そう、男とは、常に何かに挑みつづける生き物である。
挑んでますか?何かに。
過日、むしょうにキーマカレーが喰いたくなった。
理由は特に無い。
そう、あのごてっとしたひき肉カリーを、炊き立ての飯のうえにどさっと乗っけて、かき混ぜながらかっ込むのである。
想像しただけで、垂涎である。
辛党の面目躍如だ。
そこで、近くの東●ストアによって、何となくキーマカレーの材料っぽいものを入手してきた。
そう、この”何となく”というのがミソである。
当方、キーマカレーの作り方なんか知らんもの。
況やレシピにおいてをや、だ。
しかも調べる気などさらさらナッシン。
そう、これもまた、一つの挑戦であると言える。
己の五感を総動員し、記憶のみ頼りに何となくそれっぽいものを作り上げるのである。
店に行って喰うなんて、とんでもない!
まずは何事もチャレンジである。
○材料(何となく)
ひき肉
カレー粉(SBの粉末カレー缶)
ガラムマサラ
グリーンピース(水煮パック)
ニンニク2片
茄子
茄子?
ああ、何となく茄子もいいかなあ、なんて。
ノリとイキオイの産物である。
変なフラグが立ってしまった悪寒。
まあ、そうそうおかしな事にはなりますまい、なにせ同じ食い物同士、かけあわせたとて喰えるものにしかならない寸法だ。
グリーンピースに関しては、当方未だその正体は知らず。
いったいあれは、何の豆なのだろうか?
永遠の謎である。
ただ、一つだけ云える事は、グリーンピースの入っていないキーマカレーなんて最早キーマカレーとは呼べないという事だ。
なにやらグリンピース嫌いな人が多いようだが、積極的に嫌うようなものでもないと思うのだがな。
まあ、いいか。
それではレッツトライ。
それっぽくするためには、まず茄子をどうにかしなければなるまい。
カレーといえば玉葱、まあ順当に考えれば玉葱をいためるところから始めるのだろう、が、漢の料理に定石など必要なし。
暴虎馮河である。
茄子をひたすら刻むことから始める。
半分に割った茄子をタテにスライスして、それを今度は横に千切りにする。
2本分もやれば茄子のちょっとした山が出来上がるだろう。
ニンニクは、みじん切りにする。
油を引いて熱したフライパンで、まずは茄子の千切りをいためる。
茄子は油との相性が非常にいいので、たっぷり目の油でしっかりといためてやる。
量が半分程度となったら一旦茄子を引き上げ、続いて今度はごく軽く油を引き、みじん切りにしたニンニクをキツネ色になるまでいため、そしてひき肉を落としてやる。
ある程度しっかりと炒めたら茄子を合わせてざっくりかき回し、グリーンピースを入れて塩コショウで味付け。
ここで水を投入、今回は余った片栗粉があったので、ごく薄い水溶き片栗粉にして投入する事に。
ここもまた完全に勘だけが頼りだが、小麦粉を使っていないので、何かでとろみをつける必要があったのである。
ざっとかけまわして火を入れて、煮込むと言うよりは焼くといったほうがいいイキオイで水気がある程度飛んだら、そうしたら今度は目分量でカレーパウダーを投入、味を見ながら程よい量を入れてやる。
仕上げにガラムマサラをパッと一振り、これでとりあえずそれらしいものは完成。
いいね。
いい感じにごてっとした茶色い物体が出来上がっている。
そして当方は、カレーには醤油派である。
醤油をたらりとひとたらし、これで完璧である。
早速、炊き立てのご飯にごてっと自称キーマカレーを乗っけてかっ込んでみる。
・・・をを?
美味いじゃねえかこの野郎!
どんな事になるかヒヤヒヤしていたが、なんだかんだでご飯のおかずには最適な、予想以上においしい代物が出来上がってしまい動揺を隠しきれない当方である。
まあ、これがキーマカレーだといってしまえば、その道のプロあたりから産まれてきた事を後悔するくらいぶん殴られそうだが。
素人の挑戦料理にしては大変満足な出来であった。
今度もう一回作ってみようかな?
少々、部屋がニンニクとカレー臭くなるのが難点だが。
しっかりとした換気が必要である。
ちなみに。
付け合せとして東●ストアの惣菜売り場で
『オクラの浅漬け』
なるものを購入してきた。
まあ、オクラがごろごろ、まるのまんま数本入っているシロモノである。
さすがにこんな喰い方は知らぬ当方、まあ、浅漬けならばカレーとも相性がいいだろうと購入してみたのだが。
これがまた、なんというか非常にいい。
まあ、ネタ半分で買ってみたのだが、案に相違して大変おいしいものであった。
近くに東●ストアがある方などは、一度試してみて頂きたい代物である。
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