GW突入も生憎のお天気が続くここ札幌である。
というか、北海道ほぼ全域かな?
斯くいう私のお天気もいまひとつぱっとしない。
理由は例の春天である。
まさか2,3番人気で3000円もつくとはなあ。
やっぱこええわ、一本被り。
それだけ、本命党でも取れている人が少ないのだろうがな?
馬連三角買いで投資金額の十倍になるとか、本命党には堪えられない馬券だと思うのだがな。
ま、本当の本命党はそういう買い方しないのかも知れないね。
いずれにせよ、ちょっと悔しい結果でありましたと。
さて、前述のとおりGWであります。
このGW、非リア充を言い訳にネトゲばっかりやっているあなた、たまには外に出て映画でも見てきませんか?
というわけで、私はGWでもなんでもない先週の封切りに見てきたこの『藁の盾』をお勧めさせていただこうかという次第である。
結論から言おう。
これはヤバい。
何がやばいって、映画見て泣いたのはこれが初めてかも知れないというね?
もうね、見に行く前は
「ちげーし、踊らされてる訳じゃねーし。ただちょっと松嶋確認に行くだけだし!?」
とか、変な言い訳しながらだったのだが。
その松嶋菜々子もまあよかったが、何せ大沢たかおと藤原竜也が全部喰ってしまった印象が強い。
すごいね、大沢たかおの一人語りも、藤原竜也のクズっぷりも。
藤原君は、こっから先しばらくは人間のクズ役しかこなくなるかもという心配を抱かせるほどクズが板についています。
ま、総体としてけっこう嫌い!という人が多いかも知れない映画であり、具体的な理由としてはハリウッドのアクション映画に代表されるよう、次第次第に大掛かりになっていく映像の逆張りをしていたりするところがあるだろうか。
ちょっと珍しいかもね?
お話が進むにつれてアクション部分がどんどん地味になっていくタイプの映画って。
ただ、私に言わせればこの映画はアクション映画では断じてないので、そもアクション映画として評価するのは間違っているのである。
だから逆張りが許される。
外側のアクション部分からじわじわ画面的に地味になるにつれて人間の内側に入り込んでいく、そういったヒューマンドラマであるのだな。
中でもラスト前の大沢の語りが秀逸と感じたし、またラストの藤原の「すっげえ…」という台詞にシビれたりするのだな。
アクションシーンは序盤の”つかみ”という意味合いが大きいだろうね。
あとは、藤原の露骨な変態野郎描写だろうかな?
世のおかあさんたちはあれで結構ドン引きになってしまうかも。
おとなしいっちゃおとなしいが、逆にね、それが結構生々しくて露骨に感じたのは私だけだろうかね。
あの家の中覗き込むシーンとか、結構ドーンとくるのだね。
こいつきめえ!って。
1000人斬りで有名な藤原君の勇名に傷がつかないか心配である。
つまり、この人物としてまったく対比をなしている二人が、非常によく描かれているのが印象深いのであるな。
私がこの映画アクション映画ならず、というのは、このあたりにも理由があるのである。
というように、私的にかなり評価の高い作品となってしまっている。
踊らされるのはご免だねというあなたも、ぜひ見てもらいたい映画である。
好き嫌いどちらに振れるとしても、平凡という評価にはならない作品であるはず、つまり見て損したとは思いにくい作品だ。
ちょっといって、ドリンク込みで二千円ほど落としてきてくださいよ。
あと、なんかね、『SWAT』からの盗作疑惑とか出てるけど、あんな駄作と一緒にすんなと言ってやりたい。
コリン・ファースだっけ?
ジェイミー・フォックスとかも出てた、っけな?
ノリと勢いだけの三文オサレ映画ですよね。
というか、あんな内容すら覚えていない映画。
ま、あんま気にするもんでもないよ。
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