忍者ブログ
2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
[64] [65] [66] [67] [68] [69] [70] [71] [72] [73] [74]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ガッハッハ。
いやいや、今さっきエクスペンダブルズ見て来たんだけどな?
思わずガハハ笑いもでるさ、何と言うか。
一言で言えば、昭和である。
バブリーである、非常に。
まあ、肉弾戦、爆破、飛び散る肉片、あふれ出る血潮、ぶっちゃけありえなーい、etc,etc,てんこ盛りで面白かったですよ?
ジェイソン・ステイサムが飛行機の鼻面からにょっきり出てきたときは、危うくコーヒー噴きそうになったさ。
まあ、そんな爆発的な空気をまとったまんま、今週の予想としゃれ込もうではないか。
あー、なんかテンション高けえな、今。
今年度収支は-28360円。
それでは、菊花賞です。


☆ 菊花賞 2010/10/24 京都 11R
      芝 3000m 3歳牡・牝 馬齢 GⅠ ☆


炎の十一番勝負、今週は菊花賞である。
エイシンフラッシュの回避でにわかに一強の機運が高まる中、いよいよ面白くなってきたと一人ほくそ笑む当方である。
ええ、性格悪いですよ?それがなにか。
実際、当方としてはエイシンのほうが怖かった次第である、ローズキングダムならばさっくり3着、とか4着、とかやってくれそうでナイス人気だと言える。
果たして、朝日杯勝ち馬が、しかもバラ一族の馬が菊花賞一番人気でどれほどのことが出来るのか、じっくり見させてもらおう。
こんなひねくれた見方してる奴、あんまりいねえだろうなあ。


それでは、展開を読む。
ざっと見たところ逃げ馬候補は④ネオヴァンドーム、⑥ビッグウィーク、⑭コスモラピュタの三頭か。
ここは恐らく、鞭入れても行くであろうコスモラピュタ、他二頭素直に譲って番手の競馬であろう。
菊花賞の距離、そしてコーナーが近いコース形態も手伝って、ペースは上がりにくいレースである、今回の面子からも速くなることは考えにくい、千通過が61秒程かと考える。
そしてそこからも更にペースダウン、最後は長距離戦の常、前も後ろも脚色一緒でgdgdというのが当方の見解である。
さてさて、普通に考えれば前残りが濃厚だが、果たして中団以後から鬼脚伸ばしてくる馬はいるのだろうか?
ユウフヨウホウみたいに。
そのあたりも考えながら、勝ち馬を探っていきたい。


当日の京都競馬場の天候は曇りのち雨。
昼からはやや降水確率も上がって、発走まで持つかどうか、或いはそれなりに重くなるかもわからんね?
持ちそうな気もするが、まあ、一応少しだけ気にしておく事とする。
それでは、一頭ずつ見てゆくこととしようか。


①ヒルノダムール 札幌記念は前の馬が強かったが、それでも休み明け、出遅れてある程度まで巻き返した内容は悪くは無い。まあ、それほどスタートでトチる馬でもないので、今回は枠順も考えてそれなりの位置取りでの競馬となりそうな気がする、いいんじゃなかろうか?連下まで見ることとしたい。

②レーヴドリアン 考えに考えた末、結局はこの馬を本命に据えることとした。出遅れ癖がきつくエンジンのかかりの遅いところのある馬、所謂乗り味のあんまよろしくない馬といえそうで、前走は鞍上福永君いささかに工夫を凝らして乗ったようだが、結局は出遅れた上引っかかり気味で、それでも終いそれなりに伸ばしていた。追っ放しで乗っかるには最適の距離、スペシャルウイーク×レーヴドスカーのいかにもスタミナのありそうな血統背景、それを裏付けるゆったりした馬体、そしてトビの大きいフォームなど、ここではふんだんに魅力のある馬である。この馬としてはいささか難しいところを引いたが、それでも京都なら上手く乗ってくれるでしょう。当方の夢を乗せ、頑張って頂きたい。

③クォークスター 夏を越して、本当に良くなってきた馬である。まあ、セントライト記念では馬体もある程度出来上がっていたようで、どこまで上がり目があるかは結構疑わしいところではあるし、おまけにそのセントライト記念組であるというのがやはりネックだろうか。血統的にもこの距離はどうかと思うところが無きにしも非ず、後ろからだと結局埋没してしまいそうな感じ受ける。今回は見送りとしたい。

④ネオヴァンドーム 脚元の故障から戻ってきて、それなりに乗り込んでいたのか馬体は前走が4kg減、今回もそれほど軽くは無い調教で、体調は良いのだろうことが伺われる。ただ、叩いてここで一変とまでは考えにくい所、今回は様子見としたい。

⑤シルクアーネスト 放牧休み明けでここではいささか荷が思いと考えざるを得ないか。能力的には悪くは無いと思うが、今回は見送りとしたい。

⑥ビッグウィーク 長浜厩舎二頭だしの一頭。というか、ゲシュタルトよりもこちらのほうが面白そうに見えるのはどうしたことか?上がり馬の強いこのレース、ほぼ夏前から休みなしにローテーションを守って使われてきたあたりは、上がり目こそ見出しにくいが安定感がある。先行力があり面白い一頭であると言えそうだが、しかしやや頭の高いフォームが気がかり、距離延長はこの馬に関してはプラス材料とも言い切れぬところがありそうだ。見送りとしたい。

⑦ミキノバンジョー 勝ちきった小倉1000万下の斤量もやや軽めであり、その後のセントライト記念では力の違いを見せ付けられた印象がある。やはり不安が先か、今回は見送りとしたい。

⑧トレイルブレイザー 新潟新馬ではエーシンリターンズにアッサリ勝ちきっており、素質は高そうだと評判の一頭であった。その後脚元をやって今一つのレースが続くが、秋になって状態も上向いてきた模様である。前走九十九里特別は追い出しに余裕も見せ、着差以上にいい内容、母系フォーティナイナーながら距離の適性もそれなりにありそうである。ただ、デビューから夏を越して馬体に増加が見られないことがやや不満、これ以上のクラスではどうかとの疑問も残る。今回は様子見としたい。

⑨シルクオールディー 新潟二四の未勝利を勝ち上がったあと、かきつばた賞で2着、函館500万下二六で勝ちきり、阿寒湖特別で勝ちきりと、徹底した長距離路線を歩んでいる、ある意味参考となる適性では上位とも考えられる一頭である。前走は出遅れでその後も追走でバタバタ、まあ、度外視でいいだろう。攻め駆けするタイプではあるが、それでも調教も長いところをビシッと追われており、内容に関しても文句のつけようが無い。屋根も経験十分な四位洋文と、ここは面白い一頭であろう。対抗まで見ることとしたい。

⑩ローズキングダム まあ、いいたいことは大体上で述べている。確かに前走神戸新聞杯は余裕残しながら鬼脚で勝ちきりと、言う事無しの内容である。調整内容も春とは雲泥の差であろう事伺われる。だが・・・・・なんか、やっちゃいそうなんだよなあ、この馬。まあ、そんなこと言ってたらキリねえんだろうけどな?末脚不発のニオイプンプンと。実績馬だけに、一応押さえで連下まで打っときますか?

⑪リリエンタール 青葉賞、ラジオNIKKEI賞の内容から、やはりこのクラスの相手とはいささか力差がありそうに見える。血統的にはモンジュー×モンサンと、いかにも長距離向きに見えるが・・・。調教も馬なりばっかり、もう少しビシッと追って欲しいところ。今回は見送りとしたい。

⑫ビートブラック 兵庫特別二四を勝ちきってここへだが、時計は2分28秒6と、まああんまりアテには出来ない内容であると言えそうだ。馬格はあるし、ここから伸びてきそうな感じのある馬ではあるのだが。今回はまあ様子見としよう。

⑬ゲシュタルト 前走がなんでわざわざ輸送してまで中山だったのか、激しく気になるところである。案の定馬体も休み明けながらトントンだったし、まあ、やさしいと思える相手を求めて東上も、金に目がくらむとろくな事が無いという見本であろうか。どうにも、春にはあったツキがすっかり剥げ落ちてしまったような感じである。まあ、ダービー4着程度でツキもクソも無い、か。今回は見送りとしたい。

⑭コスモラピュタ まあ、逃げるんだろうなあ、実際。500万下とはいえ中山二五で楽ーに逃げ切っている実績が、怖いといえばなんだか怖い感じもあるな。ツインターボ思い出すなあ、全然関係ないけど。今回は様子見という事で。

⑮トウカイメロディ やはり、どうしてもローテーションが気になるところである。それでも、調教なんかの動きは、数字を見る限り絶好といってよいのだろうが。夏の間に馬体も増え、完成に近づきつつある印象、流石に上がり馬ナンバー1のこの馬を、今回切る事は出来ないか。連下まで見ることとしたい。

⑯カミダノミ 嗚呼神頼み神頼み、と。なんだか松島のようなことになってしまっているが。無いんだろうなあ、と思うが、こういう馬が突っ込んでくるから菊花賞というのは荒れるレースなわけで。まあ、無いだろうな。見送りで。

⑰アロマカフェ 前走は馬体も増やしていたし、一つ叩いて状態は上向き、上積みも確実にありそうである。ただ、血統からは母系がハートレイクで父マンハッタンカフェと、長距離向きには出なさそうな感じも受ける。実際、成績からは二千前後が良さそうに見え、今回はどうだろうねえ、といったところである。ヨシトミ先生はいささかおっかないが、今回は見送りという事で。

⑱サンディエゴシチー 春先はトモの不安もあり、フォームもなかなか固まらず、調子も上がってこなかった。しかし、どうやら一夏越してパンとしてきたらしく、調教の動きも随分と良くなってきた。前走はダービー以来の実戦とスロ-ペースに引っかかり惨敗、今週はテンションの上がらぬよう馬なり折り合い重点の内容である。それだけにいささか物足りなく映るが、ダービーの内容からも、折り合いさえつけば距離は問題ないだろう。札幌2歳以来の復活を期待して、今回は単穴まで見ることとしたい。


というわけで、印を打つとこのようになる。

◎ ②レーヴドリアン
○ ⑨シルクオールディー
▲ ⑱サンディエゴシチー
△ ①ヒルノダムール
△ ⑩ローズキングダム
△ ⑮トウカイメロディ

で、買い目はというと

馬連
①─② 100円
②─⑨ 300円
②─⑩ 100円
②─⑮ 100円
②─⑱ 200円
⑨─⑱ 100円


なーんて。
案外堅かったりな?
これだけ荒れているレースである、そろそろ人気どおり決まってもまあおかしくはねえやな。
当方に関しては、まあ、今回は宝くじでも買う気分で。
②─⑨─⑱の3連単ボックスでも買うてみようかと思っている。
三千円ずつくらい。
当たったら大金持ちになれそうだなあ。
まあ、近頃仕事ばっかりで金使う機会がなかったからなあ、ぶっちゃけどっかでパーッと使ってしまいたい誘惑に駆られていたりするのである。
給料日前だというのに、未だに何枚か、財布に大きいのが執念く入ってるしなあ。
いやだいやだ、ぱっと散らしちゃいたいねえ。


今週のBGMはエクスペンダブルズの勢いを引っ張ってハードロック、かと思いきや、なんとジャズである。
しかも、超おとなしいめの、その名も『BALLADS』。
ジョン・コルトレーンの名盤である。
おかげで、頭に昇っていた血も、随分と下がりましたよ?
その割には、終いグダグダになってるが。
半ば破滅的ですらある、いやいや、これというのも仕事のストレスが悪いんです!

当方がこの名盤でいっち好きな曲は
『Too Young To Go Steady』
であろうか?
コルトレーンといえば、アグレッシブなプレイと激しいホーンから、怒れるテナーサックスの異名すら持つモダンジャズの巨人だが、反面、このアルバムのような叙情的なバラードも数多くカバーしている。
両極端、であるといえるかも知れない。
この『Too Young~』、本来はノット・キング・コールの、どちらかといえばポップなヴォーカル曲である。
が、リリカルなピアノラインと素直すぎるとも取れる伸びやかなテナーの音色が、なんとも耳に心地よい、実に見事なジャズに仕上がっている。
他の楽曲も全て魅力的で、たまにはこんな落ち着いた、ジャジイなひと時を過ごすのもいいものである。
機会があれば、聞いて頂きたいものである。
それでは、良い日曜日を。

 

PR

おおう寒いな。
ここに来て一気に冬の足音が聞こえてきた、札幌である。
秋はどこへいったのか。
それにしても、九月のころはこのまま気温下がらなかったどうしよう、なあんて本気で心配していたのだが、どうやら温暖化というのもそれほど暴虐の神というわけではないようだ。
どうやら新年を半袖ハーフパンツで祝わなくともよろしくなって、ほっとしている当方である。


ろ、ロッテにやられた。
日ハムファンの大概はこんな風に思っているのではなかろうか?
つまり
「それは本来日ハムのシナリオだったのに・・・」
と。
ソフトバンクにも西武にも相性がいい我が日本ハム、CSまで出られれば一泡吹かせて殺る気マンマンだったのであるが。
・・・・まあ、どうにも今年は、ここ一番で弱いチーム状態だったからなあ。
本来、もう一つだけ多く勝っていれば、こんな悔しい思いをしなくて済んでいた筈なのである。
後半も、随分持ち直したように見えて、連敗もまた多かった年である、ここで止めてというところでふんばりきれない地力のなさがこの結果といえばそれまでである。
とはいえ、良いニュースも無きにしも非ず。
どうやら”D”が残留という情報である。
まあ、銭ゲバDの事である、今年の成績も納得いかねえし、来年FAでもっと高く売れるだけの成績残してやんよ!?といったところであろうか。
チームとしては、痛し痒し、かなあ?
とはいえ、ここへ来て日本人選手の評価が急落しているメジャーである、買い叩かれるよりは、という感じもあるかもわからんね?
今年もなんだかんだで防御率は一点台だったしなあ、年俸もまた上がるだろう、抱えにくい選手ではあるな。
そしてどうやら”K”も残留の方向で動いているとの情報も。
こちらは素直に有難し。
最近は”I”も歳くった感じがあるからなあ。
今一番脂の乗っているK君には、やはり中心としてチームを引っ張ってもらいたいとの思いも、フロントにはあるだろう。
何にせよ、投手中心に世代交代が必要な時期に差し掛かっているのは現実だろう。
枚数が足りないからなあ、実際。
何人か上がってきてくれれれば有難いのだが。
まあ、鬼が笑う前に、このあたりとしておこうか。


スプリンターズS
秋華賞
菊花賞
天皇賞(秋)
エリザベス女王杯
マイルチャンピオンシップ
ジャパンカップ
ジャパンカップダート
阪神JF
朝日杯FS
有馬記念

秋のGⅠ十一番勝負、現在二つとも黒星である。
連敗も19まで伸ばし(果たして連敗を”伸ばす”というのかどうかという疑問はあるが)、そろそろ一発出そうな感が漂い出した当予想室である。
今週は菊花賞、荒れてナンボ、大荒れ御免のレースである。
人気的にはローズキングダム、エイシンフラッシュ、そして上がり馬トウカイメロディの三つ巴であろうが、果たして魔物の住む淀3000m、そんなことでいいのかと大いに世に問いたい。
ローズキングダムは、なんか胡散くせえんだよなあ。
まあ、神戸新聞杯では体も増え、随分と良くなってきた印象はあったが、それでも朝日杯勝ち馬が3000mでどの程度やれるものか、半信半疑といったところはある。
エイシンフラッシュもまた胡散臭い。
とはいえ、ローズキングダムほどではないかな?というのが当方の印象である。
負けたというレースは実質新馬戦のみ、他は全て3着以内に入っている堅実さんである。
まあ、そろそろやらかしそう、というのは確かにあるが、何せどの馬にも初めての領域である。
そしてトウカイメロディもやはり穴があるだろう。
まあ普通に考えれば、そろそろ夏の反動が出てきてもおかしくない時期である。
このレースに対する姿勢の徹底さという意味で、果たして札幌日経OPが必要であったのか否か、当方は疑問しか感じない。
つまり、素直に休んどきゃよかったのに、ということだ。
実質、十日ほど牧場戻しただけだしなあ。
みなみ北海道Sだけだったら、結構中穴クラスでねらい頃だったんだがなあ。
まあ、無いと思います、まだ解からんがね?
そこで当方が今面白いと思っている馬だが。
まずはレーヴドリアン、これはいいね。
馬体も芦毛ながら引き締まって映るし、いかにも長距離向きなゆったりとした体型、そして血統。
まさにここで勝負の一頭と見る。
まあ、乗り味は随分とむつかしい馬であるようだ、ここは鞍上祐一君の腕に期待したい。
そしてネオヴァンドームあたりも大穴としては面白かとも。
あとはサンディエゴシチーの復活やいかに、というところでまあ今のところその三頭に期待を寄せている。
枠順次第ではもう一考えだろう、あくまで今のところのお話。
日曜日が楽しみである。

 

しんと冷えた、朝の空気がたまらないこの頃である。
特に、今日の様に天気のいい朝は格別である。
思わず、窓を全開にして叫びたい衝動に駆られる。
しないけどな?逮捕されちゃいそうだし。
まあ、兎に角、いいものである。
秋華賞は辛い結果、またしてもである。
どうにも、あのアニメイトバイオという馬はわからんな。
強いこた強いんだろうけどなあ。
どうにも買う気にさせない馬である。
とまれ、アパパネさんにはおめでとうございますと言わせてもらおうか。
やはりあなたは強かった、ということか。


日曜日はお昼前に目が醒めた。
朝寝昼酒は男のロマンである。
しばらく布団の中でうつらうつらしていたが、空腹ばかりは如何ともし難い、むっくりと起き上がり、何か食うものはとあたりを渉猟することしばし、喰いモンなんざなんにも無い事に気付く。
あるのはこの間買ってきた米(当方の田舎、○○町産の新米である)、当然生米である、と、袋麺一パックと小麦粉と調味料くらいなものである。
残念ながら当方には、袋麺を袋麺だけで喰らう趣味など持ち合わせては居ないのである。
塩ラーメンならばせめてにんじんとキャベツをざっくり切ってごま油で軽くいため、卵を浮かべるくらいの事を平然と行う人種である。
ええい面倒なという向きもあろうが、せっかくの休日の一食目が具無しインスタントラーメンというのは、あまりにいただけない事態である。
季節も涼しく野菜もおいしい折もおり、くわっと、作る事にした。
レッツ男の料理である。


まあ、オーソドックスである。
先ずは飯か、ぴかぴかの新米をおもむろにざくざくと研ぎ、当然分量などは目分量である、男の料理である。
そうして、炊飯土鍋に放り込みこちらも目分量で水を入れ、しばしうるかす事とする。
その間、今日の晩飯はどうしようか考える、きのこのおいしい時期なので、六号土鍋できのこ鍋でもつくろうかしらん。
ならば軽くだしを引いておこうか。
昆布を水洗いし、鍋に沈めておく。
きのこはそれ自体いい味がでるので、昆布だけでいいだろう、ならばあとは食材ハント、買い物である。
買い物袋と財布を手に、いざ鎌倉である。


徒歩五分、近所に最近出来た八百屋に到着する。
まずは軒先に並んでいる野菜を眺める、やや小振りながらしっかり巻いたキャベツが美味そうだ、それに安い、買い。
ブロッコリーもいいが、あまり使いでがなさそうなのが気になるところか、ゆでるか小口に分けていためるかだが、今回は見送りとしようか。
茄子の5本入り、これもおいしそうだ、虫食い穴など無い事を確認して、買い。
大根、ああいいなあ、青首。煮て喰ったらうまそうだ、きのこ鍋のお供に是非、買い。
ネギ、当然必要、何にでも使える憎い奴、一本買い。
ささげ、一袋100円、結構入ってる、安い。残りのキャベツと一緒に炒めて喰うか、買い。
にんじん、炒め物に、一本買い。
まいたけ、しめじ、ひらたけ、まとめて買い。
締めて700円くらいである、しかしまあ、安いなあ、いろいろ。
これでは農家のみなさんも大変なはずである。
そんなことを考えながら、さらに近所のスーパーで大葉と納豆2パックと木綿豆腐のしっかりした奴と卵を購入、このあたりで空腹が限界くさかったので、腹つなぎにチーカマなんかを買ったりする、料理しながらかじる気マンマンである。
これでざっと30分といったところ。


家に帰りつくと、ちょうど米がいい塩梅である。
早速、ガスに火を入れ、炊飯を始める。
同時に、昆布の鍋にも火を入れ、こちらは弱火でじっくりである。
その間に、買って来たチーカマを一本剥いて、おもむろにほお張りながら茄子を洗い、うすく輪切りにしていく、3本分。
それを大き目のステンのボールにあけ、次はキャベツ、上の葉を剥き二枚目からを一枚ずつ剥いでしっかり水洗いする、茎の部分は太ければ取り除き、細ければ茎に沿って包丁を入れる。
程よい量を乱切りにしたら、茄子のボールに一緒にあける。
そろそろ米が炊けて来る頃合、昆布出しの鍋も・・・頃合である。
米は火をごく弱火にして蒸らすこと十分ほど。
出汁の方は火を止めて昆布を引き上げ、しっかり水洗いしてぬめりを取り、この昆布をごく細い千切りにし、これも茄子とキャベツと一緒にボールにあける。大葉も千切りでボールへ。
そしてこのボールにおもむろに塩を振り掛ける、ざっざっと多めに、これも目分量である。
そして、手でざっくり揉み込んで、ラップをかけてしばらく放置である。


次は納豆だ。
いつもどおりの手順である。
買って来た大粒の納豆を3パックほど丼にあけ、ざっとかき混ぜてやる。
次にネギの青い葉の部分を落とし、これを洗って千切りに、その上叩いてみじん切りにして納豆にあわせる、そして鰹節も一緒にどっさり放り込み、ガッツリ混ぜて最後に醤油を適量、こちらもラップをかけて少しばかり寝かして出来上がりである。
そして、流れでネギの茎部分を少しばかり白髪にして水に晒してやり、買って来た木綿を半分は夜の鍋用に、残る半分を切って白髪ネギ乗っけて、奴豆腐の出来上がりである。
仕上げは先ほど塩した野菜ほか諸々。
ボールからあふれんばかりになっていた茄子やキャベツたちも、この段階ではおおよそ半分ほどになっている。
それを更に手で絞り、はんぶんどころか五分の一程度になってしまう姿がなんとも愛(かな)しい。
米が仕上がるまで絞り汁の中にひたひたにしておき、最後はもう一度絞って汁を棄て、野菜と昆布の塩もみ完成である。
ここまでおおよそ30分といったところか。


とまあ、買い物込みで一時間ほどで仕上げた割には、おいしそうな和の食卓である。
納豆、豆腐、野菜の塩もみ・・・・ってか、豆と野菜ばっかりだなおい!肉どうした、動物性蛋白は!?
まあ、いいか、いまさら魚焼いたり肉焼いたり面倒くさいし。
そもそも存在しないし、ああ、そういえば冷凍庫になんか肉らしきものがあったような無かったような・・・?
ああ、いいやもうどうでも、納豆おいしいし、野菜おいしいし。
やはり野菜の塩もみは、昆布が決めてだよなあ。
野菜だけで作ってもまあオイシイことはオイシイのだが、出汁とったあとの昆布とはいえ、これがあると無いとでは一味も二味も違うのである。
大葉もいい香りだし塩梅もいい、ご飯がひたすら進みます。
豆腐は、なあ。
まあいいんだけど、近場で手に入れられる出来うる限りのものではあるが。
今度、ビオビレッジいって見るかなあ?
白石か二十四軒か、かあ。
豆腐買いになあ、あほらしいっちゃあほらしいが、一度話の種に訪なってみるのもいいだろう。


・・・・・ちなみに。
今日の晩飯は袋の塩ラーメンです。
昆布出汁を張った土鍋に、軽くごま油で炒めたキャベツとにんじんとささげを入れて煮込み、その中にラーメンスープを入れてゆでた麺を放り込み、仕上げに卵一個落として出来上がりの、野菜煮込みラーメンである。
初志貫徹さ、大変おいしゅうございました。
 

先週の毎日王冠もありえないような恥ずかしい結果、もう、穴があったら入れたい気分の昨今である。
いきなり下ネタである、すみません。
兎に角、秋のGⅠ十一番勝負もまだ始まったばかり、俺たちの戦いはこれからである。
是非にも、一山当てて赤字返済はおろか、お大尽生活を!?
そんな欲望まるだしな競馬ライフ、今週も逝ってみましょうか。
今年度収支は-27360円。
第2戦、秋華賞です。


☆ 秋華賞 2010/10/17 京都 11R
      芝 2000m 3歳牝馬限定 定量 GⅠ ☆


目移りしそうなメンバーである。
実際、誰に印を打ち誰を切るか、随分と悩んでいる当方である。
3冠のかかる⑮アパパネは休み明けでしっかり体も増やしてきた、前走4着後、調教の動きもうなぎのぼりに良化し、ここは予定通りといったところか。
問題といえそうな問題は、いささか枠が外過ぎる嫌いがあることか?
京都二千は内回り、現状の京都であれば、内を引いた先行馬がまず有利といって差し支えあるまい。
そのあたりが勝負のアヤになるかどうか、力でねじ伏せるのか、楽しみなところである。
休み明けの多い、仕上がり七割程度の馬ばかりだったローズSであったが、それを差っぴいても時計は平凡、勝った⑩アニメイトバイオはきっちり仕上がっていた印象があり、このレベルなら条件クラスからの上がり馬の台頭があってもおかしく無さそうに見えるが・・・・。
さてさて、どんなモンだろうねえ?


それでは、展開を読む。
過去のデータから見ると、積極的に逃げたい馬はいなさそうである、が、何と言ってもここ一番のGⅠ戦、仕掛ける馬が必ずいるはず・・・とも思える。
まず内から①レディアルバローザ、④アプリコットフィズ、⑧オウケンサクラ、⑨アグネスワルツ、⑮アパパネあたりが前をうかがう形勢であろうか?
当方としては、或いは⑪エーシンリターンズあたりがスタート次第では仕掛けそうな感じもするのだが、まあ、距離もそこそこ、そう速いペースともならぬのではなかろうか、そんな見解である。
とはいえこれだけ先行馬、さらにはそんな中に強いのが一頭いれば、全体的に前掛かりになるのは致し方なく、遅いペースにもなりにくい、平均よりか、或いはやや速いくらいのペースとなりそうだと考える。
内回りで前残りがセオリーだが、案外中団の底あたりから、脚をタメて飛んでくる一頭がいそうな感じである。


当日の京都競馬場の天候は晴れ。
降水確率もゼロパーセント、いいお天気で馬場の状態も全く問題なさそうだ。
それでは、一頭ずつ見てゆくこととしようか。


①レディアルバローザ 重馬場の三宮特別勝ちきり後、二ヶ月休養を入れてローズSへ。体も10kg以上増えていたし、休み明けで引っかかり競馬とならず、今回は攻めを強くしてここへ臨む姿勢である。上積みはそれなりにありそうではあるが、この馬の賞金としては勝負懸かりのここで、しかも時計から残念レベルでのこのレースで10着、正直地力的にどうなんだといったところである。今回は見送りで。

②ベストクルーズ まあ、クロフネにサンデーの肌だからなあ、いかにもマイラーに出そうな感は致し方なし、か。Sペースで直線勝負となれば、とも考えたが、とはいえ、瞬発力的にもいささか頼りなし、今回は静観が妥当であろう。

③ショウリュウムーン 前走クイーンSでは、出遅れの上前カットされる不利受けながら0.3秒差の5着、休み明けとしては決して悪い内容ではないだろう。内を引いた馬の難しさがモロに出てしまった結果である。水曜追いはちぐはぐだったが直前は落ち着いた内容、力は十分に出せるデキであろうか。ただ、当方自身、この馬に関してはもともとそれほど評価しておらず、春からの成長度という意味でもいささか疑問に思わぬところも無いでもない。今回は様子見としたい。

④アプリコットフィズ 前走クイーンSは休み明けで馬体も戻っていたし、内容的には危なげない勝ちっぷり、体も維持しており、ここでも問題あるまい。単穴まで。

⑤サンテミリオン うさんくさーい。ヤバイほどうさんくさーい。いかにデキがよく見えても、流石に休み明けはどうかなあ・・・。やらかしそうなニオイプンプンである。GⅠ舐めんなといいたい。まあ、サラッと見送りで。

⑥コスモネモシン 前走は休み明けながら仕上がりはまず良好、最後は脚を余してしまった感がある。勝ち鞍はマイルのフェアリーSのみだが血統的には十分にこなせるはずの距離、少しばかり怖い一頭と見えるが・・・。それでも、GⅠでという感じが驚くほどしない馬なんだよなあ。何でだろ?ラフィアンだからか?まあいいや、今回も見送りで。

⑦レインボーダリア デキに関しては今回一番に見える馬。まあ、合わせ馬はよく見えやすいが、な?春から使い詰めで夏の北海道でもヘヴィローテーション、どう考えても上がり目などカラッポに見えるのだが・・・。それでも驚くほど堅実に走りつづけて何とか抽選で滑り込み、スンナリ先手番手ならあっと驚く波乱も?の期待が。北味肌でややスピードが勝ったタイプにも見えるが、BT産駒の勝負強さに期待したい。連下まで見ることとする。

⑧オウケンサクラ うむむ。リアルシャダイの肌に父がバゴ、どう考えてもステイヤーしか出てこないはず、なんだがなあ、マイラーにしか見えない不思議である。オークスでもデキ落ちはなかったように見えたが、平凡すぎる時計に流れ込みでの5着まで、前走ローズSでも平凡な時計に前にいながら息が続かず失速、まあ休み明けの影響もあったかもわからんが、この距離ではいささか頼りなし。今回は見送りとしたい。

⑨アグネスワルツ 逃げて、粘りに粘っての3着くらいはあるかもわからん馬ではある、オークスの再現、ペース次第ではつぶれる公算も高いと見るのだが。京都は得意だが所詮は未勝利と500万下の2勝、その一つにレコード勝ちがあるから目立つが、前走ローズSでもこれも休み明けの影響かも知らんがやはり頼りない内容、食指が動かないことこの上ない一頭である。見送りで。

⑩アニメイトバイオ 前走は後ろから飛んできての勝ちきり、しかしきっちり仕上がっていた印象である。こうなると、逆に反動が怖い。調教を見ても、長いところで息を入れながらやってはいるが、やはり強くは追えていない様子。今回は様子見としたい。

⑪エーシンリターンズ 頑張っても頑張っても評価されにくい一頭である。しかしそれがいい、むしろそれがいい。馬体は夏を越して戻しているし、前走でも後方から一瞬ではあるが鋭い脚を遣い、終いは伸びきれなかったがそれでも3着まで、もう少し評価されて然るべきと思うのだが・・・。ローズS組で評価できる馬1号である。連下まで。

⑫アンティフリーズ おおう、タップダンスシチーの仔だ!がんばってほしいなあ。さて、前走外房S1000万下勝ちきり、終いも中山ながら鬼脚を使っており、いいスピードを持った馬である。ただし、マイルでなら、という限定が付きそうなところはある、この馬もまた、血統的には随分と重たいのだがなあ。牝馬に出るとこうなるのかな?斤量も51kgとやや手ごろすぎる印象、距離が伸びて55kgの今回はどうだろうなあ。これからの短距離戦線のホープとなりそうな片鱗はあるが、今回は見送りとしたい。

⑬ディアアレトゥーサ 上昇一途である。七月の休み明け時は馬体も減らしていたし、調整失敗かと思われたが、そこから一戦するごとに馬体を増やし、現在はちきれそうな好馬体を保っている。紫苑Sでも500万下勝ちあがりながら2番人気に推され勝ちきり、この騎虎の勢はどこで止まるのか、お、おそろしい子っ・・・・といったところだろうか?鞍上もアンカツと随分と期待されている様子がうかがえる。まあ、正直ローズS組よりはなんぼか評価できそうな・・・という感じがする。ただ、紫苑Sはモロに中山開幕週、Hペースながら前残りしてしまった──という感も否めない。ここでもそこまで上手く行くかどうか、試金石であるといえよう。当方としては今回は様子見としたい。

⑭タガノエリザベート まあ、好きな馬ではあるのだが。しかし前走の体たらくを見るにどうも買う気が起きないのは致し方ないところか。ファンタジーSも勝っているし、賞金的には足りている、調整にただ周ってきただけ、といわれればそうなのだろうが、どうにも納得のいきかねるところがある。今回は見送りで。

⑮アパパネ まあ、問題ないだろうな。ここでは特にいうこともありませんよ。対抗まで。

⑯クラックシード さて、外を引いてしまった当方の本命馬である。小柄な馬だけに常に馬体重の心配があるが、今回はどうやら維持している模様、これからよくなってくる馬かも、とも思うが、紫苑Sの後方から自分で動いてのまくり2着は、あのレースで一番の価値があったと.考える。父キンカメに母ファビラスキャットの母はファビラスラフインと、血統的には超名血、秋華賞というレースのための馬であるといっても過言ではなかろう。いずれおばあさんの無念を晴らしジャパンカップを勝って欲しいという期待を込めて、本命としたい。うむ、ロマンだ。

⑰ワイルドラズベリー 前走ローズSでは20kg馬体増で後方から差して2着と、このレースで評価できる馬2号である。春は白百合Sでも馬体が細化していたわけでもなく、純粋に成長分だとすればたいしたものである。京都では紅梅SOPを勝っており、京都実績(2,1,0,0)はほぼパーフェクト、近頃は折り合いの悪さも見せず、この距離も問題あるまい。調教も単走ながら長いところを追われスピード感あり上々の内容、今回は相当に面白い一頭である。連下まで見ることとしたい。

⑱プリンセスメモリー 休み明け②③着と、鉄砲は利くほうだろう、とはいえ、五ヶ月休み明けで大外引いて、どこまでやれるかは激しく疑問。まあ、静観が妥当であろう。


というわけで、印を打つとこのようになる。

◎ ⑯クラックシード
○ ⑮アパパネ
▲ ④アプリコットフィズ
△ ⑦レインボーダリア
△ ⑪エーシンリターンズ
△ ⑰ワイルドラズベリー

で、買い目はというと

馬連
④─⑯ 200円
⑦─⑯ 100円
⑪─⑯ 100円
⑮─⑯ 300円
⑯─⑰ 100円
④─⑮ 200円


頑張れクラックシード!目指すは来年のエリ女、ジャパンカップ、有馬記念の古牝馬変則3冠だ!
・・・って、来年じゃダメじゃん。
まあ、きっと今年でもやってくれますよ?
ファビラスラフフインの仔は、結局パッとしない馬が多かったからなあ、あんなに凄い馬だったのに。
まあ、女系家族ということもあったかもわからんね?
牝馬しか産まれねえっちゅう、な。
まあ、その後何頭か出てはいるがな。
ここは隔世遺伝に期待したいところである。


今週の予想BGMは井上陽水のアルバム『クラムチャウダー』。
ライブ版だが、結構いい曲が揃っていて好きである。
一番すきなのは『ミスキャスト』という楽曲。
いやいや、いいですね、アレは。

奴の前歯の隙間から秘めた台詞までが漏れてくる。
奴の涙は流れすぎてセンチメンタリズムまで濡れる。

果たして誰の事言ってるのか不安になってしまう。
そういえば昔、桑田圭祐が長渕と矢沢敵に回したとか何とか、あったなあ。
何だっけ、世渡り上手と金任せ、だっけ?
あっはっは、馬鹿だねえ。
さて、この曲で当方の頭に浮かんでくるのは一人。
田○○彦なのだが、なぜ彼が浮かんでくるのか、いまいち不明である。
役者という感じでもないしなあ。
まあ、一つだけ言える事は、だ。
あなたのハートには、誰が浮かびましたか?(←木村奈○子風)
それでは、良い日曜日を。
 

秋晴れの、良い天気であった。
昨夜の雨のおかげか、道のあちこちに水溜りが出来ている。
そんな水溜りに、トンボさんの番いが数組群がりちょん、ちょんと。
いやいや、それはダメだろ。
お前らのここまでの生涯は、こんな今日一日持たないような水溜りに卵産むためのものなのか、と。
なんだか朝っぱらから物悲しく、そして自分がいま行っている仕事も所詮は生きんが為のもの、このトンボさんと己と、どれほどの差があるというのか。
そんなふうに考えて、いきなりブルー入ったりする、躁鬱気味な近況である。
ああ、ダメだダメだ。
それというのも毎日王冠で10頭立て10番人気10着なんてダメ奇跡の10並びを指名してしまったからいけないのである。
あっ、思い出すとまた鬱に・・・。


今週は、十三人の刺客を鑑賞してきた。
鑑賞記はまた後日ということとしたいが、映画を見て非常に気になったところがある。
悪いといっているわけではない、むしろ、手放しで褒めちぎりたいところである、しかし・・・という事だ。
それは何かと尋ねたら───。
そう、所謂武家の妻女の風体についてである。

江戸期の武家の妻女というのは、一旦嫁入りし家に入れば眉をそり落とし、鉄漿(おはぐろ、かね、とも読む)をつけるというのが決まりごとであった。
そして、そこのところがしっかり考証されている時代劇というもの、実に少ないのが当世である。
なぜか?
この映画を見て、はっきりと理解ったことがある。
眉をそり落とし、鉄漿つけた若い女というのは──。
・・・すっごい不気味、である。
怖い、もう怖い!ホラーだなおい!
画面一杯にそんな女性が現れたら思わず
「ウワァァァァ」
という声も出てしまうというものである。
当然、当方はそんな声を出しました。

いや、ど迫力ですな?
監督さんが何を思ったのか、あくまで時代考証に忠実に作りたかったのか、それとも眉なし鉄漿の女が好きで好きでたまらないのか。
まあ、なんというか、そんな場面だけで当方はあの映画を見た価値があったと考えます。
そういえば、誰かが言っておったものである。

「武家の妻女のあれ、ね。あれはつまり不義を起させないための対策なんじゃないかと。だって、眉そって鉄漿つけて、正直全く不細工になりますよ、女は。そりゃああんな女見たらだれも抱きたいとか不倫したいなんて思いませんよ」

たしか、誰かのエッセイで読んだのではなかったろうか?
極論である。
時代によっては美の観念は異なるだろう、一概に当時そんな風体が醜いと取られていたとはいえない、かも知れない。
まあ、しかし、である。
江戸期においても武家は兎も角として、町屋では鉄漿、引き眉ともに随分と廃れてしまっていたという、原因は様々あったらしいが、美意識の変遷というのもあったのかも知れない。

この習慣が上記のような理由づけであると考えるならば、やはり嫉妬というのは女より男のそれのほうが凄まじいのであろうと考えてしまう。
二つに重ねてばっさりなどとよく言うが如く、不倫というものにおける社会的な思想、構造の所産であろうとも思うが、そのために自分の女房までブサイクにしてしまうというこのマッチョでマーベラスな思考がその凄まじさを物語っているように思えてならない。


女の嫉妬は家を壊すが、男の嫉妬は国を滅ぼす、という言葉がある。
誰の言葉か、実を言うと、この十三人の刺客の原作の脚本を書いた故池宮彰一郎氏の
『島津迸る』
の中での言葉である。
十三人の刺客といい、最後の忠臣蔵といい、このたびは氏の原作なる映画が続く。
晩年、いささか不名誉なこととなった氏の周辺であったが、ここに来て氏の作品が見直されているなら、一ファンとしては真にうれしく、有難い限りである。
或いは、近頃テレビで人気(らしい)の氏のご子息、池上司氏の尽力もあったのかも知れない。
いずれ、公開されたら最後の忠臣蔵も是非見たいと思う当方である。
ちなみに映画の中身はというと・・・まあ、面白い映画でしたよ?
いろんな意味で。
 



忍者ブログ [PR]
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
最新コメント
[12/17 TathoathSog]
[12/17 AlgossysoolvE]
[08/18 革命]
[08/13 NONAME]
[06/04 NONAME]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
ontai
性別:
男性
趣味:
読書 睡眠 ゲーム
バーコード
ブログ内検索
カウンター
お天気情報