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2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
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さすがに九月ともなると、随分と涼しくなってきたここ札幌である。
というか、今年は、思わず叫びだしたくなるような暑さというものをほとんど感じることのなかった夏であった。
なにやら寂しい気がせぬでもない。
暑かったら暑かったで、散々愚痴愚痴いうくせに、である。
ままならないものだ。

実はこの夏に、近所で凄いものを発見した。
なんと、山の芋である。
といってもピンと来ない人が大多数であろう。
山の芋とは、まあ読んで字の如く、山に自生する自然薯やら長芋なんかの仲間である。
ツル性で、山で見つける時なんかは、木やら笹やら丈の長い草なんかにヒョロッと絡み付いている。
まあ、夏場なんかに野山を散策すると、たまに見かけたものではある。
場所を記憶しておいて、冬前になったら掘り起こすと、コロッとした芋がいくつか出てくる。
食べ方は普通の長芋なんかといっしょで、摩り下ろして麦飯にかけまわしたり、あとはざっくり切っててんぷらにしてもいいものである。
いずれ、市販されている長芋なんかとは風味も粘りも比べるべくもなく、苦労して掘り起こす甲斐のあるレアアイテムだ。
・・・そんな山の芋が、なぜか街のどまんなかと言っていい札幌一区、コンクリートジャングルのこんなところに。
しかも、とあるマンションの駐車場の看板に絡まりついている、どうやら根っこは砂利引きの駐車場にある様子である。
むむむ。

始めは勘違いかとも思ったが、どうやらそうでもないらしい。
この謎のツルを見つけたその日から、当方の通勤路にもなっているそこを通るたびに、気にするともなく気にしていたのだが、この夏も暮れようとするある日、少しばかり立ち止まって仔細に観察した結果、”むかご”がつき始めていたのである。
むかごとは、前述した芋系の植物の、茎と葉の間にできる瘤状の隆起の事である。
まあ、何故できるかなどの詳しい事は知らぬが、これが出来たという事はそれら芋系植物であることはまず疑いあるまい。
ちなみに、このむかごというやつもおいしくいただけるらしい。
当方は喰った事無いがな。

しかし、謎である。
なんでこんなところに?
生命の神秘、というほか無いのであろうか・・・。
あるいは、カラスに喰い散らかされた家庭ゴミの袋の中に、長芋の尻尾かなんかが入っていて、何かの拍子にそこに落ち、発芽してしまった可能性もある。
ビバ!生命!
ということはあれは長芋なのだろうか?
不勉強で、長芋のツルは見たことがないのだが、あんな感じなのかなあ。
まあ、いずれにせよ、だ。
そのうち、葉の散る頃、きっと掘り起こしてやろうと虎視眈々と狙っている毎日である。
こんな街の真ん中で、夜中にスコップ持ち出して駐車場掘り起こしている人間が居たら通報→職質→逮捕のコンボは間違いない気もするが。
それでも、それが漢のロマンなのだから致し方なかろう。
きっとおまわりさんも、わかってくれるに違いない。
生暖かく見守ってやってください。

現在、エロゲーは姫狩り一周目がようやく終了。
本腰入れて紅殻町博物誌に取り組もうと考えている。
それにしても姫狩りは長かった・・・。
まあ、ほとんどパラ調整に二ヶ月間かかったわけだから、戦闘に関して楽勝なのも当たり前なのだが、それでもよく出来たゲームであるといえる。
このメーカーも、作を進めるごとに洗練されてきたなあ、という印象。
今回は、世界観、背景など、幻燐シリーズや戦女神シリーズのような壮大さなどはない、一作きりの手軽な(とはいえここまで作りこめるメーカーもそう無いだろうが)ゲームだが、それもこのレベルにまとめきるのは相当なものである。
手放しで賞賛したい。
プレイに関しては、一周目でマルウェンを手に入れられなかったのが痛いところか。
気合い入れてラウマカールから金塊強奪したのはいいが、残念ながらどう頑張っても合成レベルが届かないことが判明。
一気にやる気をなくしたとかなくさないとか。
少なくとも、レベル上げの手間は相当に薄れるはずだったのだがなあ・・・。
気が向いたら、周回プレイもしてみたいものである。
それにしても、仏蘭西少女、終わりなき夏永遠なる音律、紅殻町、etc、etc・・・。
もろもろ積みまくってるなあ。
時間ねえああ時間ねえ時間ねえ。
差しあったって先月はなにも買っていないので、積みあがったシロモノが増えたわけではないが、18日にラブエボ、25日にネガゼロ、あとトロピカルキスなんかも面白そうなので一応購入予定となかなか積みが減ずる気配がない。
とりあえず、トロピカルキスを見てリップルを思い出した自分のエロゲ歴も結構長くなりつつあると感慨深かったりな日々。
ああ、ドラえもーん・・・・。

今日の午前中、奥歯に違和感を感じる。
なんだろね?とか思ったら歯がばっくりと割れた。
「あわわわわ・・・」
そのときのパニックといったらもう相当なものさ。
以前お世話になった近所の歯医者さんに、さっそく予約の電話をかける。
「では、いつがいいですか?」
「はあ、なるべく早い方がこちらとしては助かるのですが」
「そうですか・・・。では、今すぐ来てください」
「い、いまっすか?」
「はい♪」
というやりとりがあったとか無かったとか・・・。
相変わらず歯医者というのはいやなものだ。
以前が相当に激戦だった故か、正直トラウマとなっている。
「おやおや、四年ぶりですねえ」
そんな皮肉とも感嘆とも取れることを、この歯医者さんはニヤニヤしながら言ってのける。
そうなのだ。
実に四年ぶりである。
以前の診察記録が残っていたので、スムーズに事が運ぶ。
と、レントゲン写真を見た歯医者さんの表情が曇る。
「・・・あらら、まーたやっちゃったね?」
え、なんか悪い事した?
欠けただけじゃないの?
かけてしまったのは予定調和というやつだったらしい。
中が虫歯となって、相当に食い荒らされて脆くなっていた様子である。
「これは、神経抜いてかぶせるしかないねえ」
「ま、またっすか・・・」
「うん、四年前と全くおんなじだよ」
過ぎし四年前の正月、歯の痛みが酷くなったので、歯医者というものにごく久しぶりにかかったのがこの先生。
そのときのことは、正直思い出したくも無い絶叫と激痛と悲嘆とに彩られたセピアいろの何かである。
「だから、半年に一回くらい顔出せって言ったでしょう?こんなのは早いうちに見つければちょっと詰めるだけでいいのに、こんなにほっといて、前回と全くおんなじじゃない」
ごもっとも。
それでもさあ、歯医者ってどうにも敷居が高くて、あんまり好んでいくところじゃないじゃない。
しかも、前回が前回だったし・・・。
避けられるモンなら、避けたいのが人情ってえモノでしょう?
しかも、今回はほとんど全く痛み感じなかったんだよ?
そんな言い訳にすらならないことを言ったら苦笑いされたが
「まあ、そのせいで前回と全く同じ痛みを味わう事になるんだがねえ」
ニヤリ、である。
うっわ、超コエーwwwww。
ってゆうか、前回のこと覚えてるの?
はは、まさか、ね・・・?
というわけで、しばらくは通院生活が続きそうである。
予定では五回らしい。
ああ、また万のカネが飛ぶ・・・。
というか痛いのいやです、もう泣きそう。
ああ・・・歯なんて世のなかから、なくなっちまえばいいのになあ・・・。
そんな、愚にもつかないことを考える、今日という一日である。
 

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よっしゃ、あたった!
・・・そんな風に思っていた時期が、私にもありました。
うわ、まじかよ?
ありえねえー。
降着って・・そん・・・な。
とりあえず、当方のさんまんえんを返して欲しい。
当ってたら、だけどな!

しかしまあ、ビービーガルダンには脱帽である。
鉄砲も利くが、札幌も得意なんだろうなあ。
お見事な競馬でした。
ドラゴンウェルズは、なあ。
まあ、気になってここまでは延ばしたが、まさか本当に来るとは。
いずれにせよ、立派なものである。
十三番人気。
ちなみに、当方の本命モルトグランデが十二番人気でした。
モルト降着で、喜んでる人も居たんだろうなあ。
くそう。

話は変わって。
衆院選はいやはや酷い結果である。
我が北海道でも、自民の小選挙区勝ちは七区伊東良孝のみであった。
伊東良孝は相当やると思っていた当方、このあたりはまあ、ほぼ予想通りなのだが、全国的に暴風が吹き荒れた模様である。
我がエロゲー新党にとっての最大の痛恨は、野田聖子を殺りきれなかった事か。
むむ、比例で復活しやがった、ゾンビめが。
もとより自民民主はどうなってもいいが、やつだけは根切りにしたかったなあ、残念無念。

しかしまあ、民主はいかにも水ぶくれな印象。
ここから果たして、本物の政治家に育っていくのが何人いるか、だ。
それでも、若い世代が増える事は、先に楽しみもあるということである、しっかり勉強して地元も涵養し、小泉チルドレンのようにならない事を祈る。
あいつらあほばっかりだったからなあ。
そういえばリアル息子は受かってたなあ。
さすがというか、なんというか・・・。

自民党に関しては、果たしてこれからの党を背負っていける人間が育つかどうか、である。
政党助成金は大幅に減額され、各省庁からの情報も流れてこなくなり、何より長老挌が何人か消え去った事により集金力が大幅に低下することが心配である。
貧乏暮らしに音を上げずに生き残れるか、明日はどっちだ?
そして、その長老たちも逆に心配の種だ。
福田、森、武部、町村などが、若手の成長の足を引っ張らなければいいのだが・・・。
なかなかに濃ゆいところが残ってしまっているので、主導権争いのゴタゴタが長引きそうな悪寒である。
健全な民主主義のために、それでも牙を研げる根性を期待したい。

そして、問題は公明党、か。
ンマー、小選挙区全敗て。
すげえことなってんな?
まあ、太田昭宏に関しては事前に「落ちるかな?」という予測があったのでそう驚いてはいないが、本拠地関西での選挙区が軒並み陥落、まさか田端正広や福島豊、北側一雄なんかが枕を並べて討ち死にとは、これは正直びっくりした。
小選挙区8戦全敗である。
これから代表も選び直さねばならぬのだろうし、いずれ大混乱は避けられぬだろう。
なんにせよ、だ。
やはり、学会票というのは麻薬だなあ、などと思った次第である。
頼ってしまうと、どうしてもひ弱となるし、気づいたときにはがたがたである。
しかし、そうなっても時すでに遅し、切り離す事などできようはずもなし。
実際、自民あたりの大物の中には、学会票がなければ哀れ落選、比例復活もなしの面々が多数の模様である。
いずれ、これで選挙協力は白紙であろうが、民主あたりには同じ轍を踏まないで欲しいものである。

さて、最後のお楽しみ。
今回、諸派wでの幸福実現党の全国の比例票数である。
なんとその数452、650票。
九割信者と考えて、おおよそ四十万人ということだ。
いや、これを多いと取るか少ないと取るか。
それにしても、おおよそ小選挙区を網羅し、供託金だけで十億近く(しかも全部没収)になるであろう上、諸々選挙費用合わせると、どんだけカネが飛んでいったのかわからないという現実がここにある。
たかだか四十万人の信者でこれだけの資金力、どんだけ壷と本買わしてんだよwwという話。
願わくは、このあとサ●ンとか撒かないで欲しいものである。
くわばらくわばら。

さて、今後は民主党も苦難の日々が始まるわけである。
遠くない未来、フルボッコにされる日が来るであろう。
ここがゴールと思っていたり、閣僚の椅子取りに血眼になっていたりしたら、すぐにでもワリ食って逃げ出すほど後悔する事であろう。
何にもしなければ政党や内閣支持率などというものは自然にある水準まで上がっていく(海部俊樹内閣などが好例である)ものであるが、現状の国難に対しては何にもしないという選択は無いし許されない。
歯を食いしばって耐えられるかどうか、放り出さずに政権を握り締めつづけられるかどうかである。
とりあえず二年、そしてできれば任期一杯の四年まで。
それで自民中心で物事を考えていた選挙民の意識も大分変わってくると思う。
まあ、なんだ、しばらくは生温かく見守る事としたい。
 

今回が一連の”選挙公報に突っ込みをいれよう”シリーズ最終回である。
いや、辛い辛い。
こんな愚にもつかない企画に睡眠時間随分削っちゃったよ。
しかし、それも今日までである。
さて、最終回は民主党の候補だ。

民主党候補(68歳 ♂)

今回の一区の候補者としては、唯一公約を実現する力と状況がありそうな一人である。
一応、民主党のドンの内の一人だが、しかしまあ、やはりと言うか何と言うか、旧社会党系の政治家で正直それほど才走ったところも無いおやじなので、党内ではいささか影が薄い。
かつては社会党のプリンスなどと言われていた人間なのだが、いまではプリンスというより妖怪じみてるといったほうが正しいだろう。
猫も百年生きると猫股になるくらいである、政治屋もこれだけ続ければ妖怪じみてきてもおかしくはない。
知事時代から、北海道では人気のある政治家だが、知事を降りて国政に転出した途端中央では政変の嵐が吹き荒れ、北海道では知事時代の道政のひずみが一挙に噴出し、次の知事がもろにあおりを喰らった形となったりと、どうにも地味ながら波乱万丈である。
それでもなんとか漕ぎ渡って、ここまで生き残っているのだから、ある意味筋金入りの古だぬき。
広報に載ってる写真も、これっくらいの年季となればごく自然体で、面白くも何とも無い。
ただのヌボーとした親父である。
では、この人の主張を聞いていきましょうか。

────

生きがい、働きがいを実感できる社会へ──
だから、政権交代。
人を大切にする政策、しっかり進めます。

────

まあ、民主党のアナウンスである。
これだけでも、いかにつまんねえ事言ってるかがわかろうというものだ。
没個性ここに極まれり、である。
突込みどころもありゃしねえ。

────

生活を立て直す重点政策

①年金制度の不安を無くします。
「消えた年金」解決に全力で取り組み、月額七万円の最低保証年金、国民全員が受け取れる年金制度を実現します。

②安心の医療と介護を提供します。
後期高齢者医療制度は速やかに廃止。
医療、介護に従事する人の労働条件を改善し、高齢社会を支える体制を確立します。

③若者の雇用と収入を守ります。
中小企業、地域産業の振興で、雇用拡大と働く人の均等待遇を実現。
安心して結婚、子育てができる収入を確保します。

────

ごらんのありさまだよ。
言ってる事はいいことだらけだが、ほんとに出来んのか?
思わず、そういってしまいたくなる美辞麗句である。
それにこの文章から漂う旧社会党臭。
重福祉、というより超重福祉である。
さぞかし負担も超重負担となるのだろうなあ。
実際、民主のマニフェストをみると、予算の組替えで十七兆円ほどがたちまちのうちに目の前に現れるのだそうな。
十七億の間違いじゃね?
まあ、確かに壮大な夢のある話であるが、やっぱり胡散臭いと思ってるのは当方だけではあるまい。
年金に関しては、調査が終わり次第、一元化に変更ということなので、いずれ消費税上げ議論は避けられないという事だろうが、はたしてこれだけの事を全部こなすために、どれほどの財源が必要になるのか。
考えるだけでいやになるな。

────

安心して働き、暮らせる社会を実現。

●医療、介護、障害者福祉の充実で、誰もが住み慣れた地域で生活できる「地域福祉」を実現します。
●パートや派遣労働者の雇用環境の改善、また、医療や介護の現場で働く人の待遇を改善します。
●最低賃金を千円に段階的に引き上げます。
●育児休業給付金の増額、保育所の整備、拡充など子育てしながら働きつづけられる条件を整え、仕事と家庭、生活の両立支援を進めます。

────

改めて見るとすごいなあ。
大盤振る舞いである。

>>最低賃金を千円に段階的に引き上げます。

さすがに最低賃金千円はいいすぎじゃね?
それは無理という声が各界から排然と湧き上がっているとかいないとか。
当方も絶対無理だと思う。
ただ、この「段階的に」という部分にさすがに古だぬきならではの老獪さを感じる。
突っ込まれても逃げ道は用意してるぜ!
当面の努力目標である、と。
困ったもんだ。

────

経済、景気対策と地域振興のために。

●税金の使い方、国の予算の組み方を変えます。
●国の補助金制度を改め、事務事業の権限と財源を地方に移します。
●中小企業への融資の個人補償撤廃や連帯保証人制度に見直し、公的融資の充実(特別信用保証制度)で地域産業の振興を図ります。
●郵政事業の利便性と公共性を高めるために、株式売却の凍結や一体的サービスの提供など、抜本的な見直しを行います。
●暫定税率をゼロにし、高速道路を無料化します。

────

さてさて、全体的に言ってる事は所謂”大きな政府”論に聞こえるのだが、それでも尚地方分権を強調するあたり、いささか矛盾を感じてしまう。
郵政然り、福祉然り。
どう考えてもルートマップが煩雑にすぎる。
いよいよという段になって混乱が起きるのは、火を見るより明らかであろう。
そして暫定税率の問題である。

>>暫定税率をゼロにし、高速道路を無料化します。

どうにも暴走気味だ。
まず暫定税率撤廃ありきになっている。
まず、財源委譲を確実なものにしてからでなければ、多くの自治体があっというまに再建団体入りの憂き目をみる事必定である。
現状、暫定税率は地方にとっては命綱なのだ。
もちろん、そのあたりは当然考えているのだろうが、選挙向けアナウンスとはいえ、限りなく人を不安にさせる所だ。
高速道路無料化に関してはある程度希望が持てる案と思っている。
現状の政府、公団の言っている道路使用料での高速道路建設費の返済はいささか穴が大きすぎると考えるからだ。
また、高速道路まわりの維持、管理などには独法や族議員の親族企業などが網の目の様に入り込んで切り離せなくなっている。
無料化にすれば当然、管理コストを見直す事となり、連中をまとめて干殺しにできるという副産物もついてくるだろう。
そのあたりが、自民などでは逆立ちしても肯んじ得ない理由であろう。
流通などの経済効果も見込め、環境問題に絡めて批判する向きもあるが、それこそエコカー普及とのセットで考えれば更に面白くなること請け合いである。
人口集中地域のこともあり、簡単に全面実施とは行かないだろうが、これこそ段階的にしっかりとテストを重ね、じっくりと取り組んで形にして欲しいものである。

────

未来の担い手を育てるために。

●一人当り月額2万6千円の「子ども手当」を中学卒業まで支給します。
●高校の授業料を実質無償化し、奨学金制度の拡充などで学ぶ機会を保障します。

────

子供手当てに関しては、賛否両論あるようだ。
当方としても、不安七、期待三くらいである。
まず、決定的なのはやはり財源の問題。
果たして、民主党が言っているように、予算の組換えでそれほどの財源が飛び出るものなのかどうかである。
一般の子供の居ない家庭ではやや負担増となるようなことを言っているが、その程度は止むを得まいとあきらめている。
それさえ除けば、案外面白い制度のように感じている。
まあ、そもそも実施できるかどうかが大きな問題なのだが・・・。
公明党が「我々の制度の流用だ」と叫んでいるようだが、あれとて決定的に問題なのが財源である。
赤字国債を発行して子供手当てとやらに当てているようじゃ、まあ、国家としてオワットルわな。
半信半疑であるが、結果を見守りたい。

─────

食の安全、環境を守るために。

●農林漁業を守って食糧自給を高め、食品安全行政を確立して偽装事件などを防ぎます。
●太陽光パネル、エコカー、省エネ家電などの購入を助成し、自然エネルギーの普及、地球温暖化対策と新産業育成を進めます。

────

では、このくだりである。

>>農林漁業を守って食糧自給を高め、食品安全行政を確立して偽装事件などを防ぎます。

前の連載でも触れたが、結局は根本的なところがわかっていない言い種である。
たしかに、これまで起こった多くの偽装事件は、制度上の欠陥のあることも否定はしない。
しかし、根本的な問題は現状、安いものしか売れないという事なのである。
ただの十年で国民一人あたりの可処分所得が100万円目減りした事、安くて安全が当たり前という国民の意識が結局は問題なのだ。
偽装しなくても正しい利益を挙げられるなら、だれも好き好んで偽装などしないわな。
食品安全行政などとねむてえこと言って役人の天下り先せっせと作る前に、まずは全力を持って国家の経済と疲弊した制度の立て直しをすることである。
そうすれば結局は、小さな問題など自然に解決していくものである。

────

憲法9条を守り、平和な世界を作る。

●近隣アジア諸国をはじめとする多面的な外交で、戦争やテロの無い国際社会を築きます。
●憲法9条を守り、非核、軍縮をめざします。

────

>>憲法9条を守り、非核、軍縮をめざします。

まあ、これも先に述べたとおり。
軍縮なら軍縮のための取るべき道筋があるわな。
非核、軍縮叫んだところで、日本だけ軍縮する事など所詮自殺行為でしかない。
9条を修正し、集団的自衛権行使に道筋をつけ、それをもとにアジア諸国と非戦、平和条約を締結し、その上で段階的に軍縮を目指すべきである。
どうにも、食品偽装のところでも述べたが、これはこの国の国民性なのであろう。
安全はロハというちゃんちゃらおかしい考え方の人間が多いこと多いこと。
「集団的自衛権など許してみろ、アジアのどこかに戦争があったら、日本は戦争に巻き込まれるんだぞ」
9条原理主義者はそのように叫ぶであろう。
まあ、そうだわな。
だが、戦争を起さないために政治があり、外交があるのである。
それに、上記は、日本が戦争の当事国になる可能性をまず考えていない穴だらけの論調だ。
「おまえのところが攻められても助けてやらないが、こっちが戦争になったら助けてくれ」
そんなジャイアニズムが通用すると思っているのが連中の愚かしさである。
9条は確かに、世界に誇る平和憲法である。
が、その運用においてはあまりに柔軟性がなく、また穴も多い。
戦後六十年、自民政権では手のつけられなかった聖域。
完全な戦後の幕引きのため、新しいアジアに時代を拓く為、そろそろ本腰を入れて議論しなければならない問題である。

以上が民主党候補の主張である。
すげえばら撒き。
大きな政府ここに極まれリ、である。
さすがに政治家として年季が入っているだけの事はあり、当方の浅薄な知識では、なかなか踏み込めない上言葉尻のとりにくい公約が多い。
よく言えば無難、悪く言えばくそつまらねえ、だな。
大体がこの人の主張というよりは、党そのものの主張である。
まあ、自分=民主党という自負も、あるていどあるのかもしれない。
FTAに関してきっちり完全スルーなのがステキなところだ。
今回はどうしても、この党が政権をとると踏んだ上での突っ込みが多くなったが、まあそのあたりは許していただきたい。
実際、現状ではその気配が濃厚である。
大まかに見て、不安は大きいが、それでも、自民では決して出来ないだろう公約も垣間見える。
戦後、営々と築き上げてきた自民のシステムの牙城は相当のものだろうが、それでも、もし政権をとったならば、新しい夢を国民に見せて欲しいものである。

これで四回にわたってお送りした
「選挙公報に突っ込みをいれよう」
シリーズは終了である。
当方はまだ誰に、どの党に投票するかは未決の状態にある。
が、あほらしいことを書きながらも、なかなかに考えさせられることもあったことは、収穫と言ってよいだろう。
先だって、若い衆にこのように聞かれた。
「××さん。投票先ってどうやって決めるんですか?」
まあ、十九歳で投票権も無い若者である。
いささか日本の行く末が不安にもなったが、そんなものかとも思う。
答えて曰く
「そんなもん、ムナクソ悪い奴落っことすためにしかるべく投票するに決まってんだろ」
「・・・うわあ、消去法なんですね」
そんなやりとりが、あったとかなかったとか。
まあ、なんにせよ、国民に与えられた貴重な権利である。
投票権を持っている方は是非、投票に行って欲しいものだ。
 

衆院選まであと四日である。
まあ、投票する気になれば期日前投票などでさっくり終らせることができるのだが。
それもなんだか、味気ないよねえ。
せっかくだから当日足を運んで、投票したいものである。
時に、投票所に行くと必ずえらそうなおっさん達がなんかふんぞり返ってこっちを見てたりするんだが、あの人たちはなんなのだろう?
投票に行くたんびに「なんだこいつら」とか思っていたのだが、謎は謎のままである。
今度、本人達に聞いてみようかな?

さて、引き続き突っ込み続けるわけであるが。
今回は自民党候補である。

自由民主党候補(38歳 ♂)

彼の”ヨサコイソーラン”の立役者として有名な人物だ。
まあ、実際同時期にいた北大生には
「身内潰してどうすんだカスが」
とか言ってた人間も居たが。
北大の大学祭と時期がかぶっていた由。
まあ、なんとういうか、業の深い話である。
この人の写真は、なんだか無理やり口の端を吊り上げて笑っているように見える。
なんだかモロズッポヌケな銃口を突きつけられて
「さわやかに笑え」
とか言われると、こんな笑いになりそうである。
これも経験の少なさゆえかな?
まあ、若さが売りのようなので、そんなところがイイ!という向きもあるのかもしれない。
では、彼の主張を見てゆくこととしましょう。

────

機器の時代こそ、若い世代に政治を任せてください。

96年に衆議院選挙で小選挙区制度が導入されてから、この北海道一区では「政治の力」が機能していません。
札幌の町を歩くと、疲弊した北海道を肌で感じます。
都市銀行、大手建設会社、老舗百貨店など、本道の歴史を支えてきた企業が相次いで破綻しました。
地方が衰退し、道内各市町村から札幌を訪れる道民も減っています。
鈍重な政治行動を繰り返していては、札幌と北海道は良くなりません。
「都市と地方が支えあう政治を」のスローガンを実現するために、機敏に活動する若い世代に政治を任せてください。

北海道一区を世代交代の象徴にしましょう!

────

こんな感じである。
なんだか、いい事を言っているようで、実際何が言いたいんだかわからない、つながりの薄い文章である。
では、まずはこのくだりから。

>>96年に衆議院選挙で小選挙区制度が導入されてから、この北海道一区では「政治の力」が機能していません。
>>鈍重な政治行動を繰り返していては、札幌と北海道は良くなりません。

これは暗に”一区で当選しつづけている政治家は無能だ”といいたいのだろう。
だが、よく政治家連中が言うように
「地元のために」
というのは、国政をつかさどる政治家のする仕事では無いと思う。
もっとマクロな政治こそ、彼らの行うべき仕事である。
外交、国防、マクロ経済の指針の決定、それらのための立法、などがそれに当るだろう。
しかして、この青年の言っている事はさにあらず、地元への利益誘導こそ衆議院議員の仕事であると言っているように聞こえる。
考え様によっては市議、道議などをハナから馬鹿にしきっている言い種だ。
分権分権とやかましく言ってる割には、所詮この程度の認識である。
それにしても、若い割には、随分とまあ古臭い考え方をする人間である。

そしてこのくだり。

>>都市銀行、大手建設会社、老舗百貨店など、本道の歴史を支えてきた企業が相次いで破綻しました。

これは・・・。
文脈より、つまりは
「俺らのせいじゃねえよ」
といいたいのだろうか。
まあ、実際この人のせいではないのだろうが。
拓銀の破綻の遠因は、バブル期の狂乱にある。
そして直接手を下したのがほかならぬ当時の大蔵省、そして諒解を与えたのが自民党政権であることは疑いが無い。
もちろん、バブル期における拓銀の乱脈は現在考えれば決して許せるものではない。
そしてその後の悪質さも、当然言わずもがな、潰されて当然と、実際当方もそのように思っている次第だ。
しかし、それを大いに煽ったのも当時のMOFと自民政権であろう。
そして、いざ公的資金注入という段になって
「潰すべきは潰します」
といううたい文句と免罪符獲得のためにスケープゴートとされたのが、当時の北海道拓殖銀行、拓銀である。
結果はごらんの通り、主幹事だった山一證券も破綻し、長銀もこのあおりで破綻、拓銀がメインバンクだったカブトデコムも早々に退場となり、丸井今井も拓銀の破綻をシオに経営状態が急速に悪化、経営者一族の放漫経営、札幌駅周辺の再開発が止めとなりグループ解体されることとなる。
そして、その他多くの企業がまさしくあぶくの如く消えてゆく事となるのである。
拓銀の経営破綻が97年の十一月、おおよそ十二年前となるのだから、その当時はこの青年は26歳、まあ、くちばしの黄色いヒヨッコという奴である、関係ありませんといいたくなるのも良くわかるのだが。
しかし、曲がりなりにも自民党で出馬する人間が、そんな他人事のように言い切ってしまうのはいかがなものか。
今回は、自民の党首すら完全に過去のことについては完全にほおっかむりしているようなので、まあ、つかいっぱ程度であろうこの青年もそれに習うのは当然といえば当然だろうが。
しかしまあ、酷いものだというのがこの文を読んだ当方の印象である。

そして、次に列挙されている十項目がこの人の公約、に、なるのかな?
まあ、なんというか。
とりあえず目を通して欲しい。

────

僕が考えた10のミライズ(未来図)

①所得のミライズ
 給料が10%ふえてなんだかいいことも増えた。

②子育てのミライズ
 ご近所のおばあちゃんが、育てのおばあちゃんになる。

③教育のミライズ
 ふるさとの食べ物だって、りっぱな先生になる。

④世代のミライズ
 お父さんと若者達が、マチのためにはりきっている。

⑤高齢者のミライズ
 新人のヤマダくんは75歳。
 ゆっくりだけどあったかい仕事がよろこばれている。

⑥都市と地方のミライズ
 収穫の秋、都会から田舎へニンゲンの大移動がある。

⑦医療のミライズ
 どの家にも、ファミリードクターさんがいる。

⑧雇用のミライズ
 地球を救うビジネスが、北海道からどんどん生まれる。

⑨環境のミライズ
 電気の半分は、風や森や太陽からもらっている。

⑩観光のミライズ
 北海道がヨーロッパの玄関口になっている。

──── 

うわー。
改めて見るとひでえな。
打ち込んでると鬱になってくるよ、なんか。
どうしてだろうね?
ってーか、ミライズミライズ言いたいだけじゃねえのか?
まあ、メルヘンこそが生きる道、か。
投げてるなあ・・・。
とりあえず、その真意がわかるように翻訳機をください。
全てはそれからのような気がする。
とりあえずは

>>①所得のミライズ
 給料が10%ふえてなんだかいいことも増えた。

そう。
よかったね、おめでとう。

>>②子育てのミライズ
 ご近所のおばあちゃんが、育てのおばあちゃんになる。

つい先だって宮部みゆきの『誰か somebody』を読んで改めて思ったのだが、ご近所に子供を頼むというのはなかなか難しいという話。
例えば預けているとき、何らかの事故があって、子供が怪我をしたりあるいは命に関る事故があった場合。
両親も預かった方も、お互いに不幸になるというものである。
やはり、何かあっても責任を云々できる、しっかりしたプロにこそ任せるべきという事である。
なかなか、隣人とか、距離を測るの難しいしねえ。

>>③教育のミライズ
 ふるさとの食べ物だって、りっぱな先生になる。
>>⑥都市と地方のミライズ
 収穫の秋、都会から田舎へニンゲンの大移動がある。

まあ、云わんとしていることはわかるよう気もしないでもない、のかなあ?
よく考えたら、やっぱりよくわかりませんでした。
低スペックでごめんな。
ほ、ほんやくきを・・・。
てゆうか、なんでニンゲン片仮名なのか。

>>⑤高齢者のミライズ
 新人のヤマダくんは75歳。
 ゆっくりだけどあったかい仕事がよろこばれている。

いいこといってんだろうけどなあ。
本来ホロリとするところだろうが、どうにも「老人は働くしか能が無い」というセリフが脳内でリフレインするこの頃である。
ごめんね?ひねくれてて。

>>⑦医療のミライズ
 どの家にも、ファミリードクターさんがいる。

内容よりも、この、ファミリードクター”さん”の部分に医師会票への露骨な媚びを感じていやになるこの頃である。
ごめんなあ、ひねくれてて。

まあ、こんなところか。
しかしまあ、ほんとにスッカスカだなあ。
書いてあること、これだけだもんな。
世代交代のワンフレーズ選挙である。
若干毒を含んで感じるのは、そこが今回の自民クオリティといったところか。
さわやかになりきれず、どこか黒さを醸し出している。
この青年の限界というものだろう。
せつないねえ。

というわけで、最後は民主候補である。
一区のドンである彼の老人、はたしてどんな事を選挙公報に書いていることか。
まあ、相も変わらず、くそおもしろくねえこと請け合いであろう。
この人が最後になって、良かったのか悪かったのか。
いささか憂鬱である。
では、また明日。
 

引き続き、選挙公報に突っ込みを入れてゆきたい。
今回は日本共産党の候補である。
この人は、先のオバちゃんよりもはるかに突込みどころが薄くて楽そう、まあ、ある意味つまらないといったところか。
それでは、彼の青年の主張を見てゆくこととしよう。

○日本共産党の候補(40歳、♂)

自公政権を終わらせ国民が主人公の日本へ。
なかなか威勢がよろしい。
もともとこの青年の本職は中学校の教師であるようで、福島県生まれで福島大学教育学部を卒業、そしてなぜか稚内の中学校に奉職している。
なんで?
流れ流れて、こんな北の果てに漂着したそのときの気持ちはどんなものだったのだろうか?
石川啄木を思い出した。
われ泣きぬれて蟹とたわむる、である。

候補の顔写真が載っているが、また「私は誠実な好青年です」といわんばかりのさわやかスマイルを浮かべている。
薄くなったおでこが、教師の大変さを物語っているようだ。
なんというか、これがあの共産党かねえというある種隔世の感が漂う。
六十年代、七十年代の共産党の暗部なんざ知りませんよ?てな顔をしている。
先鋭な思想ほど、人を惹き付けるものだ。
今の共産党は、そんな圭角を片っ端から削り取り、唾棄すべきものであるかのように葬りすてて庶民の味方を必至に演じつづけているのだろう。
思えば、なにやら悲しい心持もする。
まあ、こんな話はいい。
主張を聞いて見ようか。

────

くらし優先・平和な日本に

若者の二人に一人は、非正規労働者などの「使い捨て」労働者です。
「お年寄り」に年齢で差別する後期高齢者医療制度を押し付ける。
皆さんの安心と希望をこなごなにした自公政権を終らせましょう。
日本共産党は、労働者派遣法を改正して「正社員が当たり前」などの「ルールある経済社会」を作ります。
憲法9条を生かし、「核兵器の無い世界」をめざす「自主、自立の平和外交」を進めます。

────

さて、言ってる事はおよそ”共産党らしい”まっとうさである。
出だしのあとに、やや気になる文章の使い方がある事、その上妙に「 」が多い事が気になるが、まあ、実に青臭い上つまらねえ主張である。
その上、字数の関係もあろうが、こうしますああしますというのが先に立って方法がいっかな見えてこないシロモノだ。
まあ、前回も言ったが、所詮選挙公約なんてえものは、ある程度キャッチーである程度平易でなければならんのだろう。
実際のこの人の公約は次の項に挙げる。

────

私のお約束

■労働者派遣法を改正し、正規労働者を増やします。

■消費税増税に反対し、食料品非課税を実施。免税点を以前の三千万円に戻します。

■高齢者を差別する後期高齢者医療制度を廃止し、75歳以上の医療費を無料にします。

■国の制度として、就学前までの子供の医療費を無料化します。

■安心、安全な食料は北海道から。食の安全を確立します。

■憲法9条を守り、核兵器廃絶を世界に呼びかけます。

────

だ、そうな。
というわけで、突っ込んでいきますよ?
まずはこれ。

>>労働者派遣法を改正し、正規労働者を増やします。

これは、私のお約束というより党のお約束だよねえ。
おまいさん一人でどうやって正規労働者を増やす気だい?
ひ、ひょっとして雇う、のか?
お、おそろしい子っ・・・。
まあ、がんばってくださいよ。

次にこちら。

>>高齢者を差別する後期高齢者医療制度を廃止し、75歳以上の医療費を無料にします。

まあ、差別というか区別というか・・・。
後期高齢者医療制度に関しては、患者の応分負担に関してだけとればそう悪い制度ではないと考える当方である。
ってゆうか、その昔、田舎の病院に担ぎ込まれたりしたとき、大いに思ったのは、病院のロビーが老人の集会所と化している事実への疑問であった。
そこで交わされる会話は、病気自慢、薬自慢、井戸端会議のようなやくたいのないものばかりである。
大声で生き生きとしゃべくる老人達。
ほんとにこいつら病気なのか?
リアル病気やリアル怪我できつかったりした当方、おかげで大いに待たされて不快指数200%である。
こいつらさえいなければ、もっとスムーズに診察受けて帰って寝られるのに・・・。
虫の息ながら殺意の塊になったものである。
ビタミン剤や抗生物質だけもらいに来てさんざくっちゃべるだけの老人は帰ってくれというのが本音。
問題は、そんな老人に依存した経営の病院が壊滅的被害を蒙ってしまったということで。
あちらが立てばこちらが立たず。
なんか上手い制度はないもんかねえ?
単純に元に戻すだけでは、また不快指数が増えるだけだと思うのだが。
人の税金だと思って好き勝手しやがって。
そんなつぶやきである。

そして、便宜上まとめてこの三件。

>>消費税増税に反対し、食料品非課税を実施。免税点を以前の三千万円に戻します。
>>国の制度として、就学前までの子供の医療費を無料化します。
>>憲法9条を守り、核兵器廃絶を世界に呼びかけます。

これさあ、ほんとに耳障りのいいことばっかり言ってるけど、財源とかどうすんだろうね?
裏っかわに載ってる日本共産党本体の広報を見ると

────

軍事費を削り、米軍への思いやり予算を廃止する。サンルダム、大規模林道などの大型公共事業の無駄を削る。政党助成近を廃止する。→五兆円の財源

大企業、大資産家への行過ぎた減税をやめ、もうけ相応の負担をもとめる。→七兆円の財源

────

えーっと。
つまりは、だ。
そもそも米軍基地反対の立場を貫いてきた共産党だけに、思いやり予算なんて払う義務は無い、ということだろう。
そうなれば、当然日米安保はそのままでは行かなくなるわな。
そのうえで、基地を国内から追い出して、安保破棄、あるいは何らかの理由で残ったとしても紙の上だけの言葉遊びになる。
仮想敵(まあ、具体的には現状中国や北朝鮮、あるいはロシアあたりになるのだが)に対する盾、あるいは抑止力となっている米軍がいなくなり、丸裸になった日本が極東にのこされる事となる。
そうなったらそうなったで、国防はどうするの?
当然、自前の軍隊である自衛隊に任せる事になるが、そも、共産党は防衛費自体も削るといってらっしゃる。
んん?
これはつまり、戦争なんて起こんねえよという、極めて不安定で不確かな楽観主義の上に立っている、ということかな?
もしそうだったら、正直この党に政治をやる資格はないなあ。
それとも党の名前の通り、今度は中国の属国としてこの国を生き延びさせるつもりなのだろうか・・・。
正直、今の中国の下なんかについたら、なにされるかわかんねえ。
アメリカの犬呼ばわりされてた方がマシっぽい。
くわばらくわばら。

あと、政党助成金について。
じつは当方、この制度には要修正的賛成の立場を取っている。
実際、個人献金というものが成り立ちにくい風土のこの国において、政治に必要なカネを国家が国費で持つ、というのは必要な制度におもえるのだがどうだろう。
少なくとも、企業献金で台所を賄うのよりははるかに健全に思える。
ただ、やはりそれには議員数の削減が条件であるし、その上で税金で賄うのだから、出来うる限りガラス張りにしなければならないだろう。
しかし、なあ・・・。
全くのガラス張り、というのも、政治家としては正直難しいだろう。
不特定多数の人間に選ばれる立場の代議士さんである。
交際費もあれば、若い者を養う金も要る。
表に出しにくいカネもあるだろう。
そしてこれをやってしまうと、どうしても政治家のスケールというものが小さくなってしまうような気がするのである。
まあ、たとえて言うと、まるっきり公務員みたいな・・・。
これはイメージの問題のようにも思えるが、まあ、ある程度柔軟性を持たせた制度運営というのも必要な気もする。
しかし、柔軟性といっても、そも連中、拡大解釈大好きだし、なあ。
制度の運営とは、むつかしいものである。

そして次の大企業、大資産家の項だが・・・。
ええ?
それで七兆円も出てくるモンなの?
ひ、ひょっとして・・・接収?
うわおっかな。
まさしく連中はその名のとおり、仮面の下にスゲー牙を隠しているに違いない。

しかしまあ、なんぼあと百年経っても政権の目がないとはいえ、いささかテキトーいいすぎじゃね?
そんな風に思ってしまうのは当方だけであろうか。
まあ、基本言いっ放しだからなあ。
本気でこんな事言ってる人間を支持できる人って、今のこの国にいるんだろうか。
よくよく考えると、どうにも、不思議でしょうがない。

それでは最後の項に行きたいと思う。
こちらはかの青年の主張ではなく、完全に日本共産党としてのアナウンスとなっている。
まあ、前項の「私のお約束」とやらもほとんどそうだったが。
兎に角、見てみよう。

────

「建設的野党」がのびてこそ国民のための政治が実現できます。

総選挙の結果、民主党中心の政権が出来た場合、日本共産党は建設的野党として、良いものには賛成、悪いものにはきっぱりと反対の態度をとります。
労働者派遣法の抜本改正、後期高齢者医療制度の廃止、障害者自立支援法の廃止による応益負担の撤回など、他党にも呼びかけ皆さんの要求実現のため、「推進者」の仕事をします。
また、消費税増税や憲法改定の推進、衆院比例代表80議席の削減など、間違った政治を許さない「防波堤」の役割を果たします。

────

まあ、ここもこの党らしい論調である。
相変わらず、といったところか。
正直、いままでの姿、ここまでの考え方を見ていると、どのあたりが”建設的”野党なのかさっぱりわからんが・・・。
まあ、いい。
突っ込みである。

>>衆院比例代表80議席の削減など、間違った政治を許さない「防波堤」の役割を果たします。

この党は、議員数削減に基本的に反対なのだろうか?
そのあたりが良くわからないので、なんとも言いづらいが・・・。
しかし、間違ったと断言するあたり、必死さがにじみ出てなんともサディスティックな気分にさせられる。
たしかに、これに賛成する事は、ある意味自己否定、いや自傷行動、いやいや自殺といっても良いかも知れぬのだが。
もうね、実際自分的には比例区そのものをばっさりとなくしちまうのもいいのではなかろうかと思うのだ。
小選挙区のみ300議席。
いいね、じつにシンプルかつまっとうである。
まあ、場合によってはいつぞやのカナダの選挙みたなっちまうのだろうが・・・。
ただ、あるいは日本の風土に適わない、というところもあるかも知れんと考えもする。
風が吹けば吹いただけどこまでもいってしまうのが小選挙区制のおそろしさである。
今回の選挙など、小選挙区だけにしてしまえば自民なんぞ今のところ30~60といわれてすらいる訳で。
実際、そうなったらまさしく消滅である。
このあたり、小選挙区比例代表並立制というのは、バランス感覚というものをこよなく愛する日本人にとっては、案外国民性に適った制度なのではあるまいか?
ただ、それでも衆院議員数はこんなにいらないけどね。
実際、300くらいがちょうどいいと思うんだ。
他党に先駆けてこの「衆院300」をぶち上げたら、きっと共産党というのはたとい消滅したとしても、国民の記憶に長く残る、まさしくお星様となるであろうことうけあいだ。
役割を終え、消滅のために存在する政党。
なんとも逆説的で、ロマンあふれるフレーズである。
どうよ、やってみねえ?共産党。

というわけで、これで共産党候補への突っ込み終了である。
まあ、どうしても前日の諸派wの候補と比べるとつまんねえわな。
言い尽くし、使い古された内容繰り返してるだけの政党だし。
あたらしさ、っちゅうもんがないよ、連中には。
まあ、その分、明日の自民候補に期待しよう。
これもまた、有権者舐めてるというか、もうすげえからなあ。
ある意味宇宙だな、あれは。
ただ、載っけてる文章も内容もスッカスカだから、こちらの文量自体もそう多くなる事はないだろう。
では、明日もお楽しみに。
 



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