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2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
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先週末はアントン主演という事で、表題のACACIAを見に行ってきた次第である。
さあ、泣け!といわんばかりの映画であるが、正直どこで泣いたらいいのかわからなかった当方がいる。
果たして、当方の感情の沸点が高すぎるのか、或いは映画自体がダメなのか、後者であると信じたい。


あらすじ


元覆面レスラーの大魔人は、現在では世捨て人のように函館の小さな団地で過ごしている。
そんな大魔人の下に、いじめっ子から逃げてきたタクロウという少年が現れ、助けてやった事によりタクロウと大魔人との交流が始まる。
そんなある日、タクロウとその母親がやってきて、一ヶ月だけタクロウを預かって欲しいと頼まれる。
起居を共にし、より濃密さを増す二人の交流の中で、大魔人はタクロウに失った息子の面影を見出し、また、タクロウも顔も知らない父親の姿を大魔人に見出してゆく。
そして、約束の一ヶ月を迎える頃、二人はお互いの本当の家族と向き合う事となる。


まあ、こんな感じである。
恐らく見所はアントニオ猪木一本であると考える。
脇も結構豪華な面子なのだが、あまりそれを感じさせなかったりする、凄い事なのかどうか・・・。
そんな最大の見所のアントンが、変に頑張っちゃってたりして痛々しいことこの上なかったり。
素人なんだからさ、そんなに頑張んなくてもいいのにね?
素でやってもらえれば、とも感じるのだが、あいつ結構タチ悪い人間だからなあ、大魔人のようないい人には、素でやってもなれないんだろうなあという気も。
ということは、結局主役選びの段階で、映画の失敗は決定していたという事なのだろう。
なんとも切ない限りである。


さて、この映画であることを深く考えてしまった当方である。
それは、子役の存在、そのあり方について、だ。
今作は主役級の役どころとして、タクロウ役に林凌雅という少年が出演している。
まあ、当方はこの映画で初めて見たのだが。
へたくそ、というわけではないんです。
それなりに存在感はあるし、子供ながら頑張っていると思う。
ただ、やはり子供だから、とか、かわいいから、とかでごまかしている部分はどうしてもあるわけで・・・。
例えば、ハリウッドあたりには圧倒的な演技をする子役というのは結構いる訳で、当方の記憶に新しいのはアイアムサムやマイボディガードなどのダコタ・ファニングあたりはその代表と言えるだろうか。
もう、なんというかね、圧倒的だったよな。
あの存在感というやつは、演技とかそう云うのを超越してたもんなあ。
かわいいからいい、とかそういったものではなく、もっとドライにプロフェッショナルに徹するのがあちらの映画の本質なのかも知れない、シビアな世界である。
それに比べて、邦画の世界では、子供にプロフェッショナルを求めていないような気がするのだがどうなんだろう。
今作に関しては腐っても主役級である、いかに脚本や映画自体がヌルいとはいえ、演じるほうもそれなりの覚悟が必要だし、また撮るほうも遠慮などしてはいけないところだと思うのだが・・・。
現状のような子役の扱いが続くようなら、子役がでるような邦画は全て演技的に駄作だという認識になるのだが、どんなものか。
流石にダコタ・ファニングまでとは言わない、あそこまで行けばまさに天才の領域である、しかし、少なくとももう少しばかりプロの自覚を本人も周囲も持って仕事をして(させて)欲しい、そんな風に感じた次第である。


映画としては山なし谷なし、これといった面白みもなく、最後まで行ってしまった作品であった。
見るべき価値は・・・まあ、無いだろうなあ。
きっと、他に楽しい映画はたくさんありますよ?
どうしても、なんか間違ってるがそれでも頑張って演じてるアントンが見たい、という人には、勧めはしないが止めもしないというスタンスである。
 

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世上では三連休の最終日、いかがお過ごしであったろうか?
ここ札幌としては珍しく、随分と蒸し暑い日となってしまった一日であった、もうね、外に出ると途端にカビが生えそうなほどである。
当方はといえば、最終日の今日だけが無事お休みが取れた次第、まあ、馬券も予想的には外したが、買いにいけなかったのが不幸中の幸いか、いくらか得した気分ではある。
それでは、先日予定通り鑑賞した必死剣の鑑賞記である。


あらすじ

妻に先立たれたやもめ男、兼見三左エ門が、海坂藩藩主、右京大夫の愛妾連子を城中で刺殺した。
果たして、その理由は自身によって語られる事は無いが、斬罪を望む三左エ門に対し、藩は半知召し上げの上、一年間の蟄居閉門を命じる。
異例の沙汰はまだ続く、一年の蟄居後、三左エ門はなぜか元の組頭から異例の出世を遂げ、近習頭取に抜擢される。
一体何故こうなったのか?
様々な思惑に翻弄され、死ぬべきときに死ぬ事ができなかった男は、その後、どのような最後を遂げることとなるのだろう。


当方の感想としては、なかなか面白かったといっていい作品である。
ラストのアレはもう凄まじいの一言、あの瞬間だけで「この映画を見てよかった」となってしまった。
まあ、恐らくは賛否両論あるだろうが、まさに圧巻である。
話の運びも無理が無く、映像的にはやや非凡さに欠けるが、それでもお話はしっかりと練りこまれており、退屈せずに終いまで見ることができた。
好みということもあるだろうが、ここ最近見た映画の中では、楽しめたほうだろう。
お話の底に流れるものは、所謂初期の藤沢周平作品的な無常観や、あるいは理不尽さというものが基となっている。
そのあたりの原作にある空気感というものは、この映画ではよく表現されていると感じた。
ただ、その意味では池脇千鶴演じる里尾役が、やや軽すぎた嫌いがあったような気もする、まあ、これは演技云々の問題ではなく、純粋な脚本の好みの問題かもしれない。


演技的には、脇はとてもしっかり固められている。
当方が一番好きだったのが、これは敵役であるだろう連子役の関めぐみである。
いい女優さんだなあ、と。
挙措の美しさと堅さ、そして徹底的かつ機械的な冷たさを感じさせる表情など、連子という役の人柄をしっかりとつかんで表現している。
まさか、この頃の女優さんにここまで感心させられるとは、少しばかり驚いている当方である。
そして、これもまた敵役になるのだが、藩主右京大夫役の村上淳、この人もまた良かったなあ。
あのどこか神経質そうで執念深そうで、それでいて小者的な悪役振り、あれもまた見事に演じられていて見ていてゾクゾクした。
若い役者さんが随分と育ってきているのだなあ、と、感心しきりである。
そしてなにより圧倒的な岸辺一徳。
もう、凄い存在感だよね?
上手い下手通り越しているよなあ、実際。
スクリーンに出てくるだけでため息がもれてしまうのである。
ある意味卑怯であるといえるだろう。
まあ、このように並べると、どうしても悪役好きであることがばれてしまうのだが、致し方あるまい。

逆に、主人公のトヨエツは、一本調子に見えてやるせないところ。
役どころ的に致し方ないのだろうが、もう少し変化があっても面白かったかも知れない。
小日向文世は最近良く見るが、まあ、毒にも薬にもならん役どころである、この映画に関しては安定感だけといったところか。
そして、非常に残念なのがやはりと言うか何と言うか、敵役ともいえずなんとも微妙な役どころを演じた吉川晃司だろうなあ。
いやあ、軽い、なんというか、軽いのである。
ただでさえ難しい中ボス的な役どころ、その上これだけ上手い人に囲まれて、ちょっとばかりかわいそうな感じもしないでもないのだが・・・。
基本、うまくねえしなあ、この人。
まあ、ねえ。
こいつがボスか!と思ったら直後にラスボスが出てくる展開、完全に喰われちゃったといった印象である。
頑張れ、生きてりゃきっといいことあるさ・・・。


このように、当方的には結構満足できた映画である。
ただ、前述したとおり。好みはわかれそう、結構地雷と思ってる人も多そうだ。
ということは、あまりお勧めしづらい映画であるのだが・・・。
まあ、時間があって気が向いたら、見てみるのも良いかもしれないという一本である。
 

ス●イの無料鑑賞券の期限が過ぎそうだったので、先週末はあわてて劇場に駆け込んだ次第である。
何を見るかは全く考えていなかったのだが・・・。
馬鹿である。
そこで、パンフを見ながらいろいろ考えた結果、候補を3本まで絞ったわけである。
その3本とは
『バウンティ・ハンター』
『ハングオーバー』
そして表題の
『レポゼッションメン』
である。
バウンティ・ハンターは素直に面白そうだったが、夫婦モノということで食指が伸びず、また、ハングオーバーはコメディで、正直向こうのコメディでは笑えた試しがない当方である、ここは寄せだろうと考えレポゼッションメンにしたわけである。
・・・ひょっとしたら、一番外れを引いたかもしれないと、ひそかに後悔しているところである。


あらすじ

近未来の世界。
そこでは、人工臓器ビジネスが隆盛であった。
適性に左右されることなく誰にでも適合し、提供を待つ事も無い代わりに、人工臓器は非常に高額なシロモノである。
臓器会社「ユニオン社」は、そんな人工臓器のパイオニアであり、バカ高い金利をかけてそれを提供し、支払いが滞れば、合法のレポゼッションメン──人工臓器回収人──が、人工臓器保有者の生死に関係なく臓器を回収し、荒稼ぎしていた。
そんなレポゼッションメンの稼ぎ頭、レミーは、ある仕事のトラブルで、ユニオン社の臓器を埋め込まれてしまう。
莫大な借金を抱え込んだレミー、人工臓器を埋め込んで以来、臓器回収もできなくなり、代金を滞納、ついにはレミー自身が回収対象とされてしまう。
果たして、レミー君の明日はどっちだ!?

こんな感じである。
ハズレ、と前述したが、まあ、冷静に考えてみればそうともいえないかな?
純粋に主演のジュード・ロウが好きな人には、彼主演のアクション映画として、鑑賞する価値は十分にある作品である。
ただ、やはりと言うかなんというか。
宣伝が過剰だよねえ。
えーっと、無料パンフの謳い文句が下記である。

『真実を回収(レポ)せよ。』
『人工臓器を埋め込まれた最高のレポゼッションメン。彼を待ち受ける、驚愕の結末とは──。』

ぶっちゃけて言います。
いや、真実を回収せよ、とか。
驚愕の結末とは──とか。
結局、夢落ちじゃないですか!!
なんだそれー、二時間引っ張って夢落ちて!
まあ、厳密にいえば、新☆夢落ちってかんじなんだけど。
そら確かに、ジュード・ロウ主演でも、脇にフォレスト・ウィテカーとかリーヴ・シュレイバーとかステキ役者配しても、札幌ではス●イ単館とか、屈辱の仕打ち受けるっちゅうねん!
まあ、非常に、人件費が高そうな、凡作であるというのが当方の偽らざる感想である。


まあ、この映画の楽しみ方としては、だ。
一つに、前述したとおり、純粋にジュード・ロウのアクション映画としてなんも考えずに見るというやり方がある。
これが一番のお勧めだ。
少しばかりマニアックなやりかたなら、フォレスト・ウィテカーの発散する空気に酔う、というのがある。
まあ、一番オイシイ役どころだよね。
流石に名優だけあって、表情の見せ方一つとっても大変お上手であると感じた。
また、雰囲気もいいなあ。
このひとのみ楽しみにして、ストーリー等他一切カット、というのもアリだろうさ。

そういえば、最近リーヴ・シュレイバーよく見るよなあ。
当方があの人を初めてみたのが、確かデンゼル・ワシントン主演の『クライシス・オブ・アメリカ』とかいう変な映画だった。
まあ、今となって覚えているのは、サージェント・レイモンド・ショウという名前と豪華キャストの割にダメな映画だったという事だけだが。
それが今では引っ張りだこ、これから封切りになる『ソルト』にも、いい役どころで出演しているしな。
まあ、一風変わった雰囲気のある役者さんではあるし、使いやすいというところもあるのだろうが。
人はこのように、様々な黒歴史を経験しながら成長していくものだ・・・などと、穿ったことを考えてみたりする。


まあ、このように、決してお勧めできる映画とは言い難いわけだが。
こうなると俄然、候補だったほかの2作品が気になってきた。
面白かったら、首でもつりたくなりそうである。
エエイ!俺の見なかった映画など、全て駄作であるがいい!とか、物騒な事を言ってみたりする。
まあ、ちょこっとヤフー映画でも覗いてみようかね。
今週末は必死剣鳥刺しを見てくる予定である。
まあ、気が向いたら鑑賞記も書くかもわからんね?


 

さて、先週末はアウトレイジを見てきた。
レイトだったこともあり、客の入りはそこそこ、2割程度であろうか?
まあ、静かに鑑賞できて何よりである。

あらすじ

あらすじというほどのストーリー性も無い。
が、まああらあらと流せば、こんな感じとなろうか?
巨大暴力団組織、山王会の定例会で、山王会系の直参・池元組の組長池元(國村隼)が、山王会の若頭・加藤(三浦友和)に難癖をつけられ詰問される。
曰く、直参の池元が直参でない組織、村瀬組の組長・村瀬(石橋蓮司)と親である山王会組長(北村総一朗)に無断で兄弟杯を交わすとは何事かと、そう云うことをすればうちの組長も、池元は村瀬と組んでなにかたくらんでいるのではないかと考えを回すとの事である。
全く痛くも無い腹を探られたという訳でもない池元(山王会は基本ヤクのシノギはご法度だが、池元は村瀬と組んでシマ内でヤクを扱っていた)は慌て、下部組織の武闘派組織、大友組・大友(ビートたけし)に村瀬組対策を命じる。
しかしそれは、これから始まる屍山血河の謀略戦の、始まりの合図に過ぎなかった。

適者生存

所謂、ダーウィンの説であるが、この映画もそんな感じである。
極々一本調子な殺って殺られての映画であり、ストーリーも大体腹の中でなに考えてんだかわからないような狸の化かし合いの様相を呈している。
そんな中で、よりアクが強く、上手に立ち回ったものが生き残る筋立て、まさしく適者生存である。

演技と俳優

そのような中にあって、最も印象に残ったのがやはり國村隼の殺られっぷりであろうか?
もうね、群像劇とは言い条、どうしてもビートたけしに感情移入してしまってねえ、そのなかで敵役としての小悪党振りはこの人がピカイチであったといえる。
ああ、このおっさん死なねえかな、なんて思ってるピークなところでバッツリ殺られて、拍手喝采しそうになったとかならないとか、神のタイミングである。
あとで考えてみれば、演技や役どころという意味では、この人が一番好きであった当方である。
その逆に、わかりにくかったのは椎名桔平かなあ。
周りが強烈すぎたというところもあるだろうが、役柄的にはどうにも埋没気味に感じる。
重要な役どころで露出も多いのだが、いい演技をしても毒が少ない分、印象が薄い、死ぬシーンと、刑事に叱られて車に煙草ぶつけに行くシーンくらいしか残っていないのである。
その他、随分と豪華なキャストを惜しげもなく使っており、演技的には見所十分な本作である。

映像

ただ、映像的にはいささか緩いところが随所に感じられる。
北野武監督作品の特徴であるともいえるかも知れない。
基本、撮り直して映像を磨きあげることをしない監督である、その場の空気と役者さん考えに任せるといえば聞こえがいいが、どうしても何度もリテイク出して磨いた映像と比べると、カット毎の収まりの良さや美しさといったところに「おやっ?」というものを感じてしまう。
それを面白さととるかどうか、まあ、見るほうの感じ方なのだろうが。
嵌まれば凄いシーンが撮れそうで、実際そういったシーンもあるが、外ずところもまた多い、というのが当方の見た印象である。

さて、映画としてはなかなか面白かった、というのが当方の感想である。
さすがにヤクザもの、という事もあり、バイオレンスに継ぐバイオレンス、苦手な人には結構きついものがあるだろう。
まあ、そんな人が見るものとも思えないが・・・。
展開が早く、容赦の無い映像が多いので、少なくとも退屈はしないと思う、残酷描写を苦にしないひとならば、一度は見る価値もあるだろう。
話の種に、見てみるのも良いのではあるまいか?

 

随分と前に見た映画である。
封切り当日にレイトで見たのだから、かれこれ3週間ほど経過するであろうか?
正直な所、終り方がかなり納得いかない代物だったので、それを消化するための時間が必要だった、という言い訳をしておく。
キャストはガチ、仲代達也の生存確認に行ったら、その他大勢の大物達の生存確認もできてしまった、お得感あふれる映画である。

映画の筋は、こんな感じ。

増毛在住の元漁師、忠男は孫娘の春と二人暮し。
しかし、春の職場(小学校)が廃校になったことにより、二人の生活基盤はあっけなく崩壊した。
金銭的余裕が無くなれば、精神的余裕も無くなる。
ある日、ちょっとしたやり取りからガチ喧嘩に発展し、マジギレした忠男は、家を捨てることにしてみた。
自他共に認める偏屈漢、忠男の頼る当ては、4人の兄(姉)弟たちより他に無い。
まあ、四人いれば誰かは養ってくれンだろ、ていどの甘い気持ちの忠男の後ろからは、ヒタヒタと孫娘、春が・・・!
いま、忠男と春の、居候先探しの旅が始まる。

ちょっと愉快ゲにアレンジすると、こんな感じである。

キャストは前述したとおり、超豪華です。
主演・忠男に仲代達也、春に徳永えり。
兄、重男に大滝秀治、重男の妻恵子に菅井きん。
弟(名前は忘れた)の内縁の妻に田中裕子。
そのシーンのチョイ役に小林薫(顔すらはっきりわからない本当のチョイ役です)。
頭の上がらない姉・茂子役に淡島千景。
末の弟・道男役に柄本明、その妻明子役に美保純。
春の父親・津田真一役に香川照之、その再婚相手津田伸子役に戸田菜穂である。
すげえ、顔すらでねえチョイに小林薫使うとか、どうなってんだ一体。
一発目にひでじい、きんさん共に生存確認できて涙が出そうになったとか。
千景姉さんもいい味出してたなあ、役どころとしては一番いいところ引いた感もある。

まず、忠男役、仲代達也に言及しなければなるまい。
まあ、おじいちゃん役ということで、おとなしい演技になるのかなーなんて思いは、開始直後に吹っ飛びました。
暴れる・杖投げる・超偏屈・わがまま放題・とまあ、なんというかこういう生き方がしてみたい、その見本のような役どころである忠男役、当然カリカリに尖りきった演技を披露である。
いやぁ、若いねえ、まだまだ。
逆に孫娘、春はもっさりしたキャラクター、演じる徳永えりも頑張っていたとは思うが、それでもやはり忠男の怪演に終始喰われ気味、かわいそうな感じもある。
それでも、ラストの父親役、香川照之とのやりとりはしっかりと若さも出せていたし、いい仕事だったのではと愚考する。
しかしまあ、21~2歳でこの面子全部と絡むわけだから、いい経験にもなったろうが、怖かっただろうなあ。
これを糧に、成長して欲しいものである。

インパクトの強かったシーンといえば、やはり兄弟廻り最終章、道男役の柄本明との絡みだろう。
まあ、ね。
兄である忠男に散々悪態をついて、キレた忠男に散々殴られるだけのシーンなのだが、なんだろうねあの強烈な存在感は。
キャラクターの勝利なのか、ただ、悪態ついている”だけ”とはいえ、その背後に隠れている兄への思いというのは、モニター越しながらびしびし伝わってきた。
いい役者さんなんだなあ、と、改めて感心しきりである。

総じて、まあ、いささかベタな感もあるが、家族群像としてはまずまずいい映画だったのではあるまいか?
所々、ホロリとさせられるシーンもあったし、長い映画ながら最後まで退屈せずに見通すことができた。
ただ、なあ。
前述したとおり、あの最後の終り方、なあ。
アレばっかりは、理解はできるが納得はいっていない、というのが正直なところである。
春が踏み出す新しい人生、という意味合いにおいては、あれがベストだということはわかるのだが・・・。
まあ、なんというか、変なモヤモヤを抱え込んでしまったというのが忌憚の無い意見である。
感じ方は十人十色だろう、気になった方は、是非劇場でごらん頂きたい。

 



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