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2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
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現在、マイケル・シェイボンの
『ユダヤ警官同盟』
を読んでいる。
これがなかなか進まない。
面白くなくはないのだが、やはり翻訳ものということで、文意が取りづらかったり、あるいは読みにくかったり、難解であったりと、まあ、いろいろ大変である。
同様にユダヤ人やその社会を扱った翻訳モノならば、フェイ・ケラーマンのピーター・デッカーシリーズがまず思い浮かぶ。
サンフランシスコ市警のピーター・デッカーが敬虔なユダヤ信徒であるところの若く美しい寡婦、リナに一目ぼれをして、なんとか口説き落とそうとする涙ぐましいお話?なのであるが、起伏に富んだお話とわかりやすく読みやすい語り口が好感の持てる、素直に面白いと言えるシリーズである。
それに比べると、お話の深度やエスプリの利かせ方、扱っているテーマの重量などは『ユダヤ警官同盟』に分があると思うが、それだけにどうしても読み進めるのに疲れてしまう傾向があることは否定できない。
さて、果たして読みきれるのかどうか・・・。
上・下巻の上巻終了間際であるが、正直、心が折れそうです。

まあ、普段ならばそうそう手にとらない類の本ではある。
これを当方が手に取ったのは、明らかに書店の罠であろう。
でーんと平積みにされて、あおり文句のポップがでかでかと立っている。
曰く
「ピュリッツァー賞、O・ヘンリ賞作家が送る、ハードボイルド大作」
帯には
「ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞三冠制覇」
「エドガー賞、ハメット賞最終候補」
???
あれ、どっかで聞いたことあるけど、この賞ってなんだったっけ?
エドガー賞とハメット賞なら所謂ミステリ畑であろうが・・・。
まあ、恐らくはこんだけズラズラ受賞してるんだから、つまらねえってことはないだろうさ、たぶん、とはいえ、O・ヘンリ賞は解からなくも無い、が、正直ピュリッツァー賞の小説部門ってすげえ微妙だよねえ。
なんて考えながら上・下巻を購入したのである。

読み始めると、途端に?マークが脳内に並ぶ。
シトカ特別区?
ドイツに原爆投下?
はて、なんだろうね?
とか考えていると、知人の××氏が
「おー、SFか?珍しいな」
あっ。
そうかそうか、その三冠はSF文学賞か。
ってゆうか、ヒューゴー賞の時点で気づけよ、自分。
いわゆる、歴史改変SFというやつなのだろう。
とはいえ、描かれている内容は純文風ミステリである。
改変のとこだけSFに引っかかったのか・・・。
まあ、SF文学賞とわかっていたら、絶対に手にとらなかっただろうなあ。

しかしまあ、翻訳の難しさもあるだろうが、この内容でSF三冠制覇とは。
よほど本格SF分野が不作だったのだろうことが窺われる。
それとも、SFというものは、当方が思っている以上に懐の広いものなのだろうか。
やはりこの分野は永遠の謎である。
 

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