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2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
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おどろおどろしい響きである。
直訳すると”怪物夫”。
ドラクエシリーズの”マドハンド”を思い出す。
集団で出てきて仲間を呼んだり。
第3作ではたまにだいまじんを呼んだりしていたなあ。

5/28の某紙夕刊にて。
”モンスター夫、急増中”
なる見出しが躍っていた。
具体的には、産科医でのお話である。
記事より抜粋すると

「妻がこんなに苦しんでいるのに、気遣いが無いっ」
陣痛でうなっている妻に付き添っていた夫がいきなりブチ切れ。
看護士らに食って掛かった。
このようなことは、最近では良くあることらしい。

腹痛の女性が来院し
「原因は産婦人科系とは違う」
と説明しても
「そんなはずは無い。そんなこともわからないのか」
と夫激怒。
結局は盲腸だったりとか。

容態の急変で別の病院に搬送した際
「病院の設備不足が原因。搬送先の治療費は病院で支払え」
何のことは無い。治療費支払いの拒否である。

このような事例は氷山の一角であるという。
じっさい、調べればまだまだ面白い(失礼)事例は山ほど出てきそうである。

かつて、自分の姉が始めての出産を迎えた際。
笑い話に「鼻の穴からスイカが出てくる感じ」などと例えていた。
考えると、結構恐いかもしれない。
世の男連中には、永遠に理解り得ない痛みなのであろう。

もちろん、嫁さんを心配する旦那の気持ちもわからなくは無い。
世間にはさまざまな情報が氾濫している時代である。
たらいまわしにされて、結局母子ともに助からなかったとか。
医療ミスの話であったりとか。
ここ数年、よくそのような話を耳にするようになった。
が、所詮は素人が中途半端な知識を持ってしまっただけである。
当事者であるから、冷静さを失う。
”半端”であることも省みず、猛然と医者に食って掛かる。
全く、恥ずかしい限りである。

家族や、身内への情愛のことを”仁”とよぶ。
古代中国における思想である。
かつて、中華に於いてはこの”仁”によって国を治めることが理想とされていた。
家族、身内を厚くもてなし、一族の輪を広げてゆくこと。
そうすればおのずと国家というものも効率良く治まったのである。
が、中華は拡大を続けた。
必然的に、身内ではない”他者”或いは”他民族”というものとの交渉が増えることになる。
畢竟、”仁”だけでは組織も、国家も、まとめ切れなくなる。
故に、何か新しい思想、他人と交わるための思想、そういったものが必要になったのである。
そこで生み出されたのが他者への信愛、友愛などを現す”義”というものである。
この”仁”と”義”の二つこそが、古代中国が産み落とした、もっとも偉大な思想であるといえる。
後に、魯に国に生まれた孔子は、この仁義というものをより実践的に昇華し、その上で”礼”というものを取り入れ、”儒”という人間の規範というべきものを作り上げた。
その思想は三千年近く時を経た現在に於いても我々の生活の根底に息づいている。
893屋さんごときが簡単に口にしてよいほどお手軽な記号では断じてないのである。

なぜ、唐突にこのような話を始めたかというと、だ。
もう少し”義”の心をもって欲しいものだ、と感じたからである。
自分だけよければそれでいいと言うものではない。
世の中の限りなく100%に近い人間は、すべからく他者であるのだから。
家族を大切にすること、大いに結構。
同様に、他者への思いやりというものも忘れないで欲しいものだ。
そうすれば、もう少しだけ、棲み易い世の中になるような気がするのである。

柄にも無く説教くさくなってしまった。
しかし、お医者さん受難の時代である。
こんな患者や身内に当たってしまったら、大いにやる気も殺がれる事であろう。
哀れと言うほか無い。

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