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2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
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なかなか読書の時間が取れない。
暇を見つけてはチョコチョコと読んではいるのだが、そも、まとまった時間が無ければ消化は難しい。
装丁が良かったり、タイトルが気に入ったり、或いは一度は読んでおきたい(より具体的には読んでおくとカッコイイのではないかなどと勘違いしている)などと、無計画に購入した本たちが山となっている。
現状、ひと月10冊まで読めればまだマシなほうで、3~4冊で終わる月も珍しくはない。
移動中、あるいは電車、地下鉄、バスなどの待ち時間を利用してせっせと在庫の消化に励んでいる昨今である。

乱読、耽溺、表現する言葉は様々あろうが。
所謂性癖と言い表しても過言ではあるまい。
本に囲まれていると、無性に落ち着くといった、ある意味非常に作家さんたちに失礼で、厄介な癖の持ち主である。
確か、五木寛之の『知の休日』だったと思うが、3冊の本を残すとしたら、何を残すか、という命題について考えていた一篇があった。
なかなかに深遠なテーマ。
不可能だとわかっていても、ついつい考えてみたくなる。

好きな作家で選ぶと、お話は簡単になる。
司馬遼太郎、藤沢周平、宮城谷昌光というラインナップだ。
だが、3冊となると、なあ・・・。
司馬遼太郎で一番好きなものといえば『花神』であるが、確か文庫カット版は上・下巻であったはずだ。
其れだけで2冊となってしまう。
『竜馬がゆく』『坂の上の雲』なんかはべらぼうに面白いが、またいかにも長すぎる。
藤沢周平はといえば、文庫版の『暗殺の年輪』のなかの『ただ一撃』が白眉である。
その他、短編レベルでは面白いものが無数にあるが、長編となると『海鳴り』上・下巻あたりが大好きだ。
武家ものだと『三屋清左衛門残日録』、『風の果て』上・下巻あたりが好きだが、果たしてベストといえるかどうか。
どれをとっても面白すぎる。
そして困ったのは宮城谷昌光。
『晏子』『孟嘗君』『太公望』『奇貨置くべし』『楽毅』と、どれをとっても残したものに後悔するだろう。
しかもいずれも長編ばかりだし。

上記のものだけでも、すでに混沌としている。
やはり無理な相談か。
どうにもこの3冊を残すというやつは、読書というものに対しての精神性を試されているような気がする。
私のような俗物が、その所有欲や物欲を捨て去って、本当に大事なものをわずか3冊だけ選ぶなど、どだい不可能というものだ。
ただ、これまでで最も繰り返し読み、かつ未だ読みたくなる本といえば一冊だけ”これは”というものが、こんな私にも存在する。
それはなにかといえば、ヴェルヌの『二年間の休暇』である。
少年少女文学として名高いが、あれはいいものだ。
子供の時分に読んでその虜になったが、生涯の友人となりそうである。
ちなみに、間違ってしまうと『蝿の王』になるが、あっちはあまり好きじゃない。

3冊を残して捨て去る事は出来ないが、こんど旅行にでも行くときは一冊鞄に忍ばせるとしようか。
 

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