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2008/1/13 人生における、雑感、ボヤキ、など。
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さて、先週末は馬券を買いがてら、近くの映画館で表題作
『運命のボタン』
を鑑賞してきた。
キャメロン・ディアスがサスペンス初挑戦!などというまあ正直どーでもいい謳い文句で売り出した作品である。
上映前の映画宣伝で盛んに流れていたこと、そのストーリーに惹かれ、今回の鑑賞行となったわけだが。
・・・まあ、原作が”アレ”の時点で、覚悟しておくべきだったか。

そんな覚悟が足りなかった当方の認識していたあらすじは、こんな感じである。

ある日、アーサーとノーマ夫妻のもとに、正体不明の箱が届く。
何の箱なのか?夫婦は首を傾げるが、その日の夕刻、家にいたノーマのもとにスチュワードと名乗る老人があらわれる。
彼曰く、箱についているボタンを押すと、どこか遠く、あなたの知らない誰かが死ぬるという事。
それと引き換えに、ボタンを押すことによって、あなたは百万ドルを手にするという事。
困窮こそしていなかったものの、経済的にあまり余裕の無かった彼らは、ついにそのボタンを押してしまう。
夫婦は百万ドルを手にするが、その日から、夫妻の周囲で次々と異変が起き始める。

さて、こんなあらすじを見せられて、期待するなというほうが無理な相談である。
・・・ぶっちゃけて言えば、SFオチの作品だったorz。
まあ、詳細を言ってしまえばありえないほどのネタバレになりそうで、封切りから一週間経っていない映画にネタバレかますのも良心がとがめる。
ここはとりあえずSFオチであったということだけにとどめておこう。
そして、当方がその事実にいたくヘコまされたという事である。

ただ、映画冒頭の時点で、そんなSFオチの材料は提示される。
いきなり人を不安にさせる不穏な文字列が提示される。
「うわぁ・・・これは・・・」
この程度のことは、試写会情報などを検索すればすぐにわかることなのだが、それを怠った当方の怠慢なのだろうか?
実際、映宣ではSF展開については全く触れられていない。
パンフには
『原作・リチャード・マシスン』
『アイアムレジェンドの原作者として知られ』
『スティーブン・キングが最も影響を受けた作家』
『かつてTV番組「トワイライトゾーン」でも映像化され』
などという、どこかしら人を薄ら寒くさせる文字列が並んでいた。
すいません、読んでませんでした。

当方、SFがなかなかに苦手であった。
過去形である、近頃はそうでもなくなった。
あらかじめSFであることがわかっていれば、十分に楽しめるレベルまで到達している、人として。
ただ、思いもかけぬSF展開は、どうも、ね・・・。
なんていうのかな、サスペンスが面白いのは、それがあくまで「人の業」であるからであって、うちうじんやちょうのうりょくが絡んでしまうと途端にぶち壊しに感じてしまうのである。
まあ、いってみればだ。
極端な例となるが、密室殺人が起こったとしようか。
深刻な顔を広間に集められた容疑者連中、そこに颯爽と現れる名探偵と愉快な仲間たち!
名探偵、事件の襞を少しづつ解きほぐしていき、至った結論が
『犯人はどこでもドアを使って密室内に潜入、被害者を殺し、なにくわぬ顔でどこでもドアで逃げ去った』
・・・えっ?

まあ、映画としてはそこそこに楽しめはしたのである。
キャメロン・ディアスはぶっさいくだがそれなりに熱演しており、SF部分を除けば、ある意味究極の選択に翻弄される、とある家族の人間ドラマの活写として、つまらないということもないだろう。
ただ、どうしても当方の感じてしまった理不尽感は、最後まで消える事は無く・・・。
あらかじめそう云うもんだとわかっていれば───いや、そも見に行かなかったかもわからんね?
これからこの映画を見に行くという方は、SFアリというところを織り込んで見に行っていただきたい。
そのように愚考します。

 

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