ス●イの無料鑑賞券の期限が過ぎそうだったので、先週末はあわてて劇場に駆け込んだ次第である。
何を見るかは全く考えていなかったのだが・・・。
馬鹿である。
そこで、パンフを見ながらいろいろ考えた結果、候補を3本まで絞ったわけである。
その3本とは
『バウンティ・ハンター』
『ハングオーバー』
そして表題の
『レポゼッションメン』
である。
バウンティ・ハンターは素直に面白そうだったが、夫婦モノということで食指が伸びず、また、ハングオーバーはコメディで、正直向こうのコメディでは笑えた試しがない当方である、ここは寄せだろうと考えレポゼッションメンにしたわけである。
・・・ひょっとしたら、一番外れを引いたかもしれないと、ひそかに後悔しているところである。
あらすじ
近未来の世界。
そこでは、人工臓器ビジネスが隆盛であった。
適性に左右されることなく誰にでも適合し、提供を待つ事も無い代わりに、人工臓器は非常に高額なシロモノである。
臓器会社「ユニオン社」は、そんな人工臓器のパイオニアであり、バカ高い金利をかけてそれを提供し、支払いが滞れば、合法のレポゼッションメン──人工臓器回収人──が、人工臓器保有者の生死に関係なく臓器を回収し、荒稼ぎしていた。
そんなレポゼッションメンの稼ぎ頭、レミーは、ある仕事のトラブルで、ユニオン社の臓器を埋め込まれてしまう。
莫大な借金を抱え込んだレミー、人工臓器を埋め込んで以来、臓器回収もできなくなり、代金を滞納、ついにはレミー自身が回収対象とされてしまう。
果たして、レミー君の明日はどっちだ!?
こんな感じである。
ハズレ、と前述したが、まあ、冷静に考えてみればそうともいえないかな?
純粋に主演のジュード・ロウが好きな人には、彼主演のアクション映画として、鑑賞する価値は十分にある作品である。
ただ、やはりと言うかなんというか。
宣伝が過剰だよねえ。
えーっと、無料パンフの謳い文句が下記である。
『真実を回収(レポ)せよ。』
『人工臓器を埋め込まれた最高のレポゼッションメン。彼を待ち受ける、驚愕の結末とは──。』
ぶっちゃけて言います。
いや、真実を回収せよ、とか。
驚愕の結末とは──とか。
結局、夢落ちじゃないですか!!
なんだそれー、二時間引っ張って夢落ちて!
まあ、厳密にいえば、新☆夢落ちってかんじなんだけど。
そら確かに、ジュード・ロウ主演でも、脇にフォレスト・ウィテカーとかリーヴ・シュレイバーとかステキ役者配しても、札幌ではス●イ単館とか、屈辱の仕打ち受けるっちゅうねん!
まあ、非常に、人件費が高そうな、凡作であるというのが当方の偽らざる感想である。
まあ、この映画の楽しみ方としては、だ。
一つに、前述したとおり、純粋にジュード・ロウのアクション映画としてなんも考えずに見るというやり方がある。
これが一番のお勧めだ。
少しばかりマニアックなやりかたなら、フォレスト・ウィテカーの発散する空気に酔う、というのがある。
まあ、一番オイシイ役どころだよね。
流石に名優だけあって、表情の見せ方一つとっても大変お上手であると感じた。
また、雰囲気もいいなあ。
このひとのみ楽しみにして、ストーリー等他一切カット、というのもアリだろうさ。
そういえば、最近リーヴ・シュレイバーよく見るよなあ。
当方があの人を初めてみたのが、確かデンゼル・ワシントン主演の『クライシス・オブ・アメリカ』とかいう変な映画だった。
まあ、今となって覚えているのは、サージェント・レイモンド・ショウという名前と豪華キャストの割にダメな映画だったという事だけだが。
それが今では引っ張りだこ、これから封切りになる『ソルト』にも、いい役どころで出演しているしな。
まあ、一風変わった雰囲気のある役者さんではあるし、使いやすいというところもあるのだろうが。
人はこのように、様々な黒歴史を経験しながら成長していくものだ・・・などと、穿ったことを考えてみたりする。
まあ、このように、決してお勧めできる映画とは言い難いわけだが。
こうなると俄然、候補だったほかの2作品が気になってきた。
面白かったら、首でもつりたくなりそうである。
エエイ!俺の見なかった映画など、全て駄作であるがいい!とか、物騒な事を言ってみたりする。
まあ、ちょこっとヤフー映画でも覗いてみようかね。
今週末は必死剣鳥刺しを見てくる予定である。
まあ、気が向いたら鑑賞記も書くかもわからんね?
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