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2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
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いよいよ十二月、今年も残すところあと一ヶ月弱である。
朝晩の冷え込みから、雪が降ればいつでも根雪となりそうであるが、今年は遅いとの予報どおりの昨今だ。
歩きやすくて結構な事である。
さて、表題について。
そう、我々は、常に狙われているのである。
あの黒い奴らからだ。

先日、街を歩いていたときの事。
路上に張り出した引き込み電線に、一匹のカラスがとまっていた。
別段、そのカラスがこちらを向いて「Nevermore」といったとかそういうことは一切無く、どこにでもあるありふれた風景である。
当方は、カラスが嫌いなわけではない。
彼らとて、この生き馬の目を抜く世の中、ただ必死に生きようとしているだけである。
そんな風に思ってカラスを見て歩いていたら、どこからとも無くもう一羽、同じ引き込み電線の反対側にすっととまった。
「・・・。」
二匹のカラスがめっちゃこっちを気にしている・・・、ような気がする。

これはあれだ、罠に違いない。
何らかの罠ですよ?
しかも、この狭い中通り、カラス達は絶妙なポジショニングで路上の電線に蛮居していらっしゃる。
当方は人間として、まず大柄な部類に入る。
従って被弾径始は決してよろしくない。
まず、両端によれば間違いなくどちらかの上空からの攻撃を被弾するであろう。
その場合の被害は、肉体的のみならず、精神的にもさぞや大きいはずだ。
ゲシュタルト崩壊もかくや、といったところである。
ここは慎重に採るべき道を検討せねばならぬ。

気合い声を上げて連中を追い散らすのがもっとも安全策と呼べるかもしれない。
しかし、時は昼下がり。
住宅街の路上で大声を張り上げてカラスを追い散らすいいおっさんの絵。
どうしてなかなか、震えがくるほどシュールだぜ?
あたりのアパートマンションの窓が次々空いてガン見されるだけならまだしも、最悪通報されたりしたらどうしよう・・・。
この方策は、人間様のプライドにかけて、採ってはいけないものであるとなかば本能的に察知。
石を投げるのも同様に大人気ない上に、誰かに見られたらなかなかに恥ずかしい絵である。
それに、周囲に手ごろな石などないし、まかり間違ってその辺の窓や車に当ってしまったらそれこそ警察沙汰に発展だ。
当事者としてはのっぴきならないこの状況も、周囲から見ると「・・・?」といったところであろうことがわかるだけに、なんだか余計にむかつく。
現代の悲劇、である。

ここはやはり、慎重に距離を測ってカラスたちの真ん中を突っ切るのが良さそうだ。
目測では、なんとかギリギリいけそうである。
速度を落とし、慎重に、慎重に。
大丈夫、いける。
そしてちょうど彼らの真下に差し掛かった瞬間。
当方の両端の路上が
『『ピチャッ!』』
という音を。
うわー・・・やっぱりだよ。
ってゆうか、両方ともかよ、すげえなカラス!
どんだけ狙ってんだよ!
寸分たがわぬタイミングである。
当らぬであろうこと、わかっていても肝が冷えた瞬間である。

頭上を気にするのは、都市に生きる益荒男の必須スキルであるようだ。
幸いにも、当方はいままで被弾したことはないが。
場合によっちゃ、人間が降ってくる事もあるとか無いとか。
もう、どんだけ運わりいんだよ、という話。
幼い頃、父親に連れられて某白鳥の名所といわれるO沼公園に行ったとき、沼のほとりの木の下に佇んだ父親が、まんまと連中にクソまみれにされた事があった。
あの光景を見て以来
「こうはなるまい・・・」
と、半ばトラウマじみた妄執に取り付かれるようになり、ひたすら頭上の黒い影を気にしながらここまで生きてきた次第である。
皆さんにおかれても、頭上には十分に注意してもらいたいものだ。
そう、奴らは常に狙っている。
 

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