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2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
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暖かなたべものが恋しい季節である。
過日、近所の東●ストアにて、平積みに置かれた6号手の土鍋に激しく心を動かされた。
「・・・うちの子になるか?」
結果、購入の運びとなった次第である。
困ったもんだ。

土鍋でなにを作るか?
それほど手の込んだ事はしたくない。
というか、出来ない。
ならば、やはり王道である鍋ものがよろしかろう。
てけとうな材料をてけとうにぶった切っててけとうに煮込む。
これで大概、余程の事が無い限り、うまいものができるのだから、まさしく世界に誇りたい食文化であるといえる。
鍋万歳!ジーク鍋!

とりあえず、鶏肉を購入。
焼き豆腐を購入。
しらたきを購入。
葱を購入。
はくさいを購入。
春菊を購入。
大根を購入。
にんじんを購入。
ニラを購入。
しいたけを購入。
まいたけを購入。
うどんを購入。
揚げ玉を購入。
卵を購入。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
いやいや、がんばりすぎじゃね?俺。

男の料理である。
とりあえず目に付いたもの片っ端からかごにぶち込んだようなごらんの有様である。
いったい何作る気だ?
レジ通してから両手に買い物袋ぶら下げて
「何で俺こんなに買ってんだろ・・・」
とか、素に戻って自己嫌悪に明け暮れたりする。
そのとき、私は完全な阿呆であった。

家に戻って、戦利品を仕分けてから、まずはだしを引く事にした。
これだけの食材である、しばらくは作りすぎたカレーの如く、鍋ばっかり喰わねばならん。
そのためには、それなりにだしを引いておくのが吉と考えた。
両手鍋に水を入れ、これは常備品であるところの日高の昆布を半分ほど、よく水洗いをしてゴミやぬめりを落とし、だいたい60℃くらいのお湯でじっくりと時間をかけて煮出す。
温度が上がりすぎるとあっというまに海藻スープのような色となり、エグ味や青臭いにおいが出る。
出来うる限り火力を落として、一時間くらいかけて温度を保ち、ゆっくり煮出してやるのが良い。
気の抜けない時間である。
同時に、別の鍋でかつおだしをとる。
こちらは一度中の水をしっかりと沸騰させてから火を落とし、これでもかというくらいかつぶしぶち込んでやる。
待つ事数分、木綿で漉しとって出来上がりである。
この中に、昆布だしをぶち込んで熱をとれば、手軽で美味い、いいおだしの完成である。

では、鍋第一弾といこうか。
土鍋に鶏肉をぶつ切りにしたもの、大振りに切った葱、焼き豆腐、しらたきを敷き詰める様に並べてやり、その上にしいたけを乗っけてやる。
そして鍋に火を入れじゅうじゅう音がしてほどよく鍋が温まったら、先ほど作ったあわせだしを適量入れてやる。
味はシンプルにこの出汁と塩のみである。
ここで醤油などを入れるのは邪道だろう。
食材の旨みと出汁だけで十分に勝負できるはずだ。
鍋の中でグラリと煮立ったら火を最小まで落とし、遠火で肉が煮えて味が通るのをゆっくりと待つ。
程の良いところで春菊をあしらい、火を完全に落とし、余熱を通して出来上がりである。

美味いなあ。
なんで鍋ってこんなに美味いんだろう。
今度は魚でいこうかな。
白身ならなんでも良さそうだが、たらやほっけなんかもいいというし。
この冬は、土鍋一つで、なかなかに楽しめそうだ。
さて、余った食材で今度はどうしようかな?
大根やにんじんを煮て喰うのも美味そうだなあ。
みぞれ鍋もいいだろうし。
おっ、そういえばうどんもあったっけ。
明日の朝は鍋に残った出汁でうどんとしゃれ込もうか。
ニラ散らして、揚げ玉落として卵浮かべて。
考えただけで、オラなんだかわくわくしてきたぞ。

 

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ああ、眠い・・・。
現在バルドスカイダイブ2をざくざくプレイ中。
一旦、白光のヴァルーシアは棚上げである。
それにしても・・・。
やはり、良く出来てるなあ。
ここ一週間ほどの睡眠不足は、こいつのおかげだ。
マシンは明らかにスペック不足にあえぎ、エラー出まくり止まりまくりだったりするのだが、なんとか休み休み進めている。
空編よりも真編のほうが、戦闘的にはシビアかな。
流石にHARDモードだと、気を抜くとあっさり持っていかれたりするので、武器の育成には辛い限りである。
対空バルカンビットの熱の減らない事減らない事・・・。
しかしまあ、神父の弱さは異常である。
地上べた付きだから2回打ち上げるだけで終了。
あっさりノーミスで倒せちゃったときには、思わず泣きそうになったとかならなかったとか。
神父戦を楽しみにしていたのだがなあ・・・。
出てくるステージ的にも悪かった印象。
障害物の無い、結構広いステージだったので、コンボがつながりやすいというのも弱いと感じた一因だろう。
狭い、障害物の多いステージだと、なかなか難敵となりそうではある。
鯖モードに期待しようか・・・。
真に関しては一旦上がるとなかなか降りてこない、その上ステルス機能までついていて、嵌まるとなかなかに厄介である。
気づくとガリガリ削られているなんてことがザラだ。
別段縛りプレイをしているつもりは無いのだが、ダッシュ武器がバウンドクラッカーとかマンスイーパとか、レベル上げのためにミサイル系いっさいつけていないのも難易度が上がる一因かもしらん。
なんにせよ、遊べるゲームとしてはまず一級品である。
おおいに励んでもらいたいものだ。

今週末発売のクロウカシスはOSサポート外で回避決定。
まあ、購入予定が多かったので、結構な事ですな。
べっ、別に悔しくなんかないんだからね!?
それにしても、ネット承認とか、どうなのよ?
アレに関しては悪い印象しかないなあ・・・。
加奈おかえりとか・・・。
認証システムはどうやらあそこまで酷くはないようだが。
まあ、ほっときゃいずれDL販売しそうだし、ここは見送りでいいだろうさ。
ヨドバシのポイントも3万ちかく貯まってるし、新しいマシン買ってポイントでOS入れるのもいいかもわからんね?
さて、プールしてある資金でなんか買おうかな?
候補としては絶対☆魔王か微少女か、あるいはピアキャロ4かといったところだが・・・。
まあ、とっとくのもいいかもね?
たたでさえ積みも増殖中だし。
新年一発目は、また、大激戦になりそうだしね。
それにしても、恋と選挙とチョコレート、面白そうだなあ。
発売までに、なんとか新しいマシンとOSを入れたいもんである。

 


先週ジャパンカップも残念。
いよいよ赤字生活突入である。
連敗も継続中、先週で十五連敗と相成った。
なんだか、GⅠはやっぱり当たる気がしねえなあ・・・。
ハンデ重賞の予想をしたいよう。
という訳でこれで収支は-10円。
思い起こせば前半はダービーのみだった。
という事は、次は有馬・・・か?

☆ ジャパンカップダート 12/06 於阪神 11R
         ダート 1800m 定量 GⅠ ☆

ここ数年、レベルの高いダート路線であるが、今年はまあそこそこといった面子であろう。
サマーバードの回避はやはり残念、まあ、所詮、理念なき官僚主義の権化ともいえる当レースである、いい外国馬が集まらないのは当たり前であろうが。
ダートGⅠなのに右回りの阪神って。
ちゃんちゃらおかしいクソレースであるといえる。
外国馬集める気あんのかねえ。
冠のJCは外したほうがいいんでないか?
まあ、いいや。

展開の読みに移る。
今回は激流の予感がヒシヒシと。
内に入った①エスポワールシチー、②サクセスブロッケンはまずゲートから戦闘気配、そして⑦ティズウェイも逃げモード、⑤マコトスパルビエロもあわよくば、である。
有力どころと目される④ヴァーミリアン、⑯ワンダーアキュートも前目の競馬、これだけスピードのある面子が揃えば、まあ速くならなければおかしいだろう。。
前の総崩れと、後ろで脚を溜めた馬の後方一気に期待をかけたい。

当日の阪神競馬場の天候は晴れのち曇り。
ダートであるし、馬場の状態に問題はないであろう。
では、一頭ずつ見てゆく事としよう。

①エスポワールシチー 休み明け南部杯がすさまじい勝ちっぷり。千八実績も(3,1,0,0)とパーフェクト、速いペースで引っ張って終いも手堅くまとめるという、現状では最強馬と呼んでもいいのかも知れない。状態も引き続き良好で、恥ずかしいレースにはならないだろう。ペースを考えると誰かに差されそうな気もするので、今回は対抗まで。

②サクセスブロッケン 前走大敗から立て直してここへ。斤量59kgが堪えたか、それでも負けすぎのような気もする。①のペースで引っ張られたら厳しいのかも知れないが、この馬が大好きな当方としては是非とも頑張って頂きたいという思いは捨てきれないようである。補正をかけて連下までとしたい。

③アドマイヤスバル 10勝しているが、不思議とこの距離、そして阪神Dでの勝ち鞍がない。本質的にはこの距離くらいがベストのようにも思う(千七では3勝している)のだが。とはいえ、この馬には今回の展開はいささか忙し過ぎるかも知れない。見送りとしたい。

④ヴァーミリアン 左回りならポカもあるが、右回りは(7,2,1,0)と無類の強さを誇る。阪神は昨年のJC3着まで、まあ、なかなか切りにくい一頭である。とはいえ、所詮データなど過去の集積でしかなく、もういいかげんヴァーミリアンもないだろうという気もしないでもないし、今年のフェブラリーSを見てもペース的に脚が残らないことは十分に考えられる。とはいえ一番人気ではあろうし、押さえまでに連下とする。

⑤マコトスパルビエロ 実に安定した成績を残している、馬主孝行な馬である。ほぼ休みなしに使ってきてはいるが、ここ2戦間隔をしっかり取っているし、まあ問題ないだろう。ただ、やはり見込みペースを考えると出番がなさそうな気も。今回は見送りとしたい。

⑥メイショウトウコン 忘れた頃にやって来る馬、そして買うと来ない馬、当方にとってメイショウトウコンとはそういう馬である。前走休み明けながらJBCクラシック3着までと力戦、だがタイム差は1.8秒と完敗である。ペース的には浮上の目もありそうな気はするが、殊、今年の成績を見る限りにおいては過度な期待は禁物か?見送りとしたい。

⑦ティズウェイ 海の向こうの条件戦では圧倒的な強さを見せたが、やはりGⅠ級になると厳しいのか、グレードでは見所の無いレースが続いている。そして右回りの阪神、正直、ここでは考えにくい。見送りとする。

⑧ダイショウジェット 成績的に見ると短距離向きのような気がする。とはいえ、千八は(3,1,3,5)と、7勝のうち3勝を挙げているし、それほど気にする事はなかろう。ここに来て確かに力をつけてきている様子、叩いて3戦目で調教もいたって順調と、展開的に考えて大駆け候補の筆頭としたい。前走も最後前が壁になってしまい伸びきれなかったところもあり、スンナリならばあるいは突き抜けていたかも知れない。能力的には一線級と差は無いとみる。単穴まで見ることとしたい。

⑨ゴールデンチケット 今年の3歳D組はレベルが高いという。どうなんだろうね?4歳世代も同じことを言われていたが。この馬もいいレースはしているのだが、それでもやはり、斤量差が古馬と1kgのみ、今一つ勝ち身に遅い事、その上今回の展開では出番はなさそうな気がする。屋根は、まあ、怖いのだが・・・。見送りとしたい。

⑩ボンネビルレコード 着順だけ見ればいい成績であるが、タイム差を見てしまうとどうしても、ね。面子的にも厳しいでしょう。静観が妥当か。

⑪ラヴェリータ 今年の3歳牝馬は怖い、JCを見ていてつくづくそう思った。昇竜Sをまんまと逃げ切り、その後関東オークス、スパーキングレディーCと立て続けに勝ちきり、3歳牝馬としては申し分ない実績である。休み明けは出遅れ出遅れで、、それまでの勝ちパターンの単騎逃げに持ち込めなかったが、それでも武蔵野Sは強い勝ち馬相手に後方から追い上げて0,4差の5着まで、追い込むレースでも十分にやれることを示した結果となった。斤量も前走と変わらぬ54kg、前が速くなるこの展開、出遅れずロス無く流れに乗れば後方一気は十分に考えられる。輸送も無く攻めも強化、屋根も魅力十分、今回の本命としたい。

⑫シルクメビウス レパードSは勝ち馬トランセンドに遊ばれた印象、武蔵野Sは休み明けもあってかいささか中途半端なレースで伸びきれず8着まで。とはいえ前走の勝ちっぷりはなかなか、自分から動いていって後続をちぎったレース振りには好感が持てる。阪神Dも連対10割で、展開的に浮上は十分。連下まで見ることとしたい。

⑬スーニ この馬もトランセンドに遊ばれた一頭。実績を見る限り今回の一線級相手ではいささか疑問が残る。展開的にも向くとは言い難く、見送りとしたい。

⑭ワンダースピード JBCクラシックでは競った展開となってしまい3着まで。実力、実績共に申し分ないが、今回は展開的に疑問が残る。外目を引いたのもマイナスか?距離実績は6勝とダントツだが、阪神実績はこの馬の成績としてはやや弱く映る。いろいろ考えたがやはり見送りとしたい。

⑮マルブツリード 夏の小倉からこれで7戦目、さらに11月2戦してほぼ連闘でここへ。流石にもう上がり目はないだろうし、馬主のフトコロの問題なのかも知れないが、少しばかり心配である。能力的にも見るところはなし。今回の最後着候補筆頭である。もちろん見送りで。

⑯ワンダーアキュート 1600万下勝ちからGⅢ連勝でここへ。勢いは魅力であるが、この馬も使いすぎの感は否めない。上がり目という意味ではやはり薄く、調教自体も前ほど良く映らないというのが今回の印象である。更に今回の展開、先行型の脚質、そして何より大外枠を引いてしまったことを考え合わせると、どうしても高い評価は出来そうに無い。見送りとしたい。

という訳で、印を打つとこのようになる。

◎ ⑪ラヴェリータ
○ ①エスポワールシチー
▲ ⑧ダイショウジェット
△ ②サクセスブロッケン
△ ④ヴァーミリアン
△ ⑫シルクメビウス

で、買い目はというと

馬連
①─⑪ 300円
②─⑪ 100円
④─⑪ 100円
⑧─⑪ 200円
①─⑧ 200円
枠連
6─6 100円

⑪─⑫は同枠なので枠連ゾロ目買いとした。
以前、これで何度か痛い目にあっているので、今回は気をつける次第である。
さて、今回の本命は⑪ラヴェリータ。
女の子としてはなかなかにグラマーな彼女である。
まあ、一番グラマラスなのは⑧ダイショウジェットなのだが。
560kgとか、久しぶりに見た気がする。
いずれ、大きい馬さんは好きである。
両者とも頑張って欲しいなあ。
というわけで、良い日曜日を。
 

いよいよ十二月、今年も残すところあと一ヶ月弱である。
朝晩の冷え込みから、雪が降ればいつでも根雪となりそうであるが、今年は遅いとの予報どおりの昨今だ。
歩きやすくて結構な事である。
さて、表題について。
そう、我々は、常に狙われているのである。
あの黒い奴らからだ。

先日、街を歩いていたときの事。
路上に張り出した引き込み電線に、一匹のカラスがとまっていた。
別段、そのカラスがこちらを向いて「Nevermore」といったとかそういうことは一切無く、どこにでもあるありふれた風景である。
当方は、カラスが嫌いなわけではない。
彼らとて、この生き馬の目を抜く世の中、ただ必死に生きようとしているだけである。
そんな風に思ってカラスを見て歩いていたら、どこからとも無くもう一羽、同じ引き込み電線の反対側にすっととまった。
「・・・。」
二匹のカラスがめっちゃこっちを気にしている・・・、ような気がする。

これはあれだ、罠に違いない。
何らかの罠ですよ?
しかも、この狭い中通り、カラス達は絶妙なポジショニングで路上の電線に蛮居していらっしゃる。
当方は人間として、まず大柄な部類に入る。
従って被弾径始は決してよろしくない。
まず、両端によれば間違いなくどちらかの上空からの攻撃を被弾するであろう。
その場合の被害は、肉体的のみならず、精神的にもさぞや大きいはずだ。
ゲシュタルト崩壊もかくや、といったところである。
ここは慎重に採るべき道を検討せねばならぬ。

気合い声を上げて連中を追い散らすのがもっとも安全策と呼べるかもしれない。
しかし、時は昼下がり。
住宅街の路上で大声を張り上げてカラスを追い散らすいいおっさんの絵。
どうしてなかなか、震えがくるほどシュールだぜ?
あたりのアパートマンションの窓が次々空いてガン見されるだけならまだしも、最悪通報されたりしたらどうしよう・・・。
この方策は、人間様のプライドにかけて、採ってはいけないものであるとなかば本能的に察知。
石を投げるのも同様に大人気ない上に、誰かに見られたらなかなかに恥ずかしい絵である。
それに、周囲に手ごろな石などないし、まかり間違ってその辺の窓や車に当ってしまったらそれこそ警察沙汰に発展だ。
当事者としてはのっぴきならないこの状況も、周囲から見ると「・・・?」といったところであろうことがわかるだけに、なんだか余計にむかつく。
現代の悲劇、である。

ここはやはり、慎重に距離を測ってカラスたちの真ん中を突っ切るのが良さそうだ。
目測では、なんとかギリギリいけそうである。
速度を落とし、慎重に、慎重に。
大丈夫、いける。
そしてちょうど彼らの真下に差し掛かった瞬間。
当方の両端の路上が
『『ピチャッ!』』
という音を。
うわー・・・やっぱりだよ。
ってゆうか、両方ともかよ、すげえなカラス!
どんだけ狙ってんだよ!
寸分たがわぬタイミングである。
当らぬであろうこと、わかっていても肝が冷えた瞬間である。

頭上を気にするのは、都市に生きる益荒男の必須スキルであるようだ。
幸いにも、当方はいままで被弾したことはないが。
場合によっちゃ、人間が降ってくる事もあるとか無いとか。
もう、どんだけ運わりいんだよ、という話。
幼い頃、父親に連れられて某白鳥の名所といわれるO沼公園に行ったとき、沼のほとりの木の下に佇んだ父親が、まんまと連中にクソまみれにされた事があった。
あの光景を見て以来
「こうはなるまい・・・」
と、半ばトラウマじみた妄執に取り付かれるようになり、ひたすら頭上の黒い影を気にしながらここまで生きてきた次第である。
皆さんにおかれても、頭上には十分に注意してもらいたいものだ。
そう、奴らは常に狙っている。
 

見かけには気を使わない人間だ。
とはいえ、スエットで街に出たりはしないが。
最低限、恥ずかしくない格好を、心がけている。
鏡で自分の顔をみると、まあ、いいおっさんがそこにいる。
はあ、もう来年は2010年か、そりゃあ歳喰うわけだ。
そんな繰言が、と口を突くほど、冴えないおっさんである。
顔が怖いよといわれた事は多々あるが、ヲタクっぽいといわれた事は無い。
いやしかし、素行の卑しさはあるいは表情に出るのかも知れぬ。
なにせこちとら、万夫不当のエロゲオタだ。
ならば周囲の人間は、当方のことを
「うっわ、こいつヲタくせえ!」
とか、思っているのかもしれない。
当方も、そのような意図をもって、周囲に己の容貌に対するごく正直な評価を問うたことはないから。
聞かれないなら、口には出さない。
それが社会人の処世術というものだ。

さて、このような話の切り出しから始まった今回。
じつはいささかショックなことがありました。
過日、映画を見に行ったときの事である。
久々の休日らしい休日、命の洗濯をと街に出、そういえば近頃封切りになった『2012』を見てやろうか?
そんな風に思い、ふらり立ち寄った映画館で、それは起こった。
映画など見るのも久しぶりだ。
しかも、いつもは使わない、初めて来た映画館である。
窓口で
「2012、一般、一枚」
そのように声をかける。
中にはオバちゃんが一人。
「・・・はい。一番です」
とりあえず、ペットボトルのお茶を一本買い、言われたとおりに一番の映写室に入る。
中はガラガラだった。
親子連れらしい一組と、あとは一人できているのだろう野郎連中がばらばらと十人ほどいるだろうか?
をや?
確か、封切りからまだ一週間経っていない筈。
なんでこんなに人がいない?
・・・まあ、平日のこんな時間だ、そんなものかもわからんね。
そのように考えたのが運の尽きであったことを、当方、後に思い知らされる事となる。

いいところに席を確保し、座って待つ事しばし。
その間にも、ばらばらと人が入ってくる。
みんな、なにやら曰くありげな野郎どもばかりである。
・・・曰くありげ?
ふと、おかしなことに気が付く。
周囲にいる男連中は、なにやら非常に馴染み深いアゥラを発している。
なんというか、ご意見無用というか、灰汁が強いというか、そういった類の、よく月末などのエロゲー売り場で感じるそれに近しい。
「???」
不審に思ってさりげなく周囲を探ってみると、そんなアゥラを醸す数人がなにやら矢鱈めったらカラフルなパンフを、かぶりつかんばかりに、食い入るように見つめている。
いやいやいや、どう考えても違うだろう?それは。
『2012』のパンフはそんな原色ズッポリの派手派手しい色使いではなかったはずだ。
なにやらおにゃのこらしい単体が、馴染みある雰囲気でデカデカ描かれている様子である。
「????」
いやな予感、開始。
あわててモギッてもらった半券を確認すべく、ポケットから財布を・・・。
と、周囲がふーっと暗くなる。
確認、不能!?

先ずは番宣のような映画宣伝から。
1本目が
『魔法少女リリカルなのはTheMovie』
うわあ・・・。
なんだこれー?
大丈夫なのか?大丈夫なのか?俺。
そして2本目
『Fate/stay night』
ふぇいとキター!こんなところでフェイトキター!
いやいやいやいや!
絶対おかしいだろ、これ、絶対おかしいから!
ってゆうか、一体これから始まるのは な ん の え い が で す か ?
派手な画面エフェクトであたりが一瞬パッと明るくなる。
そのときに、手の中にある半券に書かれた文字が、浮かび上がった。
『劇場版 マクロスF』
いwwwwwやwwwww!
 
その頃には、すっかりやる気をなくして死んだ魚のような目の男が、静かに、唯静かに画面を見つめていたという・・・。
もう、抗議する気も起きなかったとか。
・・・しかしまあ、なんというか。
まさか命の洗濯に訪れたはずの映画館で、こんなにへこまされる事になるとは思いもしなかった己がいる。
はたしてこれは、どういった現象なのであろうか?
きっと受け付けのオバちゃんには
「こいつ絶対ヲタだから!オタならマクロスFしかないから!」
とか思われたのだろうか・・・。
だったらショックだなあ。
まあ、おっかなくて聞けないんだけどね?
というか、産まれて初めてアニメ映画を劇場で見たかもしれない。
そのとき、私の体に得体の知れない電流が・・・とかいうことは全くなく、唯ひたすらに辛い2時間(長っ!)であった。
自分がアニヲタになれないとわかっただけでも、収穫といえようか。
兎に角、チケットはしっかり確認しようね、という教訓である。

その後はおとなしく家路をたどりながら、自分が果たして見たい映画も間違えられるほどヲタに見えるのか、とか、何ゆえ前振りの映画宣伝はエロゲ起源のアニメばかりだったのか、とか、様々な思考が千々に乱れ、いささか精神が旅立ち気味であった。
さて、問題は、リベンジするべきかどうか、だが。
おとなしくDVDでも買ったほうが、いいのかも知れん。
精神の安定のためにとか、いろいろな意味で・・・。
 



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