さすがに九月ともなると、随分と涼しくなってきたここ札幌である。
というか、今年は、思わず叫びだしたくなるような暑さというものをほとんど感じることのなかった夏であった。
なにやら寂しい気がせぬでもない。
暑かったら暑かったで、散々愚痴愚痴いうくせに、である。
ままならないものだ。
実はこの夏に、近所で凄いものを発見した。
なんと、山の芋である。
といってもピンと来ない人が大多数であろう。
山の芋とは、まあ読んで字の如く、山に自生する自然薯やら長芋なんかの仲間である。
ツル性で、山で見つける時なんかは、木やら笹やら丈の長い草なんかにヒョロッと絡み付いている。
まあ、夏場なんかに野山を散策すると、たまに見かけたものではある。
場所を記憶しておいて、冬前になったら掘り起こすと、コロッとした芋がいくつか出てくる。
食べ方は普通の長芋なんかといっしょで、摩り下ろして麦飯にかけまわしたり、あとはざっくり切っててんぷらにしてもいいものである。
いずれ、市販されている長芋なんかとは風味も粘りも比べるべくもなく、苦労して掘り起こす甲斐のあるレアアイテムだ。
・・・そんな山の芋が、なぜか街のどまんなかと言っていい札幌一区、コンクリートジャングルのこんなところに。
しかも、とあるマンションの駐車場の看板に絡まりついている、どうやら根っこは砂利引きの駐車場にある様子である。
むむむ。
始めは勘違いかとも思ったが、どうやらそうでもないらしい。
この謎のツルを見つけたその日から、当方の通勤路にもなっているそこを通るたびに、気にするともなく気にしていたのだが、この夏も暮れようとするある日、少しばかり立ち止まって仔細に観察した結果、”むかご”がつき始めていたのである。
むかごとは、前述した芋系の植物の、茎と葉の間にできる瘤状の隆起の事である。
まあ、何故できるかなどの詳しい事は知らぬが、これが出来たという事はそれら芋系植物であることはまず疑いあるまい。
ちなみに、このむかごというやつもおいしくいただけるらしい。
当方は喰った事無いがな。
しかし、謎である。
なんでこんなところに?
生命の神秘、というほか無いのであろうか・・・。
あるいは、カラスに喰い散らかされた家庭ゴミの袋の中に、長芋の尻尾かなんかが入っていて、何かの拍子にそこに落ち、発芽してしまった可能性もある。
ビバ!生命!
ということはあれは長芋なのだろうか?
不勉強で、長芋のツルは見たことがないのだが、あんな感じなのかなあ。
まあ、いずれにせよ、だ。
そのうち、葉の散る頃、きっと掘り起こしてやろうと虎視眈々と狙っている毎日である。
こんな街の真ん中で、夜中にスコップ持ち出して駐車場掘り起こしている人間が居たら通報→職質→逮捕のコンボは間違いない気もするが。
それでも、それが漢のロマンなのだから致し方なかろう。
きっとおまわりさんも、わかってくれるに違いない。
生暖かく見守ってやってください。
現在、エロゲーは姫狩り一周目がようやく終了。
本腰入れて紅殻町博物誌に取り組もうと考えている。
それにしても姫狩りは長かった・・・。
まあ、ほとんどパラ調整に二ヶ月間かかったわけだから、戦闘に関して楽勝なのも当たり前なのだが、それでもよく出来たゲームであるといえる。
このメーカーも、作を進めるごとに洗練されてきたなあ、という印象。
今回は、世界観、背景など、幻燐シリーズや戦女神シリーズのような壮大さなどはない、一作きりの手軽な(とはいえここまで作りこめるメーカーもそう無いだろうが)ゲームだが、それもこのレベルにまとめきるのは相当なものである。
手放しで賞賛したい。
プレイに関しては、一周目でマルウェンを手に入れられなかったのが痛いところか。
気合い入れてラウマカールから金塊強奪したのはいいが、残念ながらどう頑張っても合成レベルが届かないことが判明。
一気にやる気をなくしたとかなくさないとか。
少なくとも、レベル上げの手間は相当に薄れるはずだったのだがなあ・・・。
気が向いたら、周回プレイもしてみたいものである。
それにしても、仏蘭西少女、終わりなき夏永遠なる音律、紅殻町、etc、etc・・・。
もろもろ積みまくってるなあ。
時間ねえああ時間ねえ時間ねえ。
差しあったって先月はなにも買っていないので、積みあがったシロモノが増えたわけではないが、18日にラブエボ、25日にネガゼロ、あとトロピカルキスなんかも面白そうなので一応購入予定となかなか積みが減ずる気配がない。
とりあえず、トロピカルキスを見てリップルを思い出した自分のエロゲ歴も結構長くなりつつあると感慨深かったりな日々。
ああ、ドラえもーん・・・・。
今日の午前中、奥歯に違和感を感じる。
なんだろね?とか思ったら歯がばっくりと割れた。
「あわわわわ・・・」
そのときのパニックといったらもう相当なものさ。
以前お世話になった近所の歯医者さんに、さっそく予約の電話をかける。
「では、いつがいいですか?」
「はあ、なるべく早い方がこちらとしては助かるのですが」
「そうですか・・・。では、今すぐ来てください」
「い、いまっすか?」
「はい♪」
というやりとりがあったとか無かったとか・・・。
相変わらず歯医者というのはいやなものだ。
以前が相当に激戦だった故か、正直トラウマとなっている。
「おやおや、四年ぶりですねえ」
そんな皮肉とも感嘆とも取れることを、この歯医者さんはニヤニヤしながら言ってのける。
そうなのだ。
実に四年ぶりである。
以前の診察記録が残っていたので、スムーズに事が運ぶ。
と、レントゲン写真を見た歯医者さんの表情が曇る。
「・・・あらら、まーたやっちゃったね?」
え、なんか悪い事した?
欠けただけじゃないの?
かけてしまったのは予定調和というやつだったらしい。
中が虫歯となって、相当に食い荒らされて脆くなっていた様子である。
「これは、神経抜いてかぶせるしかないねえ」
「ま、またっすか・・・」
「うん、四年前と全くおんなじだよ」
過ぎし四年前の正月、歯の痛みが酷くなったので、歯医者というものにごく久しぶりにかかったのがこの先生。
そのときのことは、正直思い出したくも無い絶叫と激痛と悲嘆とに彩られたセピアいろの何かである。
「だから、半年に一回くらい顔出せって言ったでしょう?こんなのは早いうちに見つければちょっと詰めるだけでいいのに、こんなにほっといて、前回と全くおんなじじゃない」
ごもっとも。
それでもさあ、歯医者ってどうにも敷居が高くて、あんまり好んでいくところじゃないじゃない。
しかも、前回が前回だったし・・・。
避けられるモンなら、避けたいのが人情ってえモノでしょう?
しかも、今回はほとんど全く痛み感じなかったんだよ?
そんな言い訳にすらならないことを言ったら苦笑いされたが
「まあ、そのせいで前回と全く同じ痛みを味わう事になるんだがねえ」
ニヤリ、である。
うっわ、超コエーwwwww。
ってゆうか、前回のこと覚えてるの?
はは、まさか、ね・・・?
というわけで、しばらくは通院生活が続きそうである。
予定では五回らしい。
ああ、また万のカネが飛ぶ・・・。
というか痛いのいやです、もう泣きそう。
ああ・・・歯なんて世のなかから、なくなっちまえばいいのになあ・・・。
そんな、愚にもつかないことを考える、今日という一日である。
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