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2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
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佐々木譲氏の笑う警官を読んだ。

笑う警官と言うと先ず思い出されるのがスウェーデンの第一級警察小説”笑う警官”ではないだろうか?
マイ・シューヴァル、ペール・ヴァ-ルー夫妻によって書かれた、警察小説の名作である。

マルティンベックシリーズと出会ったのは高校生の時だったか。
古本屋にて購入した古谷三敏氏の”減点パパ”中の一篇に、シリーズの紹介がのっていたからだ。
刑事たちの情熱と苦闘、人間味、事件当時のスウェーデンの社会情勢、背景など、実に丁寧に描かれていて、当時はまさに寝食を惜しんで読み耽ったものだった。

佐々木氏の”笑う警官”は、当初”うたう警官”というタイトルだったそうだ。
なるほど、一読すると確かにそちらの方がタイトルとしてはしっくり来る、ような気がする。
もともと「マルティンベックシリーズのような警察小説を」というところから始まった作品らしいが、これがなかなかに面白い。いち北海道民として、ここ数年の道警の不祥事続きには、情けないやら腹立たしいやらだったが、実に巧妙にそれら問題点を抉り出し、一つの作品として仕上げている。

北海道警察本部シリーズ第二作の”警官の血”は残念ながら直木賞を逃してしまったようだ。
しかし、この調子で日本の”マルティンベックシリーズ”をぜひこれからも読ませてほしい、と望んで止まない。

マルティンベックシリーズ 興味のある方は、ぜひ一読をお勧めします。

  1  "Roseanna"邦題『ロゼアンナ』
  2  "Mannen som gick upp i rok"邦題『蒸発した男』
  3  "Mannen pa balkongen"邦題『バルコニーの男』
  4  "Den skrattande polisen"邦題『笑う警官』
  5  "Brandbilen som forsvann"邦題『消えた消防車』
  6  "Polis, polis, potatismos!"邦題『サボイ・ホテルの殺人』
  7  "Den vedervardige mannen fran Saffle" 邦題『唾棄すべき男』
  8  "Det slutna rummet" 邦題『密室』
  9  "Polismordaren"邦題『警官殺し』
  10 "Terroristerna" 邦題『テロリスト』

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