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2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
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引き続き、選挙公報に突っ込みを入れてゆきたい。
今回は日本共産党の候補である。
この人は、先のオバちゃんよりもはるかに突込みどころが薄くて楽そう、まあ、ある意味つまらないといったところか。
それでは、彼の青年の主張を見てゆくこととしよう。

○日本共産党の候補(40歳、♂)

自公政権を終わらせ国民が主人公の日本へ。
なかなか威勢がよろしい。
もともとこの青年の本職は中学校の教師であるようで、福島県生まれで福島大学教育学部を卒業、そしてなぜか稚内の中学校に奉職している。
なんで?
流れ流れて、こんな北の果てに漂着したそのときの気持ちはどんなものだったのだろうか?
石川啄木を思い出した。
われ泣きぬれて蟹とたわむる、である。

候補の顔写真が載っているが、また「私は誠実な好青年です」といわんばかりのさわやかスマイルを浮かべている。
薄くなったおでこが、教師の大変さを物語っているようだ。
なんというか、これがあの共産党かねえというある種隔世の感が漂う。
六十年代、七十年代の共産党の暗部なんざ知りませんよ?てな顔をしている。
先鋭な思想ほど、人を惹き付けるものだ。
今の共産党は、そんな圭角を片っ端から削り取り、唾棄すべきものであるかのように葬りすてて庶民の味方を必至に演じつづけているのだろう。
思えば、なにやら悲しい心持もする。
まあ、こんな話はいい。
主張を聞いて見ようか。

────

くらし優先・平和な日本に

若者の二人に一人は、非正規労働者などの「使い捨て」労働者です。
「お年寄り」に年齢で差別する後期高齢者医療制度を押し付ける。
皆さんの安心と希望をこなごなにした自公政権を終らせましょう。
日本共産党は、労働者派遣法を改正して「正社員が当たり前」などの「ルールある経済社会」を作ります。
憲法9条を生かし、「核兵器の無い世界」をめざす「自主、自立の平和外交」を進めます。

────

さて、言ってる事はおよそ”共産党らしい”まっとうさである。
出だしのあとに、やや気になる文章の使い方がある事、その上妙に「 」が多い事が気になるが、まあ、実に青臭い上つまらねえ主張である。
その上、字数の関係もあろうが、こうしますああしますというのが先に立って方法がいっかな見えてこないシロモノだ。
まあ、前回も言ったが、所詮選挙公約なんてえものは、ある程度キャッチーである程度平易でなければならんのだろう。
実際のこの人の公約は次の項に挙げる。

────

私のお約束

■労働者派遣法を改正し、正規労働者を増やします。

■消費税増税に反対し、食料品非課税を実施。免税点を以前の三千万円に戻します。

■高齢者を差別する後期高齢者医療制度を廃止し、75歳以上の医療費を無料にします。

■国の制度として、就学前までの子供の医療費を無料化します。

■安心、安全な食料は北海道から。食の安全を確立します。

■憲法9条を守り、核兵器廃絶を世界に呼びかけます。

────

だ、そうな。
というわけで、突っ込んでいきますよ?
まずはこれ。

>>労働者派遣法を改正し、正規労働者を増やします。

これは、私のお約束というより党のお約束だよねえ。
おまいさん一人でどうやって正規労働者を増やす気だい?
ひ、ひょっとして雇う、のか?
お、おそろしい子っ・・・。
まあ、がんばってくださいよ。

次にこちら。

>>高齢者を差別する後期高齢者医療制度を廃止し、75歳以上の医療費を無料にします。

まあ、差別というか区別というか・・・。
後期高齢者医療制度に関しては、患者の応分負担に関してだけとればそう悪い制度ではないと考える当方である。
ってゆうか、その昔、田舎の病院に担ぎ込まれたりしたとき、大いに思ったのは、病院のロビーが老人の集会所と化している事実への疑問であった。
そこで交わされる会話は、病気自慢、薬自慢、井戸端会議のようなやくたいのないものばかりである。
大声で生き生きとしゃべくる老人達。
ほんとにこいつら病気なのか?
リアル病気やリアル怪我できつかったりした当方、おかげで大いに待たされて不快指数200%である。
こいつらさえいなければ、もっとスムーズに診察受けて帰って寝られるのに・・・。
虫の息ながら殺意の塊になったものである。
ビタミン剤や抗生物質だけもらいに来てさんざくっちゃべるだけの老人は帰ってくれというのが本音。
問題は、そんな老人に依存した経営の病院が壊滅的被害を蒙ってしまったということで。
あちらが立てばこちらが立たず。
なんか上手い制度はないもんかねえ?
単純に元に戻すだけでは、また不快指数が増えるだけだと思うのだが。
人の税金だと思って好き勝手しやがって。
そんなつぶやきである。

そして、便宜上まとめてこの三件。

>>消費税増税に反対し、食料品非課税を実施。免税点を以前の三千万円に戻します。
>>国の制度として、就学前までの子供の医療費を無料化します。
>>憲法9条を守り、核兵器廃絶を世界に呼びかけます。

これさあ、ほんとに耳障りのいいことばっかり言ってるけど、財源とかどうすんだろうね?
裏っかわに載ってる日本共産党本体の広報を見ると

────

軍事費を削り、米軍への思いやり予算を廃止する。サンルダム、大規模林道などの大型公共事業の無駄を削る。政党助成近を廃止する。→五兆円の財源

大企業、大資産家への行過ぎた減税をやめ、もうけ相応の負担をもとめる。→七兆円の財源

────

えーっと。
つまりは、だ。
そもそも米軍基地反対の立場を貫いてきた共産党だけに、思いやり予算なんて払う義務は無い、ということだろう。
そうなれば、当然日米安保はそのままでは行かなくなるわな。
そのうえで、基地を国内から追い出して、安保破棄、あるいは何らかの理由で残ったとしても紙の上だけの言葉遊びになる。
仮想敵(まあ、具体的には現状中国や北朝鮮、あるいはロシアあたりになるのだが)に対する盾、あるいは抑止力となっている米軍がいなくなり、丸裸になった日本が極東にのこされる事となる。
そうなったらそうなったで、国防はどうするの?
当然、自前の軍隊である自衛隊に任せる事になるが、そも、共産党は防衛費自体も削るといってらっしゃる。
んん?
これはつまり、戦争なんて起こんねえよという、極めて不安定で不確かな楽観主義の上に立っている、ということかな?
もしそうだったら、正直この党に政治をやる資格はないなあ。
それとも党の名前の通り、今度は中国の属国としてこの国を生き延びさせるつもりなのだろうか・・・。
正直、今の中国の下なんかについたら、なにされるかわかんねえ。
アメリカの犬呼ばわりされてた方がマシっぽい。
くわばらくわばら。

あと、政党助成金について。
じつは当方、この制度には要修正的賛成の立場を取っている。
実際、個人献金というものが成り立ちにくい風土のこの国において、政治に必要なカネを国家が国費で持つ、というのは必要な制度におもえるのだがどうだろう。
少なくとも、企業献金で台所を賄うのよりははるかに健全に思える。
ただ、やはりそれには議員数の削減が条件であるし、その上で税金で賄うのだから、出来うる限りガラス張りにしなければならないだろう。
しかし、なあ・・・。
全くのガラス張り、というのも、政治家としては正直難しいだろう。
不特定多数の人間に選ばれる立場の代議士さんである。
交際費もあれば、若い者を養う金も要る。
表に出しにくいカネもあるだろう。
そしてこれをやってしまうと、どうしても政治家のスケールというものが小さくなってしまうような気がするのである。
まあ、たとえて言うと、まるっきり公務員みたいな・・・。
これはイメージの問題のようにも思えるが、まあ、ある程度柔軟性を持たせた制度運営というのも必要な気もする。
しかし、柔軟性といっても、そも連中、拡大解釈大好きだし、なあ。
制度の運営とは、むつかしいものである。

そして次の大企業、大資産家の項だが・・・。
ええ?
それで七兆円も出てくるモンなの?
ひ、ひょっとして・・・接収?
うわおっかな。
まさしく連中はその名のとおり、仮面の下にスゲー牙を隠しているに違いない。

しかしまあ、なんぼあと百年経っても政権の目がないとはいえ、いささかテキトーいいすぎじゃね?
そんな風に思ってしまうのは当方だけであろうか。
まあ、基本言いっ放しだからなあ。
本気でこんな事言ってる人間を支持できる人って、今のこの国にいるんだろうか。
よくよく考えると、どうにも、不思議でしょうがない。

それでは最後の項に行きたいと思う。
こちらはかの青年の主張ではなく、完全に日本共産党としてのアナウンスとなっている。
まあ、前項の「私のお約束」とやらもほとんどそうだったが。
兎に角、見てみよう。

────

「建設的野党」がのびてこそ国民のための政治が実現できます。

総選挙の結果、民主党中心の政権が出来た場合、日本共産党は建設的野党として、良いものには賛成、悪いものにはきっぱりと反対の態度をとります。
労働者派遣法の抜本改正、後期高齢者医療制度の廃止、障害者自立支援法の廃止による応益負担の撤回など、他党にも呼びかけ皆さんの要求実現のため、「推進者」の仕事をします。
また、消費税増税や憲法改定の推進、衆院比例代表80議席の削減など、間違った政治を許さない「防波堤」の役割を果たします。

────

まあ、ここもこの党らしい論調である。
相変わらず、といったところか。
正直、いままでの姿、ここまでの考え方を見ていると、どのあたりが”建設的”野党なのかさっぱりわからんが・・・。
まあ、いい。
突っ込みである。

>>衆院比例代表80議席の削減など、間違った政治を許さない「防波堤」の役割を果たします。

この党は、議員数削減に基本的に反対なのだろうか?
そのあたりが良くわからないので、なんとも言いづらいが・・・。
しかし、間違ったと断言するあたり、必死さがにじみ出てなんともサディスティックな気分にさせられる。
たしかに、これに賛成する事は、ある意味自己否定、いや自傷行動、いやいや自殺といっても良いかも知れぬのだが。
もうね、実際自分的には比例区そのものをばっさりとなくしちまうのもいいのではなかろうかと思うのだ。
小選挙区のみ300議席。
いいね、じつにシンプルかつまっとうである。
まあ、場合によってはいつぞやのカナダの選挙みたなっちまうのだろうが・・・。
ただ、あるいは日本の風土に適わない、というところもあるかも知れんと考えもする。
風が吹けば吹いただけどこまでもいってしまうのが小選挙区制のおそろしさである。
今回の選挙など、小選挙区だけにしてしまえば自民なんぞ今のところ30~60といわれてすらいる訳で。
実際、そうなったらまさしく消滅である。
このあたり、小選挙区比例代表並立制というのは、バランス感覚というものをこよなく愛する日本人にとっては、案外国民性に適った制度なのではあるまいか?
ただ、それでも衆院議員数はこんなにいらないけどね。
実際、300くらいがちょうどいいと思うんだ。
他党に先駆けてこの「衆院300」をぶち上げたら、きっと共産党というのはたとい消滅したとしても、国民の記憶に長く残る、まさしくお星様となるであろうことうけあいだ。
役割を終え、消滅のために存在する政党。
なんとも逆説的で、ロマンあふれるフレーズである。
どうよ、やってみねえ?共産党。

というわけで、これで共産党候補への突っ込み終了である。
まあ、どうしても前日の諸派wの候補と比べるとつまんねえわな。
言い尽くし、使い古された内容繰り返してるだけの政党だし。
あたらしさ、っちゅうもんがないよ、連中には。
まあ、その分、明日の自民候補に期待しよう。
これもまた、有権者舐めてるというか、もうすげえからなあ。
ある意味宇宙だな、あれは。
ただ、載っけてる文章も内容もスッカスカだから、こちらの文量自体もそう多くなる事はないだろう。
では、明日もお楽しみに。
 

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