があった。
どうやらここの所、自転車被害が急増しているらしい。
だが、果たしてそうなのだろうか?
裏づけを取ったわけではないので、断言は出来ない。が、実際のところ単純に認知件数が増えた、というだけではなかろうか?
実際、前述のようなことが起これば、どうにも腹の虫が収まらず、警察に通報してしまうことも無いとはいえない。
警察が統計を取り始めたのが2005年以降と比較的新しいことからも、このようなケースの被害届、苦情などが急増し、取り締まり、指導に本腰を入れ始めたのでは、ということが伺える。

自転車と歩行者で歩道を分割して使用する。
結構なことだ、と思う。
が、あるいはそれ以前の問題のような気もする。
特に北海道などでは、冬場には自転車に乗らない、あるいは季節関係なく、もしぶつかってしまったら誠意を込めてしっかりと”ごめんなさい”をすること。これだけで当てられた相手の態度もずいぶんと違ってくるのではないか?
もし仮に当ててしまった相手がごねて無道に走る場合(この辺もありそうだから嫌なのだが)、その時こそ警察の出番なのでは、と思うのだ。

いずれにせよ、謝る余裕と許す余裕、そんな”余裕”を持ちたいものである。

佐々木譲氏の笑う警官を読んだ。

笑う警官と言うと先ず思い出されるのがスウェーデンの第一級警察小説”笑う警官”ではないだろうか?
マイ・シューヴァル、ペール・ヴァ-ルー夫妻によって書かれた、警察小説の名作である。

マルティンベックシリーズと出会ったのは高校生の時だったか。
古本屋にて購入した古谷三敏氏の”減点パパ”中の一篇に、シリーズの紹介がのっていたからだ。
刑事たちの情熱と苦闘、人間味、事件当時のスウェーデンの社会情勢、背景など、実に丁寧に描かれていて、当時はまさに寝食を惜しんで読み耽ったものだった。

佐々木氏の”笑う警官”は、当初”うたう警官”というタイトルだったそうだ。
なるほど、一読すると確かにそちらの方がタイトルとしてはしっくり来る、ような気がする。
もともと「マルティンベックシリーズのような警察小説を」というところから始まった作品らしいが、これがなかなかに面白い。いち北海道民として、ここ数年の道警の不祥事続きには、情けないやら腹立たしいやらだったが、実に巧妙にそれら問題点を抉り出し、一つの作品として仕上げている。

北海道警察本部シリーズ第二作の”警官の血”は残念ながら直木賞を逃してしまったようだ。
しかし、この調子で日本の”マルティンベックシリーズ”をぜひこれからも読ませてほしい、と望んで止まない。

マルティンベックシリーズ 興味のある方は、ぜひ一読をお勧めします。

  1  "Roseanna"邦題『ロゼアンナ』
  2  "Mannen som gick upp i rok"邦題『蒸発した男』
  3  "Mannen pa balkongen"邦題『バルコニーの男』
  4  "Den skrattande polisen"邦題『笑う警官』
  5  "Brandbilen som forsvann"邦題『消えた消防車』
  6  "Polis, polis, potatismos!"邦題『サボイ・ホテルの殺人』
  7  "Den vedervardige mannen fran Saffle" 邦題『唾棄すべき男』
  8  "Det slutna rummet" 邦題『密室』
  9  "Polismordaren"邦題『警官殺し』
  10 "Terroristerna" 邦題『テロリスト』

最近、国家の上層部において、太平洋戦争における実態を見直す動きが顕著になっているようだ。
2008/1/13付けの毎日新聞の誌上において、防衛省防衛研究所が
”沖縄戦における集団自決に戦隊長命令は無かった”
とする見解を二つの資料に盛り込んでいたらしい、ということが書かれていた。

この記事を読んで思い出すのが、昨年辞職に追い込まれた某首相。
気持ちの悪いカメラ目線で「美しい国」を連呼していた光景だ。
そういえば彼も
”彼の大戦における従軍慰安婦の徴発には軍部の強制は無かった”
と発言して全く関係の無い米の国の議会からも突っ込みを入れられていたっけ。

さて、ここにおいてその記述や発言の内容の真偽については触れないでおこうと思う。
当方には彼の大戦に対するそれに言及できるだけの知識はないし、また、それを調べる根気も無い。
ただ、こういった事柄をつらつら眺めて思うのは
”大日本帝国と現在の日本”
この二つの関係性についてのギモンである。

先だって述べたように、自分は、教科書に乗っている程度の知識よりくわしい歴史知識を、ほとんど持ち合わせていない。ただ、ぼんやりと思うのは
”軍国主義の大日本帝国と曲がりなりにも民主主義を標榜している日本”
では国家としての形、国体そのものがまるっきり別物なのではないか?ということである。
つまり何が言いたいのかというと
”大日本帝国≠日本”
であるはずなのに、何故、曲がりなりにも日本の宰相でもある人が躍起になって
”大日本帝国”
を擁護しなければならないのか、ということが、極々素朴な疑問として、言いたいことなのである。

一体彼らがどういったことを考え、このようなことを繰り返しているのか。
それを考えると、つくづく嫌な世の中になったものだ、と思う。

ブログ、などというものを作ってみたい、と思いました。
四半世紀よりさらに生きてきて、初の作業です。わからないこともたくさん。
主には、日々の生活の中での、雑感、ボヤキ、あるいは読んだ本や、見た映画など。
のんべんだらりとひまなときにでも書き綴ってゆこうかと、考えています。
歯に衣着せるような場でもないでしょうから、時には過激なことを書いてしまうかも。
まあ、駄目人間の独り言とでも思って、どうかご容赦ください。


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