ま、大方予想通りの桜花賞であった。
良いレースだったのではあるまいかな?
当方の裏本命ヴィルシーナは半馬身差の二着まで。
勝ったジェンティルドンナは岩田君がほぼ完璧といっていい騎乗ぶり、馬もそうだが騎手も誉めるべきだろう。
大一番に強いなあ、岩田君。
穴馬持ってくるタイプの騎手じゃないんだけどな?
3~5番人気の馬を上手に持ってくるタイプというか。
GⅠではなんとも切り難い存在感がある。
さてさて、ジョワドヴィーヴルは残念であったな。
というか、やっぱり減っていたなあ、体。
小さいし、使い減りするタイプだろうなとは思っていたが、今一つ本調子ではなかったのかもわからんね。
次はどうだろうな?
まあ、まだ時間もあるし、追々考えてゆく事としようか。
当方の本命トーセンベニザクラたんは8着まで。
出遅れもあったし、津村君クラスとしてはがんばったほうだと思うよ?
重賞も獲ってるし、次も権利だけは問題ないだろう。
父ダイワメジャーから出る仔はマイラーくさい感じだが、母系がホワイトマズルのわりかし骨の太い血統である、ややズブいところもありそうだし、持ちそうな感じはするのだがな?
少なくとも、マイルよりはいいと思われる。
状態次第だが、次も楽しみにさせてもらうとしようか。
さてと。
次は引き続いて漢クラシック、皐月賞である。
当方の現状での感触としては、前走で人気を落とせばアダムスピークあたりが面白えかなと思っているが。
とりあえず馬体の状態と追いきりを見た上で判断したいなと。
一週前追い切りはなかなかよかったしな、巻き返しを期待したいものである。
相手に関してはボチボチ、さくらと同じくタレントが多いのでね、難しいレースであるとは感じている。
ここから頭一つ抜け出す馬は誰であろうな?
げに楽しきクラシックシーズンである。
現在、当方は伊岡瞬の『瑠璃の雫』を読んでいる。
この人に関しては前作『145gの孤独』が当方としては許し難いほどの駄作だったことから、脳裏から消し去っていた作家名であったわけであるが。
出世作であるところの『いつか、虹の向こうへ』はなかなかに面白い作品であった、が、どこか『家族計画』の焼き直しのような雰囲気が漂っていて首をかしげた記憶がある。
わかる人には、わかります。
えっと、内容的には全く違うシロモノといってもいいのだが、プロットや背景など、なんだかそこはかとなく重なるニオイを感じてしまったのだなあ。
パクリとまではいわんがね?
音楽と一緒である、現代作曲家が現在において、果たして完全に新しいと言える作品を産み出すことができるのか否か。
彼らはそこに苦悩しつつ変調に変調を重ねて不協和音だらけになった曲を産み出し、そしてそれらの中で比較的耳障りの良い代物を作った作曲家が大御所として生き残っていくのである。
まあ、ひり出した某かが果たして百年後あたりに誰かの記憶どころか楽譜でさえ残っているかどうかは、甚だ疑問であるが。
おっと、話がそれたか。
ともかくも、そういった”家計似”ということとそれなりに面白かったことから、平積みになった本作『瑠璃の雫』をみたときは何とかその名を思い出す事が出来た。
そうして、読み込んでいる現在である。
かなり、前2作とは毛色が違う作りである。
というか、なかなかにチャレンジャーだよなと。
子供、異性、トラウマといったテクニカルタームと真正面から取り組んだそのチャレンジャースピリットには素直に感心する。
ただ、どうだろうね。
これならば別段主人公が一人称の女の子ではなくとも良いような気も、しないでも、ない、かな、とも。
所詮書き手は男だからな、なかなか深いところまではつかみ出せないのは致し方なきところだろう。
逆に女女したものだと、ここまで読めない(個人的な拒否反応による)かもわからんしね。
兎も角も、物語としては良く出来ているし、筆も程よく練れてきただろうか。
多作という人ではないが、本作を読ませてもらい、今後が楽しみになってきた作家さんではある。
お勧めできる作品と言ってよいだろう。
機会があれば手にとって頂きたいものである。
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