泣けるぜ。
とか、山田康雄的に言ってみるテスト。
sweelである。
まあ、何がかといえば、言わずと知れた天皇賞だ。
何だかんだで結局はやや重馬場まで回復、その時点で荒れの気配はどこへやら、遠くへいってしまった感じである。
山の彼方の空遠く、幸い住むと人の云う。
当方の万券も遠くへ飛んでいってしまいましたとさ。
シンゲンはどこいった?
今週は競馬の前にちらりとス●イに顔を出した。
表題の映画の入場が始まっており、ついついぬるりと滑り込んでしまった次第である。
パンフ取りにきただけなんだがな、まあいいか。
ちなみに、同名の有名な韓国映画もありますが、そちらではありません、あくまでリチャード・ギアの出てるほうです。
あらすじ
ブルックリンで働く三人の警察官が主役の群像劇。
退職間際の冴えない警官エディ、家族との問題に頭を悩ます麻薬捜査官サル、そして警察や自分の来し方そのものに疑問を抱き始める潜入捜査官タンゴ。
ひたすらに事なかれ主義で定年まで勤め上げ、その人生にどうしようもない徒労感を抱く。
常に危険に身を晒しながら、家族に安心して住める家すら買ってやれず、麻薬取引の現場の大金に心動かされる。
自分の精神をすり減らしながら人生の諸々を犠牲にし、そんな中で自分のターゲットである犯罪者に対して近親感を抱いていく。
そんな三人の警官の行き着く先には、一体何が待ち構えているのだろう。
一瞬の交錯、そしてそれぞれのエンディングへ、物語は加速してゆく。
面白い。
久しぶりに見ごたえのある、いい映画を見た気がする。
最近は十三人の刺客とか、ベストキットとか、或いはエクスペンダブルズとか、まあある意味なにも考えんと楽しめる映画ばかりだったので、非常に新鮮であった。
群像劇にろくなものなし、という言葉があるが、そんなジンクスを返上するかのような力作である。
三人の警察官が、まあ初めからみんなテンパってはいるのだが、その上で更に少しずつ少しずつ追い込まれていく様が丁寧に、そして克明に描写されており、そして圧巻のラストへ怒涛の如く流れ込んでいく様が、ある意味非常にに心地よかった作品である、とはいえ、物語のラストはいずれも救いの無いものなのであるが。
中途半端な難解さももたず非常に解かりやすいこと、その上で上質の人間ドラマが実に丁寧につむがれていく、当方としては珍しくべた褒めの作品である。
主演の三人はいずれも名優揃い。
退職間近の警官エディ役に大御所リチャード・ギア。
金が必要な麻薬捜査官役にイーサン・ホーク。
そして壊れかけの潜入捜査官役にドン・チードル。
他にもウィル・パットンやウェズリー・スナイプスなど、超豪華俳優陣、凄いキャストである。
いずれもがいい演技をしており、しかしそんな中で一番当方が好きだったのが、名前は知らねど警察のエライサン役の女性が、悪役好きの琴線にびりびりと触れまくりであった。
もうね、あの小憎たらしい面ったらね!
思わず心の中で
「いけ!ドン・チードル!その女の面ボコボコにしちゃれ!」
と応援してしまったくらいである。
ええと・・・あれってひょっとして、エレン・バーキンか?
すげえな、あくの強い女優さんだが、こんなのもこなすのか。
まあ、これくらい感情移入させてくれる悪役って、そう居ないからなあ。
脚本の勝利もあるのだろうが、それだけでもないだろう。
久々にエキサイトさせてもらいました。
満足満足。
バーキン、あんた最高だ。
是非にも、機会があれば見て欲しい作品である。
後悔はさせません・・・多分。
おかげでいい休日を過ごせました。
馬券は外れたけどな!
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