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2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
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年度末、という事で。
本年度もいよいよ後数日である。
思いがけず時間が取れたので、本年度のエロゲーの総括などしてみようと思う。
かなりのテキスト量になるとは思うが、あくまで個人的嗜好の産物であるので、そのあたりをご配慮の上、お読みいただきたい。

さて、本年度ontaiが新品で購入したのは計23本。
改めて考えると15~16万ぐらいエロゲーにつぎ込んでいる事になる。
まあ、それなりにいいお客さんであると思う。
ごく稀に、買い逃してしまったり後に評価がうなぎのぼりで中古に手を出す事はあれど、基本的に新品買ってそれでおしまいである。
最近は売りに行くのも面倒で部屋にたまり放題なので、いいかげんどうにかせねばなるまい、とか思っている次第である。

で、特に印象に残っているものは。

①つくとり
②Sugar+Spice
③あねいも2 2nd step
④そして明日の世界より──
⑤赫炎のインガノック
⑥ピリオド
⑦Garden

の計7本。
買ってよかったが4本。ああ、やっちまったよおっかさんが2本、いろいろあったがとにかくインパクトはあったが1本である。

先ずは買ってよかったものから。

① つくとり

いい読み物だと思うのだが、いかんせん世間の荒波に埋もれっぱなしである。
まあ、いわゆる「萌え」が絶無であったり、いささかCGに難ありだったり或いはシナリオ上、女性キャラがいろいろ大変な事になったりと一般受けしないであろうことは理解できる。
だが、世にあふれ返っている「キャラゲー」には無い何かがあることもまた事実である。
1個の読み物として完成し、且つ登場人物たちがいかにもご都合主義ながらそれなりの幸せな結末を迎えられた事、その辺が、この作品を大変気に入っている所以だと自己分析をして見たりする。
あと、音楽の力も大きいように思える。
サントラがどうしてもほしいと思った作品に出会うのはコレが2作目(ちなみに一作目はQualtett)である。
残念ながら出なかったようだが。
なんとか日の目を見させてあげたい音楽では、ある。
とにかく、自分の勘を信じて買ってよかったと思える作品であった。
ちなみに。
目に付く評価では、序盤のギャグがどうにも、という人も多いようだが、自分はそれが大好きな人間である。腹抱えて笑かしてもらいました。

④ そして明日の世界より──

こちらは読み物+α。
極限の世界に生きる少年少女のお話。
お化け三つ編みがもともとお化け三つ編みだったのではなく、育成の成果であったことを知ったときはなかなかにショックであった。
映画、DeepImpactのパクリという向きもあるようだが、まあ、せいぜいがインスパイア位で許してあげるべきであろう。
あの映画があって構想が生まれたのは間違いないであろうが。
あの映画も人間ドラマとしてはそれなりに面白くはあったのだけど、結局最後は特攻でめでたしめでたし、鼻につくことこの上ない終わり方であった。
あんな十把一絡げの国威発揚映画と一緒にされてもライターさん切な過ぎだろう。
まあ、それは置くとして。
極限の世界の描写と各登場人物の精神、心の部分の描写が非常に美しく細やかで、この辺はライターの力量勝ちといったところか。
最後まで希望というものを感じさせるいいお話に仕上がっていたと思う。

⑤ 赫炎のインガノック

これをエロゲーと呼んでしまうのはいささか抵抗が在る。
ネタとしては全く使い道が無い、が、読み物としてはすばらしい。
先ず世界観、コレに圧倒される。
雨に煙る街、通りを歩く異形の人々。
優しさのかけらも無い世界でありながら、それにすがり、たくましく必死で日々を生きる人々。
そんな中、使命感一つで命を救いつづける若き医師が一人──。
もう、ほんとにコレだけでおなかいっぱいである。
システムにやや問題があり、終わり方も実はあまり好きではないが、それを含めても買ってよかったと思える作品である。
それから、この作品も音楽がすばらしい。
各ボーカル曲もさることながら、BGM一つ一つが実に良い出来だ。
お気に入りは戦闘時のBGM。
勇ましい曲調の中、時折入るティンパ二ーの合いの手が絶妙の逸品である。
機会があればぜひ聴いてもらいたいものである。

実はontai、この日はそして明日の世界よりとNG恋を買うはずだったのだが、祝日の関係で発売日が木曜日、絶賛仕事中だったのである。
どうにも抜け出せず、翌日足を運ぶと結局、両者ともに残っておらず、半ばヤケ気味に買ってきたのがこのソフトであった。
一週間後、売り場を覗いてみると、キャンセル分が各一本づつ下りていたので慌てて確保したが、そんな偶然が無ければおそらく手にしていないソフトであったろう。
その分、強く印象に残っている。
偶然の神様というのはいるものである。感謝。

⑥ ピリオド

さて、この作品はこれまでの三本とは明らかに毛色が違う。
ここまでの三本は程度の差こそあれ、1個の物語としてストーリーを読ませるシナリオゲーであった。
このピリオド、ガチの恋愛ものである。
しかも、一人一人、結構読ませる今時珍しいしっかりした恋愛ゲーである。
恋愛をやりたいやつはコレをやれ、という位である。
いや、むしろ買え、買うがいい。
とか力説してしまうほど、自分はこの作品が大好きだ。
無論、HDに常駐させている事は当然である。

ここまで、LWのゲームにはそれほど執着してこなかったつもりだ。
一通り持ってはいるが、これは個人的な絵買いというヤツで、氏の原画の牽引力に惹かれて、というヤツである。
実際、前作などは正直、評価に値しないものだと思っている。
好きな人には申し訳ないが。
しかし、いまここに一人の信者が!
…というといささか大袈裟ではあるが、実際、信者というものの感覚、その生まれるメカニズムというものが少しだけ腑に落ちてしまったくらいにはこの作品が大好きである。

先ずシナリオ。
解答編である朝姫はまあ別格としても。
琴先生はまあおまけっぽいのだがアレはアレで、捨てキャラと言う者が一切いない。
つづみ、葵、美由、幸奈、鈴、小羽と。
全員のストーリーの質が実に高い。
正直、全員お気に入りというのもいつ以来の感覚であるか。
ものごっついツボであったといわざるを得ない。
次に感心したのがテキスト。
誤字、脱字、誤植、誤変換はほとんど無し。
テキストが非常に平易で読みやすく、疲れないでさくさく読める感覚が実に快感である。
中途半端に小難しいコトバをひねくりまわすより、これ位平易なものが好感が持てる。
腕自慢に陥ることなくこういう文を書ける能力というのは、なかなか、貴重なもののような気がする。大事にしてもらいたい。
そして音楽。これもいい。
雰囲気を壊さず、見事に調和がなされている。
それだけではなくボーカル曲。
男性のボーカルというのも斬新であり、しかも曲も良い。
ニトロ作品、オルタくらいしか思い浮かばないが、かなりのインパクトがあった。
最後にCG。
原画が氏ということもありこの辺は安定して好みである。
氏の持ち味はやはり、触れると折れそうな儚さの女性描写にあると思うのだが、今回はいつにもまして開き直っておられたように感じる。
これまではいわゆるふくよかな女性というものがいささか苦手なように見受けられ、少しく無理をしているのかという感じもあったが、LRでそれも克服かと思っていた矢先、これである。
だが、それがいい。
あらためて、氏の魅力を再確認した心持である。

というわけで、ontaiは児ポ法改悪に全力で反対させていただく。
許しがたし、国家権力。先ずはどの輩を血m─────。
っと、洒落にならぬのでこのあたりで。
ヒートアップすると碌な事が無い、明日あたり官憲に踏み込まれぬよう祈るばかりである。

ことほど左様にべた褒めであるが、不満も無いわけではない。
まず、どうにも短いという点。
テキスト量は一人頭丁寧に科白を聞いて3~4時間といったところ。
共通と各シナリオを合わせるとそれでも2~30時間にはなるはずで、決して短いとはいえないが、なまじクセの無いテキストでストレスを感じずに読めるだけにどうにも物足りなさを感じる。
あと、エロシーンが各一回づつというのも、一抹の寂しさを感じるところである。
全キャラまんべなく気に入っていた自分としては、もうちょっとエンディングも含めて引っ張って欲しかった、そのように感じるのである。
ただ、美味いものはほんのたまに、少しだけたべるから良いと言う昔の人のありがたいお話(芋粥、芥川版も良い)もあるので、或いはこの物足りないあたりがベストだったのでは、などとも愚考もするのであるが。

ピリオドだけこのように長々文章?をつづってしまったが、まあ好きなものは致し方あるまい。
当方、果報(FD)を首を長くして寝て待つ者である。早くこないかなあ、発売日。

さて、買ってよかったものはここまで。
次は葱背負ってやってきた鴨、槍玉の”やっちまったよおっかさん”である。

③ あねいも2 2nd step

これは…。
いかにへタレ主人公受難の時代とはいえ、あまりに酷すぎる。
正直、読んでいて腹の立つやら鬱になるやら。
当方、主人公に感情移入することはほとんど無い。
物語は物語であり、へタレだったりキティさんであったりする主人公は、まあ他人事として結構平気で楽しめたりするのである。
まあ確かに、やたらと強くてかっこいい主人公や、自己を韜晦する主人公など、好物の一つである事は確かなのだが。
何故だろう、と考えてみて、気づいた事がある。
ひょっとしたら、父親のような視点でこの物語を俯瞰していたのではないかという事を。

妙に子造りに執着する主人公。
ついこの間まで童貞小僧だったくせに。
ヒロインがやめてといえば
「●●チャンの事が好きだから」
「おれが養って見せるよ」
「父さんも母さんも応援してくれる」

いや、ちょっと待て。
好きなだけでガキ作ってもいいってのか?
高々1●年しか生きていない小僧が?
ただの学生でしかないお前が?
養うって?ちゃんちゃらおかしいわ。
どうやって養うんだよ。言ってみろよ。ああ?
家族が応援?いやそれ自分の力じゃないだろ。
せめて本当に自分の力だけで養えるようになってから同じ言葉はいて見せろよ。
そんなこったからガキ餓死させたり橋の上から突き落としたりするバカ親が出来るんだよ。
ガキがガキ作ろうなんざ十年早いんだよ、クズが。
味噌汁で顔洗って出直しといで。

という風に感じてしまうわけだ。
そしてそんな主人公を拒むでもなく、諾々と股を開くいかれたヒロインたち。
いやお前らも叱れよ、主人公を。
どう考えてもおかしいだろ、やつの言ってる事は。

正直、主人公とヒロイン、どちらの親だったとしてもこれはやりきれない。
ほんとに勘弁して欲しい。
まあ、高々エロゲーの話だという事はわかっている。
この歳になって生粋のエロゲヲタである自分がより高次にダメな存在である事もわかっている。
でもなあ…。ほんと、こいつらだけは…。
エロゲやりながらいろいろ(日本の将来とか、ゆとり脳とか、或いは自分の歳とか)考えてここまで(違う意味で)鬱になったのは生まれてはじめての経験であった。

それ以外では、前半部の恋愛パートはまあそれなり、絵はやや好みがありそうではあるが塗りはきれい、BGMは空気(まあ、良い意味で)と、ハード面ではそれなりに評価できるのだが。
どうにもインパクトが強烈であった事は否めない。悪い意味で。
本作が自分的に今年度一番の鴨、である。

⑦ Garden

…………。

もう、なんていうのかね。
コメントの仕様が無いよね。
んー。
とりあえず当方買うだけ買って未プレイな訳でして、批評空間の方でも得点は入れてない(入れられない)状態な訳ですけれども。
封すら切ってねーし。
駄作であるとか鴨であるとか、もうそう云う次元超えちゃってますからね。

……………………。

そうそう、一つ感じた事あるわ。
とある情報誌を毎月買ってるんだけど、全然悪く言ってないのね。
あのあたりではやっぱり大人の事情とかあんのかな?
まあ、広告乗っけてる限りはスポンサー様だしねえ。
あんまり正面切ってののしるわけにも行かないのかな?
他の雑誌ではどうなんだろう、とか考える事はあるけど。
ま、どこもいっしょかね、多分。
触れてはいけないタブーと化しているんだろうなあ。

・………………………………。

しっかし。
こうも続くといろいろ邪推もしたくなる。
資金繰りが急激に悪化しているメーカーが増えているという事になるのだろうが。
資金繰りが悪化…。
こんなのはどうだろう。
ROOT、CUFFS、light、あとNavelもか。
実はメーンバンクが新銀行東京だった、とか。
経営悪化は内部では結構前から判ってたはず。
で、本格的に頭くるくるぱーの天下り経営陣にも危機感が生まれたのは昨年の初め頃と仮定すると。
責任という言葉を最も嫌う官僚上がりにとって、融資の回収が銀行の第一義となる。
だがしかし、貸し剥がすといっても実際、メーカーには実弾はほとんど皆無なわけで。
とりあえず、融資の引き上げ、然る後に、利益が確定した段階で剥がしにかかる。
メーカーサイドとしても、融資が無ければおまんまの食いあげ。
かといって新しい融資先を探すにしても企業体力の無いエロゲメーカー。
債務ごと引き取ってくれるところも無く、一時的にせよ現在のメーンバンクの債務をきれいにしておく必要がある。
畢竟、未完成の段階で見切り発車することになる。
債務をきれいにし、然る後、流通あたりと協力して新しい融資先を決め、一息ついたところでパッチなり何なりで対応する。
これがROOTパターンか。
じゃあlightは違う?ライター逃げたとか言ってたし。
完全版で金取ろうとしてるし。関係なさそう?ただのロクデナシか。
で、延期の上に延期を重ねて未完成での見切り発車、CUFFSは?
もともと制作サイドが遅れに遅れていた上に。
時期的にメーンバンクの財務状況の逼迫がいよいよ隠し切れない状況に陥り少しでも不良債権を減らそうとして本格的に剥がしにかかる期日を突きつけられ、やむなく行わざるを得なかった蛮行という事に?
抱えてるスタッフ少なそうだし。
フルプライスで初動を売り抜け、中古の下落っぷりを見る限りさらに在庫分のダンピングをしてしばらくは持つであろう目処を付けた、か。
そのような事情からメーンバンクのせいには出来ず、トノイケがかぶらざるを得なかった、と。
いずれは夜逃げもありそうだ。
ではNavelは?
期日を突きつけられた段階で、姉妹ブランドの方の新作は目処が立っていたし、債務の返済に関しては多少無理をすれば問題が無かった、のか。
じゃあ先行版は何故だろう。
それこそあそこはスタッフも多そうだし、新たなメーンバンクに貸し出しの上限と返済期日を付けられて、その上当初切っていた期限には間に合わないという事が確定、高めの先行版ということで手を打った、と。

………………………………………………………………………………………怖っ。

まあ、ほんの妄想馬鹿話である。
いくつも矛盾を抱えているし、信じないでいただきたい。
ちょっと、思いつたことを書き綴っていたら、妙に興が乗ってしまったというか。
実際、メーカーの本拠地がどこにあるかもわからぬ当方である。
すべて、東京にあるとは限るまい。

とにかく、いいかげんにして欲しいものである。
もう少し、物を作って売る人間の矜持、というものを持っていただきたいものだ。
懐事情の厳しさを考慮に入れても、である。

さて、最後のいろいろあったが兎に角、インパクトはあった、は。

② Sugar+Spice

これは正直な話。
とても、いいゲームだと思う。
システム的にもかなり頭をひねって考えられているし、枚数の少なさを除けば、小話の制作にはかなり苦労している感じも受ける。
頑張ったんだなー、と。
絵柄に関しては少しだけ、好みのありそうな感じではあるが、塗りはきれいだし、何より立ち絵の表情が実に良い。
この辺にも手がかかってるんだなー、と思わせるものがある。
そして、特筆すべきは声の演技。
これにも感心させられる。
とても上手である。上手と感じさせないほど。
当方、声優さんや声の演技に一家言あるわけではないのだが。
会話が自然に耳に入ってくる感覚。
これは結構、大変な事なのではないかと思う。
強い個性は感じさせないが、耳にに心地よい、なかなかこういった仕事にはお目にかかれないものである。

さて、ここまでは先ずべた褒め、普通に良作といったところであるが。
兎に角、バグが多いということ。
当日に買ってインストールしてプレイしたはいいが、行動数値のミスや誤字、誤変換など、結構目に付くところがあった。
そのうえ、セーブデータが飛ぶのである。
ビュンビュン飛ぶ。
ある程度シーンをみて、ああ、良いゲームだなーなんて思ってセーブして終了すると、Win強制終了、そして、データが壊れ、見たシーンが台無し、しかも未読スキップが無くスキップすら利かない状況である。
腹立ててサポート行くと入り口になんか変な個人認証ついてるし。
一つパッチ落としたら翌日更にでかいパッチ出てるし。
もうね、いいかげんにしろと。

結局、強制終了とデータ破壊はパッチ当てても直らず、サポートにメールを。
当方もかなりキレ気味であったので、メールで大人気なく皮肉を並べ立てたのであるが。
帰ってきたメールを見ると、それぞれの皮肉に一つ一つ皮肉の返答が!
おいィ。どうゆうこっちゃネン、と。
まあ、こちらも相当にテンパッていたというか見苦しかったと言うか。
向こうも個人認証関係で相当に叩かれていたようではあるし、いささかナーバスになっていたのであろうと、今でこそ思えるのであるが。
互いに、困ったものである。

ちなみに、強制終了とデータ破壊は解決しました。
自力で、というか、ぶっちゃけ家のマシンに入っているカスペルキー君のせいでした、おそらく。
吉里吉里とカスペルキーは相性悪いのかな?
よくわかりませんが、この場を借りて謝らせて頂きます。
当方の勝手な思い込みで不快な思いをさせてしまい、大変申し訳ありませんでした。

それやこれやの事柄が重なり、こいつがここ一年で一番インパクトが強かった、というところである。
作品そのものはよいものであるので、気になった方は試してみるのもよいであろう。

さて、一年を振り返って。
この一年、ontaiの購入した中で最もよかったエロゲーは、というと…。
難しい。
つくとり か ピリオド 、どちらかだと思うのだが。
レコ大的に”演歌部門””ポップス部門”と日和らせてもらえればありがたいのだが。
あえて一つ、上げさせてもらうならば。
今年は ピリオド という事にしたいと思う。
結構中毒性あるし。いまだによく起動させてるし。半分信者だし。葵ラブだし。

という事で今年度のエロゲー総括を終わろうと思う。
結局、これだけ書くだけで朝の六時から八時間もかかってしまった。
こんな戯言に、である。
ここを読まれた方も、長々お付き合いいただき、ありがとうございました。

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世間は通り魔騒動で随分とかまびすしい。
春なんだなあ、と。
虫さんや木の芽草の芽と共に、キティさんも涌いて来る季節である。
とりあえず、家宅捜索なんかでそれっぽいエロゲーが出てこなければ良いなあ。
スワソンとか。ひぐらしはいいや、別に。

さて今回の表題。
星の夢、である。
断じてお米ではない。
数日前、とあるブロック紙の夕刊に
「太陽系外惑星に有機物を初確認」
という記事があった。
これについて少しだけ考えてみたいと思う。

確認したのはNASAの研究チームである。
ハッブル宇宙望遠鏡なるもので、惑星が恒星の前を通り過ぎる際、当該惑星の大気を通過した光を解析する。
その結果、メタン特有の波長が確認されたということである。
メタンがある、ということは、生物が存在する可能性がある、ということになるらしい。
当方、文系なので詳しい事はわからぬが。
ただし、当該惑星の表面温度は九百度ほどもあり、生命は生きられぬ環境であるようだ。残念。

しかし、ロマンである。
太陽系外の惑星に、未だ見たことが無い生物や人の住める場所があるかもしれないというお話。
考えるだにぞくぞくする。
この広い(といっても自分などはただ漠然ととても広そうに感じるという程度の知識しかないわけであるが)宇宙、そんなところが絶対にあるに違いないと思うのである。
惜しむらくは、自分の目でそんな世界をおそらくは確認できないであろうことなのだが。
しかし、いずれは人類がそんな惑星に向かって飛び出してゆくのかもしれない。
第二の開拓時代の到来である。

ただ、そんなことを言いながら、自分はUFOの存在は信じられない人間である。
UFOなどというものはいわば、謎の超古代文明なんちゃらや幽霊の存在などと一緒だ。
つまり、難儀なことに、自分のこの目で見ないと信じられない人間なのである。
目の前にUFOが下りてきて、中から宇宙人が現われたり、学問の場裏に於いてそんな文明が確かに存在したと確認され証明されたり、或いは始めて泊まったホテルで壁の中から白っぽい半透明の女が出てきて足首を捕まれたりと、そんな風な段階にならなければ信用は出来ぬという、ある意味超保守的な人間なのであろう。
だから、信じられぬというだけで、完全に否定しさることも出来ないのである。
いると思えばいる、いないと思えばいない。
目の前にUFOや幽霊が現われたなら、その存在に対する一生涯の信者になってしまうかもしれない。

遠い宇宙のかなた、われわれのような生き物がいて、星を眺め、同じようなことを考えているのかもしれない。
春の宵空を眺め、そんな取り止めの無いことを考えてみるのもたまには良いものだろう。
そんな風に思う。

早いものでもう四月である。
一年の四分の一があれよあれよというまに終わってしまう。
歳をとるたび、時の流れが速くなるというのはどうやら本当らしい。

ということで、今月の購入計画。

20080327
暁の護衛
さて、正直未知数である。体験版をやらぬ人間であるのでどうにも曖昧模糊として印象がつかみづらい。今月はさほどほしいソフトも無いので、或いは特攻するやも知れぬ。

20080328
媚肉の香り ネトリネトラレヤリヤラレ
東の横綱も今は昔。やはり蛭田氏を追ん出したのはでかかったか。なんというか、もうスンゴイタイトルですよね。エロゲーというよりエロ小説?媚肉ってあんたw 何にせよ、頑張ってください。

というところで今月は計二本。
今月はいささか低調な気もしないでもない。
あそこの系列が微妙に発売日ずらしてるのは一体何なんでしょうね?
木曜日発売って。
別段、気取りやがってとかそういうのではありませんが、不便なことこの上ない。
金曜日行って残ってなかったらすっぱり忘れることとします。存在自体。

さて、ここも開設より実働二ヶ月となる。
しかし、二ヶ月でカウンター150って。
しかも半分以上自分で踏んでるし。
アクセス数を増やそうと思えば色々とアクティブに動かなければならないのだろうが、どうにも面倒である。
大きなサイトさんに日参してリンクを貼ってもらったり。
表紙のデザインも色々凝ってみたりと。
考えるだに大変そうである。
ピングの更新と送信すら滞り気味な自分が、である。
まあ、開設理由が自分の作文の勉強ということもあり、あまり衆目に自分の自慰行為のような駄文をさらすのもまたアレだと思うのでこれはこれで良しとしようと思う。
断じて負け惜しみでは、ない。

先だって述べたように、ここはontaiの作文練習部屋である。
どうにも、文章を書く、ということが苦手だ。
三十にして立つ、ではないが、衆目に多少は触れるであろう緊張感を持って学ぶのも良いか、等等思ったのが開設のきっかけではある。
むろん、それだけではないが。

人付き合いが、希薄である。
仕事を持ってしまうとどうしても仕方の無いところではあるまいか。
愚痴をこぼせる友人、というものがあまりいないのである。
もともと人付き合いが苦手というのもある。
であるからして、いいものはいい、悪いものは悪い、といえる場所がほしかったのかもしれない。
愚痴をこぼす場所、といってもいい。
この歳までカツカツながら何とか生きてきた。
愛想笑いを覚え、他人への追従を覚え。
たいして面白くも無い話に笑い、あいづちを打って来た。
悲観するほどたいしたことではない。
生きんがためには誰もがそのようになるものである。
だが、そればかりではいささかキツいのも事実。
だからこの場は、日々の無聊を慰める場でもあるのだ。

ただ、これがなかなかに難しい。
もともと作文が苦手な人間である。
目安として大体一日1~2時間程度書く為だけにモニターに向かっているのであるが。
それでもやっとこ週2~3回更新できれば良い方である。
1文あたり3~4時間掛かっていることになろうか。
何をこの程度の駄文に、と思われるであろうが、それでも当方、色々必死である。

で、最近とみに思うところがある。
読書量が激減しているのだ。
ブログ始める前はひと月に大体十冊以上の本を読んでいたのだが。
今月はまだ三冊しか読めていない。
まあ、今読んでいるのがあまり面白くないというのもあるかも知れないが。
それにしても結構なペースダウンである。
まあ、確かに。
二時間あれば赤川次郎や鈴木英司なら一冊読んでお釣りが来る。
量自体がへるのは致し方無しであろう。
別段、量を読みたいわけでもないし。
ただ、毎月始めに読みたい本をダーっと購入するのだが、今月は未読の山がなかなか減ってくれないのである。

山は山のまま、そのまま埋もれてしまうのだろうか?
来月あたりから、本の購入量をすこし考えねばならぬか。
そのように感じる、この頃である。

先週末、一本の映画を見た。
DVDで、だが。

題名はクロスロード。
86年の映画らしい。
ついこの間より、知人に捜索を依頼されていたのだが、ネットで調べてみると、近頃、廉価版で再プレスされたらしい。
ただ、自分の知る限りオンラインでの廉価版の動きはまだ活発とは言えず、どこでもほぼ在庫の無い状態。
ゆえに「こちらも今週末ぶらっと出るとおもうから、量販店の方が見つけやすいと思うし」とか、安請け合いしてしまったのだ。
結果、捜索二軒目で無事発見することが出来たのだが、当人に連絡をとってみると、ことのほか喜んでくれた。
当人曰く、「見ても良いよ」との事だったので早速時間を作って拝見することとした。

物語のあらすじは斯様である。

とある音楽学校に一人の少年がいた。
卓越した才能とテクニックを持ち合わせるクラシックギターの天才児である。
しかし、少年は現状に不満を抱いている。
両親の勧めのまま、この道に踏み込んだこと。
両親が離婚したこと。
この道に踏み込んでからブルースに出会ったこと。
さまざまな要因により、彼の心の内部では両親の不和=クラシックギターという風に、代償的に置きかわってしまったのかもしれない。
とにかく、少年はブルースというものに惹かれた。どうしようもなく。
そして一人のブルースギター奏者と出会う。
夭折してしまった天才、ロバート・ジョンソンである。
そのあまりのテクニックに、世間は
「彼は悪魔と取引し、自分の魂と引換えにブルースを手に入れた」
等と言い出す始末である。
そんな彼の生涯書き起こした曲目は29曲。
しかし、うわさでは未だ日の目を見ぬ30曲目が存在するというのだ。
少年は30曲目に興味をもった。
何としても探し出したい、自分の手で世間に発表したい、と。
あれやこれやと彼の周辺を探るうち、自分のごく近くに彼の関係者がいる事を発見する。
かつて、ロバート・ジョンソンと共に演奏し、自身も天才と名高いブルースハープ奏者にしてボーカリスト、ウィリー・ブラウンである。
このウィリー、現在は少年の住む町の医療刑務所に入所している。
彼ならば、あるいは幻の30曲目について、知っているかもしれない。
少年は勇んでウィリーに面会に向かった。
が、人間と関わる事に煩わしさを感じていたウィリーにすげなく追い返されてしまう。
少年はあきらめきれず、今度は清掃員のアルバイトとしてウィリーに近づこうとする。
どんなに頑張ってもすげなくあたるウィリーだったが、あるとき、半ばヤケ気味にギターを持って現われた少年の音を聞き、なにかを感じたのか、ロバートの30曲目を彼に教える約束をする。
その代わり、自分を故郷のミシシッピ州へ連れて行ってほしい、と少年に持ちかける。
始めは悩む少年であったが、自分の未来と幻の30曲目のため、ウィリーを医療刑務所から脱獄させる事に成功。
そしてウィリーと少年、奇妙な二人連れのミシシッピへの旅が始まる。

ややネタバレだが、出だしとしてはこんなところであろうか。

さてこの映画。
なかなかに楽しく拝見させてもらった。
ストーリーとしてはやや荒唐無稽なところはあるが、一個のエンターテイメントとしては先ず、鑑賞に堪えうるものだ。
少年とウィリーの、ミシシッピへの旅を通しての、二人のこころの交流がしっかりと、且つ無理なく描写されていて、すんなりとこちら側に入ってくる感じである。
ウィリー役が特に良い。
ああいった静かな、いるだけで存在感のある演技の出来る人はなかなかいないものだ。
動きの中の演技ではなく、表情の演技と言おうか。
役どころもはまり役であり、世故に長け、女好きで、口が悪く、時にあくどい、だがしかし面倒見がよく情に厚い80近い老人を見事に演じている。
或いは、彼を見られるだけでこのDVDの代金1200円分の価値はありそうである。

だが、この映画の真価は演技とか役者とかシナリオとか、そういったものではない。
とにかく、かっこいいのである。
全編通して流れるブルースが。
先ずオープニング、一人の黒人男性のギター一本のブルースから始まる。
これがロバート・ジョンソンなのであるが、本人かどうかは当方不勉強ゆえ不明である。
これで一気に引き込まれる。
そして所々でウィリーのブルースハープを奏でる場面が現われる。
ときに朗らかに、ときにむせび泣くように。
遠くの汽車の音であったり、路上でのセッションであったり、酒場でのライブであったり。
そしてラストのギターバトル。
何と、敵役はあのスティーブ・ヴァイではないか。
まさに超絶、である。

どこかで聞いたことがあるが、当のスティーブ・ヴァイ氏はブルースが嫌いなのだそうである。
本人曰く、どこか当たり前すぎる、と。
もっとも嫌いなのはカントリーだそうだが。
そんな彼がこんなブルース映画に出ていたなんて。
正直、かなり驚いた。
だが、本編中ではその超絶技巧を遺憾無く発揮している。
かつていささかかじっていた自分としては、思わぬ眼福であった。

斯様にブルースのあふれかえった映画である。
いや、思いがけず良いものを見せてもらった。
つたない文章でどの程度伝えられたかはわからぬが、本文を読まれて興味をもった方は一度見てみるのも良いかもしれない。廉価版なら千円ちょいで手に入るし。
そして、このような機会をくれた知人に感謝、である。



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