さて、先週の突発時以来、随分と仕事の増えた当方である。
ああ、うっとうしいうっとうしい。
ねー?仕事増えたって給料変わんないって、つまり増えた分だけただ働きじゃん、阿呆臭い。
とはいえ、である。
増えた分量ほどは大変でもないのが不思議なところ、人間の慣れとは恐ろしいものである。
慣れ、というか、まあ一つ上の仕事を理解して自分の仕事と関連がつけられるようになった分、効率が格段に上がったと言おうか。
まあ、他人の手が一つ余計に入らないだけで、こうまで効率化が図れるとは思ってもいなかったというのが本音である。
その分、少しずずつ周りの負担になってるんだけどな?
ガハハ・・・。
さて、そんな職場においてである。
皆さんの周りにも、いるのではあるまいか。
そう、表題のような人間、とりあえず謝る男である。
どうにも、近頃そういう人間が多いような気がしてならない。
なんだろうね?あれは。
こちらの言い分を聞きたくないのだろうか、だからああいった態度をとるのであろうか?
実際、当方は仕事においては随分と気が長いほうである。
やってみて、言って聞かせてさせてみて、誉めてやらねば人は動かじ、確か山本五十六の言葉である。
まあ、当方のはそんな立派なものではない。
上に対してはお前らの会社なんだから好きにすればええがな、というスタンスが基本、とりあえずは自分の考える最善は提案するが、聞かれなければそれはそれでいいやという感じである。
無理を通すほどの義理も無い、損したってお前らの金である。
下に対してもそんな感じだ。
自分に関らないところなら失敗しようがどうしようが知ったこっちゃない、一通りの効率的なこなし方や正しいであろうやり方は当然教えるが、聞かないでミスするならそれはそれでいいさ。
その代わり、自分の関る仕事に関しては完璧を求めるが。
当然、同じ過ちを何度も繰り返すような覚えの悪い人間には、手ひどい叱責も与える。
「おい、ちょっと」
「はい、すみません」
「あのなあ、お前なんでこういうことになるんだよ、何回か教えたよな?」
「すみません」
「わかんなかったらわかんなかったで、聞きにくればいいじゃねえか、なんでそれが出来ねえんだよ、オイ」
「すみません、気をつけます」
「いや、気をつけるじゃねんだよ、お前何を間違ってどうすればいいのかわかってんのか?」
「・・・すみません」
「だ・か・ら・よ、・・・すみません、じゃねえんだよ、わかってんのか聞いてんだよ」
とまあ、つい昨日もこのようなやりとりがあったばかりである。
というか、呼んだだけで「すみません」って、明らかにおかしいだろ?
もう、どう考えても人の話聞く気ないよな、こいつ。
何言ってもすみませんすみません、とりあえず謝ってとっとと話終わらせようとしているようにしか見えんわ。
そしてこういうのに限って何度も同じミスを繰り返すのである。
先だっても大体同じ立場にいる同僚から
「この間、○○の奴こんなミスやらかしたんだぜ?信じられねえよな?」
とか言われて愕然としたのを覚えている。
なぜなら、全く同じ件について、注意したばかりだったからである。
今、コイツのリストラを上に進言しようかどうか、本気で悩み中である。
少なくとも当方は、もうコイツとは仕事をしたくない。
別段悪い男というわけではないのだが、殊仕事においては致命的に無能である、しっかしまあ、こんな奴採るなよ、会社も。
こんなのが少なくとも数年同じ職場にいつづけられていることが不思議でしょうがない。
しかし、当方はつい最近、全く同じような若いのが数人いることを発見してさらに愕然としてしまった。
返事からして「はい、すみません」の連中である。
これを知ったときは本気で悩んだ。
ひょっとして、当方が彼らに恐れられているだけなのではあるまいか、と。
とりあえずあいつおっかないからあやまっとけ、ぐらいに言われているのではあるまいか、と。
で、同期や他で働く友人数人に話を聞いたところ
「あー、いるいる、そう云う奴、ウチの○○もさー・・・」
との事、正直ほっとして、そしてそら恐ろしくなった。
日本語すらまともに使えなくなっているのか。
嫌な時代である。
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