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2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
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もういくつねると、衆院選?
久々の国政選挙である。
あらゆる大メディアが自民の歴史的大敗をはじき出す中、もうそろそろ悪いところも出尽くした感のある自民が盛り返すのではないかと考える当方である。
バンドワゴンはここまで、もうそろそろ旧来の支持者や未だ態度を保留している30%ほどの有権者による、アンダードッグ効果が出始めるはずだ。
最終的には民主が240そこそこ、自公で220程度が妥当なところではないかと見る。
民主と連立を組む社民、国民新などは埋没により大きく議席を減らす可能性があり、結局のところ党としての体裁を保てなくなることも考えられる。
これで、この国も二大政党制へとシフトしてゆく事になるのかなあ。

選挙管理委員会による選挙公報が出た。
現在、札幌一区に在住の当方である。
ここでは四人が立候補、自民、民主、共産、諸派wという面々。
一面にでかでか各々の主張が載っており、なかなかに面白い。
突込みどころ満載という意味で。
そこで一々突っ込んでいく自分がいますよ。
根気を入れて、連載をしたいと思う。
もしも読んでくれる人が居るのなら、応援してね?
まずは一人目。

○諸派wの女性候補

消費税全廃で景気回復とか言ってる、斬新だ。
琴似に住んで三十年、おばさんパワーを政界に!というエクストラメンションマークがなんとも勇ましくてほほえましい。
彼女の主張はこうだ。

────

① 景気回復のために、消費税をゼロにします。

いい品物を安くが商売繁盛の基本です。
現在の不況下においても5%引きセールを実施すればお客様は買って下さいます。
消費が上向けばやがて景気は回復します。
相続税、贈与税などの減税や金融緩和政策を実施する事でGDP4%成長を促し、これを四年続ければ消費税の減収分は補えます。
その間、無駄な支出を削減し、いわゆる埋蔵金の活用や不要な国有財産を処分して不足分の財源を確保すれば消費税全廃は可能です。
消費税を3%から5%に上げた翌年から税収が減り、99年には五兆円も税収が減りました。
そして、山一證券や拓銀が倒産するほどの不況に陥りました。
ですから、消費税の増税では税収が増えず、増税分を社会保障に回すなど出来ないのです。

────

いやいや、すごいね?
ネタかこれ。
まあ、当方もあまり政治経済には詳しくないが。
まずはここから。

>>いい品物を安くが商売繁盛の基本です。
>>現在の不況下においても5%引きセールを実施すればお客様は買って下さいます。

これは典型的なデフレ型の考え方じゃね?
健全な経済とは、いいものを安く、ではなく、いいものを適正な価格で、ということに尽きるのではないかと愚考する。
安売りは、始めはいいが、結局競合を呼び全体のパイを小さくさせるものである。
利幅が小さくなれば純利に跳ね返り、経営を圧迫、結局賃金にしわ寄せが来るのは自明の理だ。
ここ十年で一人頭の可処分所得が100万円目減りしたということを考えれば、まあ、理想ばかりも語っては居られないのが販売現場の現実であるが。
それでも、安ければいい、仕入れ値材料費を少しでも圧縮したい、そんなある意味悲痛とも言える思いが結局は、記憶に新しい食品偽装というものを呼び起こしたわけであって。
このあたりは”安くて安全で高品質な”などという間違った幻想を抱きつづけている頭のかわいそうな消費者連中にも大いにモノ申したいところではあるのだが兎に角。
そも、車や家、土地なんかの大物ならともかく、それ以外で5%程度の値引きがそれほど集客につながる時世とは思えんのであるがどんなものなのかなあ。
ひょっとして商売上手?

次はこのくだり。

>>相続税、贈与税などの減税や金融緩和政策を実施する事でGDP4%成長を促し、これを四年続ければ消費税の減収分は補えます。

さて、あまりに無頓着のような気がするのは当方だけであろうか?
なにがって、この”GDP4%成長を促し、これを四年続ければ”の一文である。
たしかに、ここまで徹底すればある程度の消費促進効果は挙げられるだろう。
ソレにより、GDP4%の成長、というのも達成が可能なような気がする。
ただし、あくまで単年単位でのこと、四年間連続してそれを達成しようというのは、なかなかに無茶と考えるのはおかしかろうか。
そも、外的要因を全く考えていないように見える。
内需ばかりに目を向けて、国外の外交の激変や景気の悪化を見ないようにしているとしか思えない。
これだけ経済というものが世界規模でつながっている現在、なかなか気楽には考えられないものだろうが・・・。
いことばっかりいいやがって、こんちくしょうめ!
ああ、まあ、マニフェストなんてえものはそんなもんか。

ついでにここ。

>>いわゆる埋蔵金の活用
>>いわゆる埋蔵金の活用
>>いわゆる埋蔵金の活用

・・・ハッ!?
あまりのことに繰り返しちまったじゃねえか。
埋蔵金は、麻生の補正と給付金で使い果たしたというのが専らの評判である。
いや、まあ、実際本当かどうかはわからんがね?
そのあたりの情報をつかめるのは現状のシステムじゃあ与党だけの様だし。
ただ、補正予算と給付金後、あれほどにぎやかだった霞ヶ関埋蔵金にほとんどの野党が触れなくなったのもまた事実。
・・・使い果たしたんだろうなあ。
儚い夢であったよ、いい響きだったなあ”埋蔵金”。
まあ、あんまり国家予算に関して”埋蔵金”とか言わないほうがいいと思うよ?実際。
うさんくさいし。
いや、ひょっとして武田埋蔵金のことか?

そしてこのくだり。

>>消費税を3%から5%に上げた翌年から税収が減り、99年には五兆円も税収が減りました。
>>そして、山一證券や拓銀が倒産するほどの不況に陥りました。

んん?
これまた凄い突込みどころだなあ。
満載過ぎる。
まず、消費税を上げたことと、税収の減収は、たしかに一因ではあろうが、完全に結びつけるのは無理無体じゃね?
この頃は、消えた十年と呼ばれる地獄の真っ只中、銀行は剥がしや不良債権隠しに躍起になり、日本国中逆祭り状態であった。
景気は当然ながらなべ底のズンドコ。
まあ、税収が減るのは当然だわな。
確かに、タイミング的に最悪ではあったが、全部を全部消費税のせいのように書くのはさすがに庶民舐め過ぎだろ。
でもって、だ。
山一ぃ?拓銀んん?
いや、消費税ぜんぜん関係ないじゃん。
確かに、景気悪化は破綻の最大の要因ではあるが、それはバブル崩壊時の話である。
旧大蔵省と国策に潰されはしたが、消費税に潰されたわけではなかろうよ。
騙しや舌先三寸ならともかく、まともにこんなこと考えてるならすっげえな、このオバちゃん。

まあ、確かに消費税というものを万能な財源と考える潮流はいかがなものかと思う当方ではある。
もっとも滞納が多い財源であるし、税制としては公平なように考えられているが、実は不公平極まりないものであるとも愚考する。
ただ、それでもなお有効な財源の見つけられない政府にとって、唯一考え得るやむを得ぬ財源であることは違いなかろう。
ソレを撤廃とは。
まあ、そのチャレンジャーっぷりはたいしたものだが、それでもその言いっぱなし感が鼻につくところはあるなあ。

では次の第二項目に行ってみよう。

────

②北朝鮮の核ミサイルで、一人の国民の命も失わせません。

北朝鮮によるミサイル発射に対して政府は毅然たる態度を示せませんでした。
核ミサイルの攻撃を受けてからでは反撃することすら出来ません。
国家としての気概を示し毅然たる態度で臨むことで、こうした挑発を抑止し、国民の生命と安全、財産を守る事ができると思います。
憲法を改正し、国民の安全を守ります。

────

んー。
なんだか抽象的すぎるよね。
”毅然たる態度” ”国家としての気概”ねえ。
具体的にはどういうことを言うんだろうね?
と、裏っかわで教sいやちがった党総裁がなんか言ってますね。

●「毅然たる国家」として独自の防衛体制を築きます。
私達は、北朝鮮の日本人拉致や、ミサイル発射で日本を脅かす事を許しません。
拉致事件解決やミサイル阻止のために、正当防衛の範囲であらゆる努力を行います。

???
なんか・・・怖っ!
いやいや、あらゆる努力って。
なにするきだ、り○うほう。
なんか事前には”先制攻撃”とか言ってたしなあ。
小池百合子の選挙区でも、なんか大変なことになったらしいし。
いやあんた、平壌に特殊部隊て。
あれで百合子タンはまた一歩落選に近づいたと専らの評判である。
どうにも極端でいけねえなあ。

当方の考える戦争とは”政治の敗北”に他ならない。
戦争がおこるということは、関係の構築に失敗した、それを修復できなかった、外交の方向性において誤りがあった、つまりは政治的な手腕の稚拙が武力行使を招くのである。
まあ、その他にも経済や宗教が戦争を呼ぶ場合もあるが、それすら大きく考えると政治の問題となろう。
甘い事は十分に理解している。
ゆえに当方は武力を保持する事を否定はしない。
集団的自衛権というものが、現状において最も有効なる国防の力であるというのが当方の持論である。
そこから、軍縮なり、核廃絶なりを進めて行くのが最も妥当だと考えている。
だから、政治家が戦争を肯定することは絶対に間違いであると考えるのである。
『百年、兵を養うは、唯一日の用に足す為也』
至言である。
用心を怠る馬鹿に政治家の資格は無い。
しかし、そこで安住してしまうものにも資質が無い、ということである。
難しいね、国防。

最後に、第三項目である。

────

③三億人国家で北海道に希望の未来を実現します。

私には夢があります。
北海道の大自然は豊かな農産物海産物をもたらしてくれます。
ここに、人工衛星による監視システムを活用し、農作物の育成や漁場の発見、栽培漁業へと発展させていきます。
農業、漁業の分野に海外から移民を受け入れ後継者問題に備えます。
また、流通の確保のために、雪に負けない高速道路や新幹線、リニアモーターカーの整備を急ぎます。
札幌の都心部に超高層ビルを建て、6LDK以上の三世代同居マンション購入を減税で後押しし、そこに保育園を併設するなどして子育て支援をすることで都市での快適な生活確保を目指します。
年金問題が大変な問題になっていますが、家族や地域の助け合いを応援し、三億人国家を目指す過程で、経済規模の飛躍的拡大によって年金不足を解消します。

────

・・・うわあ。
これもまたなんともはや。
なかなかに強烈な夢物語である。
まあ、とりあえず一つずつ突っ込んで行きましょうか。

>>人工衛星による監視システムを活用

いやいや、あんたらがいうとなんだか洒落になってないよ。
おっかないなあ、もう。
監視衛星バンバン飛ばす気マンマンですよね。
ほんとに消費税なくしてやっていけるのか?

お次はこのくだり。

>>農業、漁業の分野に海外から移民を受け入れ後継者問題に備えます。

えー、っと。
これはつまり、移民を受け入れて言葉は悪いが農村、漁村に”入植”させて、一次産業を下支えさせようということか?
いやいや、農村漁村も大変なことになりそうだな。
主に治安とか、現住民と移民の対立とか、血で血を洗う抗争(?)とか。
田舎はたたでさえそのあたり厳しいからなあ。
逆にスラム化したりしちゃいそうでおっかないよ。
外人狩りとか、倭人狩りとか・・・。
外国人参政権の問題など、いろいろかまびすしい昨今。
ある意味一足飛びにここまで踏み込めるのは凄い事ですよこれは。
いるんだねえ、こんな夢見てる人も。
まあ、がんばってください。

ついでこちらのくだり。

>>また、流通の確保のために、雪に負けない高速道路や新幹線、リニアモーターカーの整備を急ぎます。

すごいね、これも。
三十年前の自民党も真っ青のハコモノ重視っぷりだねえ。
こんだけばら撒けば全く土建屋も大喜びだ。
北海道の景気もうなぎのぼり間違いなしである。
時に、消費税はなくしちゃって大丈夫ですかあ?

そしてこのくだり。

>>札幌の都心部に超高層ビルを建て、6LDK以上の三世代同居マンション購入を減税で後押しし、そこに保育園を併設するなどして子育て支援をすることで都市での快適な生活確保を目指します。

たしか、札幌市の景観保護条例というものが存在する。
これ以上、マンションなんかの高層建築物を建てちゃだめ、というものだったと記憶する。
指定地区が設けられていたとも思うが、許可制ではあるが基本駄目だったはず。
そのあたりのところはどんなもんかね?
まあ、現実に政権さえとっちまえばなんとでもならあな、ということか。
分権んん?一極集中ぅ?いんだよこまけえことは、といったところである。
ところでここでも減税っていってるけど、財源は大丈夫なんすか?

そして最後がこれである。

>>三億人国家を目指す過程で、経済規模の飛躍的拡大によって年金不足を解消します。

はたして、日本人が三億人になると、本当に国家経済は拡大するのだろうか?
このあたりは諸説芬々あるが、よっぽど上手く運ばない限り、三億人総貧乏となってしまう悪寒である。
国土の狭く、資源の乏しい国家、この日本に三億の人間を養える力が本当にあるのかも甚だ疑問だ。
現状の食料自給率ではいかにも厳しく、外交の激変などの事態が起これば、解決しきる余力はなさそうに感じる。
逆に、ある意味人口減少策こそが日本においては正しい姿であるとも当方は感じている。
まあ、このあたりは非常にむつかしい問題が絡んでくるので、これ以上は触れない事としたい。
それにしても、年金問題を絡めてはいるが、どうにも”飛躍的拡大”とかそのあたりのフレーズに
『なったらいいな♪』
的なやっつけ感が感じられる。
個人として、喫緊の問題とは捉えていないのであろう。
まあ、所詮夢の話か。
夢を持つことは、いい事です。


と、まあ、この女性候補に関しては総突っ込みの様相を呈してしまった。
いやいや、面白すぎるだろ、実際。
読んでて吹きっぱなしである。
とはいえ、これだけ長いといささか後悔しているところである。
いきなり大物だったからなあ。
この先が思いやられる・・・。
とはいえ、ここまで突込みどころが満載なのも、この人のほかはあと自民の候補だけなので、明日はもっとさっくりとまとまるはずだ。
このあとは共産、自民、民主と続けるつもりである。
ちなみに、順番は手元の選挙公報における上から順なので、そのあたりはあんまり気にしないでいただきたい。
では、また明日の夜に会いましょう。
 

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