この数日は実に天気もよく、まさしく春の勢いなここ札幌である。
暖かでうららかだ。
そう、あまりにうららかに過ぎて道歩きながら寝られそうなほどである。
やべえな。
まあ、とりあえず公共交通機関での乗り越しや運転の際には極力気をつけるようにはしているが。
この時期はどうもね、寝ても寝ても眠たいのは致し方ないのだろうか。
もうそんな歳でもないのだがな、それともこういうのに歳は関係ないのだろうか。
むかしから、眠いのは若いのだからしょうがない、的な物言いもあったはずなんだが。
まあ、現実当方は眠いのだから、あまり関係ないのかも知れない。
数日、多少暖かいからとはいえ、油断すれば一気に冬に逆戻りというのも珍しくない北国の春である。
こういった時期は、風邪引きが出るんだよなあ。
毎年、ひいてタマルカ的に思いつつ、まあひくんだけどね?
この時期は風邪と同時に黄砂や埃、或いは花粉などで普通にくしゃみが止まらず鼻もグズグズしているので、風邪かどうかわからないこともままある当方である。
花粉症、憂鬱だなあ。
世の中から白樺花粉や杉花粉など、消えてなくなってしまえばいいのに。
本気でそんな、ある意味殺意にも似た感情を抱いてしまう季節だ。
先日、近所の本屋に宇宙兄弟の新刊を買いに行った。
宇宙兄弟もいよいよ映画化か、とあまりといえばあまりなキャストに、思わず泣き叫んでしまいそうになったとか。
とは申せ、正直パッと頭に浮かぶ俳優さんもいないのだけどね?
今一つ掴み辛いキャラではあるよなあ、ムッ君。
兎に角だ、頼むから原作レイプだけはして欲しくないなあと。
どうせ見にもいかないだろうから、いいんだけどな。
なんにせよ、いささか釈然としない感情は存在するようだ。
と、まあそれはいいとして。
わざわざ書店まできたのはいいが、ざっと一回りしてどうやらそれだけしか買うものが無かったのである。
せっかくだから、なんか一つ二つ、読むものでも買っていこうかな?
そんな風に思い、手にとったのが畠中恵氏の『しゃばけ』である。
まあ、かなり前にバーッと有名になった作品である。
多少、気にしてはいたのだが、正直キャラが合わないことなども引っかかってここまで見過ごしていたのである。
多少の暇つぶしにでもなればいいか。
その程度の軽い気持ちでレジに持っていって。
家に帰ってお茶をいれ、一緒に買ってきた例の和菓子屋の焼き皮と大福を菓子盆にあけ、さあと『しゃばけ』から開いたのが運の尽きである。
気が付いたら夜だった・・・。
面白かった。
というか、最近の読書傾向がいささか堅めだったためか、非常に読み心地がよかったというのが正解だろうか。
まあ、気が付いたら夜だったとはいえ、実質読んでいた時間は二時間弱程度だろうし。
それでも、お茶と菓子にほとんど手をつけないまま、読みきってしまったのだからこれは大したもんだ。
続きが欲しくなったが、残念ながらタイムアップ、もう本屋はギリギリ閉まった時間である。
紀伊国屋なんかは開いているが、せっかくいつも行く本屋に在庫があるのだからそちらで買いたいのは人情であろう。
というわけで、今日の帰りがけ、ホクホク顔でまとめて買ってきた当方である。
前回のように、あまり一気に読んでももったいないからな?
今回はゆっくりお茶と菓子を楽しむ余裕をもって、一晩じっくりお付き合い願おうか。
まあ、たまにはこんな夜も、な。
おやすみなさい。
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