見てまいりました、インビクタス。
寒い寒い言いながらモーニングの映画館へ。
人の入りはまあそこそこ。
思ったほど入っていないと言うのが正直な感想か?
まあ、スガイはいつ行っても空いてるしな。
まったり見るには、ちょうどいいやね。
映画のスジはこんな感じ。
南アフリカでアパルトヘイトが撤廃され、初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ。
大統領になったはいいが、国内は白人、黒人間の根強い対立が続いていた。
民族の調和という目標を掲げながらも、山積する難問の前に忙殺され、足踏みの日々が続く。
そんな中、また一つの問題が持ち上がる。
白人層からは根強い支持を受けるが、黒人層からは国家の恥、お荷物と呼ばれる選抜ラグビーチーム『スプリング・ボグス』。
そのチームを解体し、新たに黒人主導のチームを作ろうという動きが持ち上がるのである。
折りしも自国でのラグビー・ワールドカップ開催を控え、白人層に深刻な影響を与えかねないと考えたマンデラ大統領、これを好機ととらえ、ボグスのキャプテンであるフランソワ・ピナールと会談し、人種間の対立ををまとめる足がかりとして、ワールドカップでの優勝の命題を掲げる。
果たしてマンデラ、ピナール、ワールドカップ、そして南アフリカ共和国の明日はどっちだ!?
さいごがはしょり気味でやっつけ風となったが、大体がこんな感じである。
感想としては、まあ、それなりに面白かったというところか。
二時間強の上映最中、別段眠くなる事も無く、最後まで完走できた事を考えれば、まずまずの映画であったと言えそうだ。
ただ、スポーツモノとしては今一つ熱さに欠け、ヒューマンドラマとしてもいささか淡々と進みすぎるため、突き抜けた面白さと言うのは感じられなかったのが残念なところ。
クリント監督の味といえばそれまでだろうが、もう少し媚び媚びしてくれても良かったかもわからんねえ?
本国アメリカではまあ、興行収入的には正直ポシャッた感が否めなかった様子であるが、いっぱいお金かけた上でのこと、これから日本の動き次第ではセールス的にもそこそこのところまでは行くのではなかろうかと思う。
宣伝過剰にも見えるが・・・。
少なくとも、yahoo映画の評価はやりすぎかと。
それにしても。
モーガンも歳喰ったなあ・・・。
ショーシャンクはあれいつだっけか?
えーっと・・・1994年?
モーガンが37年生まれだから、まあショーシャンクの時でも57歳か・・・。
当時はすごい若い演技と、同時に歳を喰った演技を両方見事にこなしており、凄い役者さんだなあ、と思った記憶があったが。
そうか、現在は73歳、か。
わざと歳寄り臭い演技をしているのかな、とも思ったが、まあリアルで歳喰ってたわけである。
表情や纏った空気で演技できる数少ない俳優さんである、これからも元気で活躍して欲しい。
まあ、その他にはマット・デイモンなんかも出ているが、好青年的な役柄は嵌まっていたといっても良さそうだ。
ただ、あんまり印象には残りません。
やはりまだ、若さが覗くよねえ。
今回一番のはまり役は、大統領護衛官のリーダー役・・・この人はなんていう人なのかな?
すみません、名前がわかりませんorz。
えーっと・・・ジェイソン・シャババラさん、かなあ(半信半疑)。
愛嬌のある顔、表情ががとってもキュート。
白人の護衛官チームといろいろ衝突しながら、それでも少しずつまとまっていく様を、本線と並行してメタ的に描き出しているのは実に上手。
この護衛官チームは全体的に味のある役柄をみなさん上手にこなしており、或いはこのあたりが映画の一番の見所かもわからんと思う次第。
脇は良く活きていますよ?
まあ、見に行っても後悔はしないであろう作品である。
ただ、あまり期待していくと「・・・」ということになりかねんところも無きにしも非ず。
クリント監督はまあ、前作グラン・トリノが何かと評判が良かったからなあ。
当方としては、グラン・トリノそしてインビクタス、共に未だ『スペースカウボーイ』を超えられないといった思いが強い。
・・・まあ、こんなこと言ったら「何言ってるのお前」とか、総突っ込み喰らいそうなのだが。
是非にも、クリント監督には『許されざる者』『スペースカウボーイ』を超える作品をもう一つでもいい、出してもらいたいものである。
同時にモーガンさんにも是非『ショーシャンク』越えを。
まあ、あのお仕事もなかなか厳しいものであるなあ。
こんなわがままユーザーがいるからねえ。
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