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2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
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初夏である。
なんともさわやかだ。
気温も25℃前後まで上がり、夜は15℃前後とまだいささか肌寒いが、空気はおおよそ初夏である。
アカシアの花の香りも漂うようになってきた、甘い、なんともよい香りである。
夜に強くにおうような気がするが恐らくは気のせいか、故に、この薫りをかぐと眠くなってしまうのは条件反射であろう。
春の様に埃っぽくも無く風も穏やかで、札幌では一番いい季節かもわからんねえ。
天気さえ良ければ、今週末も円山に出向こうか。
きっと、楽しいに違いない。
そんな風にゆるゆると近い未来を夢想する、初夏の夜である。


さて、前回雑記で語ったように、先週見たDVDのネタである。
実のところ、その後近所の中古屋のワゴンをあさり、いくつかのディザスタームービーらしきものを買い足した当方である。
中古屋の、さらにワゴンである。
しかも100円1本と200円が2本、どんなシロモノかはおおよそ想像がつくというものだ。
タイトルは『合衆国沈没』『ザ・ハリケーン』『ジェット274』の3本だ。
いやいや、いささか甘かったな。
想像の斜め上を行ってしまっているのである。
この3タイトルの中で『ジェット274』はそこそこ見られる、というかそれなりに面白い作品であった。
ジェット機が墜落し、それがどうやらIRA絡みのテロである可能性が指摘され、テロ実行犯の疑いを受けた機長の妻が、その疑いを晴らすために奔走するという内容である。
災害映画というより、一種の人間ドラマだねえ。
役者さんはいささか素人臭い感じがするが、脚本には一本芯が通っており、最後まで一気に鑑賞する事が出来た。
まあ、200円分の価値は十分あっただろう。
しかし、あと2本『ザ・ハリケーン』と、『合衆国沈没』は酷いもの、というか久々にワクワクしたほどネタ満載の駄目映画であった。
特に、合衆国沈没な?
見たことの無い人のために、どれほど酷いかをわかりやすく言い表すと・・・。
まず、これまで見た中で一番つまらなかった映画を思い出してください。
思い出しましたか?
そんなものはこの映画と比べれば名作と呼んでもお釣りがきますよ。
とまあこういった破壊力満点の作品なのである。


具体的に。
まずは『ザ・ハリケーン』から。
同名の映画で、デンゼル・ワシントンが主演している奴があるが、あれとは全く関係ないことをお断りしておく。
まず、パッケージはいかにも往年の名作『パーフェクト・ストーム』を意識したつくりである。
漁船をヨットに変えただけだね。あと、ちょっと稲妻が走ってる。
裏面を見ると、スジ書きにこんな台詞がある。

「パーフェクト・ストームとジョーズを融合させた、見る者を壮絶な嵐へと引き込むサバイバル・パニック・ムービー決定版!」

うぅわぁああぁぁ。
なんだろうこのイキナリ酷い地雷臭は?
『パーフェクト・ストーム』といえば言わずと知れたディザスタームービーの決定版、ジョージ・クルーニーが非常に格好いいですよね?
漁船で大嵐を乗り切ろうと奮闘するその姿は、まるでフルチン竹槍でB29を落とそうと奮闘する姿にも似てそぞろ憐れを誘うのである。
ジョーズもまた然り、パニックムービーにおける名作中の名作である。
スピルバーグ監督の撮影技術とカット割センスの偉大さを世界中に見せつけた逸品である。
当方の評価としては、この名作2本を足して3本分何かを水増しして5で割っちゃったような感じかな?
相当に止むを得ないシロモノである。
で、内容ですが。
本編おおよそ90分のうち、タイトルにある『ザ・ハリケーン』つまり嵐のシーンはおおよそ10分くらいかなあ?
スゲーあっさり彼らの乗るヨットは沈みます。
予定調和ですね、もうスリルも興奮もありません。
映画内で語られるモノは前半は主に主人公である女船員(名前は忘れた)と、男船員の現在のカレシと元カレとの薄ら寒いオサレ三角関係である。
やっぱり私は元カレが好きなのっ!てなかんじでカレと元カレがgdgdである。ちょ、ひどいなコレ、書いてて嫌んなってきた。
そして、嵐でアッサリヨットが沈んだ後は、救命ボートに乗ってまたgdgdである。
具体的には船長が「陸だぁ、陸がみえるぅ~」といって夜の海に消えていきます。
振られてしまった今カレ(?)も長く続く極限に壊れてしまい、夜の海に落っこちて「きもちいぃぞぉ~~~」とかいいながら鮫のエジキになって「ヒャッハー!」と持っていかれます、どこまでも。
うわあ。
このシーンがおおよそ3、4分といったところ、これでジョーズを融合!とか言われても、な・・・。
あとは魚を捕まえて「ヒャッハー!」ってなったり、敗血症起して死んで流されたりともう本当にグッダグダだよ!
結局元カレと主人公二人が生き残り、メデタシメデタシってなんだそりゃ?となること請け合いである。
もうね、一体なにをメインテーマに据えているのか、その辺りがさっぱりわからんシロモノであると言える。
酷いんだなあ、実際。
最後にちょっとした青年の主張みたのが入ってね?
何とか形にしようという無駄な努力が痛々しさを加速させている。
人間ドラマとしても見るに耐えん作品である、ぶっちゃけ寝オチしましたよ当方。
こちらは、正直なところ駄目という以外何者でもないというのが当方の評価、どこのでもぶっ転がってる一寸酷い駄作というだけである。


さて、そんな『ザ・ハリケーン』と違って本物のヤバ映画がこちら『合衆国沈没』である。
まず、初めに言っておかなければならないのは、合衆国沈没しません。
えーっと、パッケージにはマンハッタンの町並みがなんか「ドカーン!」てなってて、ヘリが3台だけハエのように飛んでて縦書きで「もうすぐ、この街が消える───」とか書かれていますが、マンハッタンすら出てきません。
もうね、この時点でお前がナニを言っているのか意味がわからない!と言う人もいるかと思いますが当方もサッパリわかりません。
ごめんな。
とりあえず、後ろのスジ書き全文を写してみる。


フロリダ州パハロ島の一人の男性の遺体が引き上げられた。男性の死因はなぜか水死ではなく焼死だった。実は海底に突如現れた亀裂から高温の蒸気が噴き出したのだ。しかし被害はそれだけでは終わらなかった。海底の亀裂は、フロリダ観測史上最大となる巨大地震の前兆でしかなかったのだ。家屋は倒壊し、電柱は倒れ、火災は拡がってゆく。被害の大きさに救急隊は手が回りきらない。痺れを切らした島の保安官カールと大学教授のアンソニーは、地下トンネルの閉じ込められた人々を救出するため、危険を顧みずに脱出口を切り開こうとする・・・。


ううーん、突っ込みどころ満載だが。
なんか、こう写すと改めて思うが、ぶつ切りの箇条書きくさくて酷い安っぽい文章だよねえ。
本当にプロの仕事なのかどうか、疑念が湧いてくる。
三千円くらいで暇な主婦に書かせたカンジ?
まあ、それはいいや。人妻モノは好きだし(?)。
まず、合衆国沈没というタイトルにも関らず、いきなり”フロリダ観測史上”とフロリダ限定にトーンダウンしていますね。
ここ大事なポインツである。
で、地震によって地下トンネルとかいうところに人が閉じ込められる訳だが、それがどこにある”地下トンネル”なのかも明記されていない。
が、島の保安官カールが救助に向かっているのだから、島の中”だけ”で起こっている事態であるということを我々は理解しなければならないのである。
そう、ならないのだ!断じて!

実のところ、パハロ島とかいうところのゴルフ場の地下通路限定、というのが本当である。
ちっさ!どんだけちいさいんだよ規模!
しかも『家屋は倒壊し、電柱は倒れ』というフレーズが存在するが、倒れたののは海沿いにある掘っ立て小屋みたいなの一軒だけ。
電柱も確か一本だけしか倒れていなかった筈・・・。
ちなみに、火の手も上がってなかったなあ。
薄いだろ?そうなんかスゲーチープなんだよなあ。
マンハッタンの摩天楼など望むべくも無いのである。
まあ、そこから例えばローランド・エメリッヒとかなら合衆国或いは世界規模の災害に結びつけていくわけだし、どうなる事かと先に進める訳だが、嫌な予感が止まらなかったりするな実際。
この安っぽさを見せられると、なあ。
もうワクワクが止まりませんよ?
出来の悪いVシネマ見ているみたいだ。
俺、きっと時間を相当無駄にしているなあと無情な想像が脳裏を掠め過ぎである。
さて、お話は続く。
地震によって埋まった地下通路には、ゴルフ場のシャッチさんと建築士、その助手、電気技師の四人が生き埋めとなった訳であるが。
この建築士の夫が大学教授アンソニー、離婚は秒読みの間柄というのがどことなくダイ・ハードを思わせて微笑ましい。
そしてお父さんは保安官カールである。
内輪だなあ。イラッとするほど内輪話だなあ。
そこで、お父さんと夫はお互いののしりあいながら娘で妻を助けるために地下に潜ろうとするのだが・・・。
潜ろうとしたとたんに。地震が起きて入り口が埋まります。
失意の夫を義父がしりっぺたひっぱたきながら、ならばと別の入り口を探して潜らせますが、また地震がきて埋まります。
そんなのばっかりかぁ!!
酷いなコレ、ちょっと。
なんかな?いかにも発泡スチロール然とした安っぽい岩がな?上から降ってくんだよ。
それで「うわぁぁ~!」ってなる訳だな。
もうさっぱりわかんねえ。ナニが楽しいのか全然だ。
そうした間にも、こういった風景が挿入される。
街の化学工場が燃えているシーンということだが、なんかレンガで出来た安っぽい建物がチロチロ燃えていて、そこにおっちゃんが古い消防車でちょろちょろ水をかけている。
なんとも、平和で牧歌的ですらあるな。
ときどきなにかの圧力計みたいなのがじりじり上がってゆく絵も挿入されえるが、だからどうした程度でしかない。
なんとも悲しくなってくるような演出である。
最後は結局、地下通路はその工場と繋がっていて、保安官と大学教授がちろちろ燃える炎のなかに飛び込んで助け、出たところでドカーン!というかボン!ってなかんじにショボイ爆破があって、それを背景に無事を喜び合うという結末である。
なんだそれ?
あれ?合衆国は?
というか、島すら沈没してねえしー!
これは、もう半ば確信犯だよねえ。
きっと、権利会社が捨て値でまとめて何本かDVD化権買ってさ、そうして売るためにいろいろまぶして市場に流しちゃったという何か、だよねえ。
もう悪意しか感じないな。
ごらんの有様だよ!である。
魔法少女アイ惨や怒りの日もびっくりであるな。
きっとこれは、銀河の歴史に残る駄作に違いない。
やっぱ、お金無いとディザスターは作れないのだなあと改めて実感させられた次第である。
その後、おとなしくデイ・アフター・トゥモロー見て癒された傷心の当方であったとか。
駄作とか言ってごめんな?エメリッヒよ。
改めて見ると、やっぱ比較的アンタスゲーよ。
・・・なんとも微妙な誉め言葉ではあるな。

或いは一見の価値があるかもしれないこの超駄作『合衆国沈没』、見たい人はテキトーにどっかで探してください。
アマゾンあたりにあるかなあ?
ちょっと探してみっか。
欲しかったらくれてやんよ?どうせカラスよけにしかなんねえしな!

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